第21話 セクシー女王《クイーン》麻美レイナ

『あァ~ーーン…😆🎶✨ スゴォい👄✨💕

 スゴォ~い……✨👄✨💕』

 また大音量で女性の喘ぐ声がした。


 だが、リビングに居る真莉愛マリアの声ではない。


 では、いったいこれは誰の声なのだろう。



「あ……❗❗❗」そうか、解かった……

 やっと気がついた。


「この声は……、麻美あさみレイナだ❗❗」

 本番の最中、『スゴいスゴい…👄✨💕』をわずらわしいくらい連呼するのは彼女の喘ぎ声の特徴だ。



 何で、リビングからセクシー女王様クイーンの麻美レイナの声がするのだろう。



「まさか……」

 急いで、アイスコーヒーのグラスを持ってリビングへ戻ると唖然とした。


 大画面のテレビ画面いっぱいに麻美レイナのハレンチな画像が映っていた。


『スゴい👄✨💕 スゴい👄✨✨ スゴい✨💕💕💕……』

 スピーカーからレイナの喘ぎ声が鳴り響いていた。


「キャッハハァ~ー……😆🎶✨ 

 見ろよ❗❗ スゲェ~ー、巨乳だな」

 真莉愛マリアはソファに座り、手をパチパチと叩きながらたのしそうに観覧していた。


 確かに麻美レイナは巨乳セクシー女優だ。

 レイナが腰を踊らせるたびに、オッパイが面白いようにブンブン振るっていた。



「ちょッ、ちょっと何を観てるんですかァ~~~❗❗」

 この画像は間違いない。

 友達の馬場アキラから借りたブルーレイ、『麻美レイナのエロ女教師✨👄✨💖 今夜も筆下ろし』だ。



 あのときブルーレイディスクを入れっぱなしにしたのだろうか。

 そんなワケはない。外しておいたはずだが……


「ちょッ、早く止めて下さいよ❗❗ 

 何で、これを……」

 慌ててテーブルにグラスをふたつ置き、リモコンを探した。


 だが、テーブルの上にも、周辺にも見つからない。



「えッ、知らないわよ。テレビを点けたら、童貞バージンボーイと合体ジョイントしてる最中だったのよ」

 僕の持ってきたグラスに朱い唇をつけ、アイスコーヒーを飲んだ。


「そ、そんなはずないでしょ❗❗

 ブルーレイを再生したから映ったんでしょう❗❗

 あァ~ーー……❗❗

 いつまで観てるつもりですかァ~❗❗」

 僕がクレームをつけている間も、『スゴい👄✨💕スゴい👄✨💕スゴい』と大音量で鳴り響いていた。



「キャッキャッキャ~ーッ😆🎶✨」

 真莉愛マリアは脚をバタつかせてたのしんでいた。

 お陰でパンツが丸見えだ。



「ちょッ、ちょっとォ~……❗❗」

 早く何とかしないと……

 僕は、ひとり焦って右往左往していた。





 ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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