第20話 誰の喘ぎ声だ

 僕は恥ずかしくなって真莉愛マリアを荷台に乗せ、ママチャリにまたがった。



「じゃ、行きますよォ~😆🎶✨」

 後ろに座った真莉愛マリアを振り返って確認した。


「え……❓❓ ユーマ❗

 もうッちゃうのォ~……❓」

 切なげな表情を浮かべた。

 手が股間に伸びていた。


「はァ~、昼間ッから、どこへかせる気ですかァ~ー❗❗

 ちょっと、変なトコ掴まないで、ちゃんと捕まって下さい❗❗」

 何て、下劣な講師なんだ。



 真っ昼間からお子様には聞かせられない会話だ。




 真夏の日差しが降り注ぐ中、ようやく帰宅した。自転車を片付けるとドッと疲れた。



「どうぞ…… 散らかってますが」

 玄関のドアを開け、真莉愛マリアを招き入れた。



「うッわァ~ー……😣💦💦 暑ッちィ~ー」

 確かに室内はだるほど熱気が籠っていた。



「わ、わかりました❗❗ 今すぐエアコン入れますから……」

 急いでリビングに駆け込み、リモコンで冷房をオンにした。

 一気に、冷気が室内へ流れ込んだ。


「わァ~😆🎶✨ 死ぬゥ~ー」

 真莉愛マリアはTシャツを脱ぎ、上半身は淡いローズピンクのブラジャーだけになった。



「わ、わ、わァ~~ーー ちょッと、どこで脱いでるンですか……」

 目を見張るほどスゴいオッパイだ。


「え、ユーマのクセに何よ❗❗ どこで脱ごうと私の勝手でしょ」


「あのですねぇ…😳💦💦」

 どうにも目のやり場に困った。



「あァ~、チョコ食べよ❗❗」

 コンビニのレジ袋から買ってきた新商品のチョコを取り出した。



「じゃ、アイスコーヒーか、何か飲む❓」

 飲み物が必要だろう。キッチンへ向かい訊いた。



「ン…、午後ごご紅茶ティーはある❓」

「そんなシャレたのは、ありませんよ…… 

 インスタントのアイスコーヒーしか」

 

「じゃ、いいよ。それで……😌✨✨」

 笑みを浮かべチョコを口に運んだ。



 僕が、キッチンでアイスコーヒーを作っていると突然、大音量で女性の喘ぐ声が響いてきた。


『あッあァ~ーン…👄✨💕

 スゴい👄✨💕 スゴい👄✨💕💕』


「え、え、え……❓❓」何だ……

 いったい誰の喘ぎ声なんだ。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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