第30話 真莉愛《マリア》の秘密……

 茹だるような暑さの夏休み。真夏の強烈な日差しが容赦なく肌を焦がしていく。


 婚活特別講師の織田 真莉愛マリアが僕の家へ転がり込んで早くも二日が経った。

 彼女はソファに寝転がってゲームをしたまま僕に命じた。


「ねぇ、暑いからもっと冷房効かせて」

「ハイ、ただいま……」

 すぐさまエアコンのリモコンを操作した。


「ユーマ❗❗ お腹 いた」

「ハイ、ただいま…… 料理を作ります」


「ユーマ、風呂沸かして」

「ハイ……」

「うるさいから、テレビボリューム下げて」

「ハ、ハイ……」

「寒いから冷房弱くして」


「ッてェ~ー…、さっきからどんだけ用事を言いつけるンですか……」


「え、何よ…… 怖ァ~ 急に逆ギレ❓」


「僕は真莉愛マリア様専用の執事じゃないンですから……

 どんだけ使ンですか❗❗」


「お黙り❗❗ ユーマのクセして、生意気な事を…… この私に歯向かう気❓」


「別に…… 目の前にリモコンが有るンですから…… そのくらい自分でヤッて下さい」


「お黙り❗❗ ユーマのクセに……

 あんたは黙って滅私奉公していれば良いのよ」


「そんなァ~、メチャクチャな……」

 何てワガママな彼女なんだ。その後も彼女のムチャぶりに付き合う羽目になった。




 だが、そんな彼女にもがあった……



 

 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆




 

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