第31話 ストーカー

 午後になって一段と気温が上昇していった。



 こまめに水分を補給しないと熱中症になりそうだ。



 真莉愛マリアはシックで落ち着いた服装に着替えて出掛けるみたいだ。




「あ❗ 真莉愛マリア様、どこかへ行くんですか……❗❗」

 ちょうど僕も夕飯の買い出しに行かなければならない。



「うン…、ちょっとね……」

 あまり詳しく応えたくない様子だ。

 スッと視線を逸らし苦笑いを浮かべ誤魔化した。



 そそくさと、出掛ける用意をしていた。




 デートにしては、あまり嬉しそうな顔はしていない。何か、『ワケ有り』の様子だ。



「……」

 不審に思った僕は彼女の後を着けていった。



 バレずに尾行して行くのは骨が折れた。

 まるでストーカーになったような気分だ。



 特急電車に乗り、二つ目の駅で降り五分ほど歩くと大きな総合病院が見えた。




「ンゥ……、病院か……😓💦💦」

 誰か、知り合いの入院患者でも見舞いに来たのだろうか。



 どうしても突き止めたくなり、病院の中まで尾行を続けた。

 病院独特の消毒液の臭いが漂っていた。


 病院内は程好ほどよい温度に設定されていた。



 

 病院のエレベーターに乗った真莉愛マリアは四階で降りた。



「……😓💦💦」僕も彼女の後から続いた。



 真莉愛マリアは、ひとつの個室へ入っていった。


 ここは、いったい誰が入院しているのだろう。


 



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