第67話

 何気に僕の部屋にある本棚を見るとヤケにスカスカだ。


「ンゥ……❗❗ あれェ~……❓❓

 こんなに少なかったかな……」

 どう見てもだ。


 念のため、本棚を調べてみると明らかにアイドル関係の写真集が無くなっていた。



「ちょッ…、クレオ❗ ここにあった写真集は……❓❓」

 大事にしていた白💟麻衣の写真集も見当たらない。



「え……❓ 知らないよ……」

 こっちを見ずに首を振った。

 鮮やかな青いツインテールが揺れた。


「知らないッて…… ああァ~❗❗」

 本棚の奥に隠しておいたエロDVDも見つからない。

「ねぇ、ちょっと、ここにあったDVDは❓

 全部、無くなっているンだけど……」

 こんな事は、あり得ない。


 母親はずっと留守だ。



「フフ……😌✨🎶✨」

 さっきからクレオはスマホで遊んでいて、こっちの事はまったく眼中にない様子だ。



「おい、クレオ❗❗ ここにあったDVDと写真集はどこにやったんだよ❗❗」


「うるさいわねェ…… 知らないッて、言ってンでしょ❗ 忙しいンだから話しかけないでよ❗❗」



「うゥ~ー❗❗ 知らないワケないだろ❗❗

 全部、なくなってンだぞ❗❗❗」

 

「ああ……、それなら、もちろんメ💟カリでパラったわ❗❗❗」


「え……❓❓ 何それェ……

 メ💟カリで売っパラったッてェ……❗❗❗」


「だって、邪魔でしょ❗❗❗」



「な、な、な、何ィ……❓❓

 じょ、冗談だろォ~……」

 あり得ない。


 アイドルやエロ関係のDVDやブルーレイがゴッソリ無くなっていた。




「クレオちゃんは冗談と愛のないSMプレイが大嫌いなタイプのプロニートなのよ❗❗」


「どんなタイプだよ…… そんな事より、何で僕のモノを売っちゃったンだ……」


「フン…、邪魔なモノを処分しただけよ❗❗

 逆に感謝しなさい❗❗」



「な…、じゃ、邪魔なモノッて……」

 不意に、立ちくらみがしてきた。





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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