第66話 生粋のプロニート

 ※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆




 結婚したからと言って、クレオの傍若無人な振る舞いに変わりはない。



 相変わらず、僕は彼女の下僕シモベのようにアゴで使いた。



 彼女は何ひとつ手伝おうとしないで、僕のベッドを占拠し、スマホで遊んでいる。



「ねぇ、午💟 紅茶ティー、持ってきてェ……👄✨💕」

 寝転んだまま僕に命じた。

 長い脚をバタバタさせるのでミニスカートが捲れ、パンティが見えそうだ。


「え、はァ~……😔💦💦💦」

 何か、納得がいかないが、揉めるのも面倒だ。つい下からミニスカートの中を覗いてしまう。



 グラスに氷を入れ、午💟 紅茶ティーをついで持っていくが、さらにクレオは僕に注文をつけた。



「もォ~、気がきかないわね。紅茶には甘いスイーツが付き物でしょ❗」


「はァ~……、またかよ…… スイーツなんて、昨夜きのう、全部、食っちゃって無いだろォ……。チョコで良い❓❓」

「ええ……、仕方ないわ。あ、それからポテチも忘れずに……」


「……ッて、僕は、クレオのパシリか❗❗ 

 少しは、自分でやれよ❗❗」


「うるさいわねェ…… ちょっと今、忙しいから話しかけないで❗❗❗」

 僕の方を見ずスマホゲームに掛かりきりだ。


「忙しいッて、何をやってンだよ……

 ゲームだろォ~ーー……❗❗❗

 ふざけるな❗❗ ずっと寝転んで遊んでいるだけだろォ~❗❗」


「え……❓❓ 何よ。トモロー❗❗

 少しは空気を読みなさいよ❗❗❗

 クレオちゃんは、今、スマホやって、とっても忙しいのよ。見て解らないの❓❓」


「な、お前、忙しいッて……、あのなァ~

 自分で食ったお菓子のゴミくらい片付けろよ」

 クレオが来てからベッドの周辺はお菓子やらジュースの空き缶やらで、ゴミだらけだ。

 当然、片付けるのは僕の役目だ。



「おバカさんなの❓❓」

「え……、何で僕が、おバカさんなんだよ」



「良くッて、クレオちゃんは、選び抜かれた生粋きっすいなのよ❗❗❗」


「何ィ……❓ だから何だよ。

 その選び抜かれた生粋のプロニートッて」



「いっさいの家事などわずらわしい雑事などしないなの❗❗」



「な、何ィ…、どんな画期的な職業だよ❗❗

 ただの堕落した『クズ』だろォ~❗❗❗」

 


「良いこと、プロニートはなの❗❗❗」



「はァ~ー、なんじゃ、その勝手な言い分はァ~ーー❗❗❗」

 クレオと話していると頭が痛い。

 




 ※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る