第16話 松本栞里

 コンビニの前を横切ると突然、真莉愛マリアが歓声をあげた。



「キャァ~ー~ーー……ッ😆🎶✨💕

 ストップゥ~❗❗ ストップゥ~ーー❗❗

 ここのコンビニに寄って行こォ~ー🎶✨」

 道行く人が何事かと僕たちの方を見た。



「えェ……❓ こ……、ここですか」

 僕は少し戸惑った。


 ここのコンビニには、幼馴染みのがバイトしていた。



 僕の小学校の時の初恋の美少女で優等生の松本 栞里しおりだ。


 もちろん片想いで、彼女にも想いは伝えていない。




 真莉愛マリアと一緒に入ると彼女に勘違いされかねない。




「ねぇ、早くゥ、早くゥ~…😆🎶✨」

 何も知らず、真莉愛マリアは背中に抱きついて甘えてきた。オッパイが押しつけられて僕は平常心ではいられない。




「あ、ああ……😳💦💦」仕方がない。




 僕は駐車スペースのはじにママチャリを停車させ、真莉愛マリアと連れだってコンビニへ向かった。



「うッわァ~……、暑ッついィ……」

 彼女は、胸元をパタパタしながら僕と腕を組んだ。



「ン……😳💦💦」

 汗でベトベトするが、ナゼか不快ではない。二の腕に胸の膨らみを感じた。


 店内へ入るとすぐに店内を見回した。


 レジには店長らしき男性がいたが、初恋の美少女、栞里の姿はない。



『フゥ~、助かった……』

 真莉愛マリアと腕を組んだ姿を見たら絶対、彼女だと勘違いされる。


「キャァ~ッ、これ買ってェ……😆🎶✨

 これも」

 真莉愛マリアは買い物カゴに次々とお菓子を入れていく。


「あ、あのねェ…、そんなにお金がないよ」

 僕は、高そうなお菓子を棚へ返していった。


「何でよォ…… ユーマのクセに勝手に戻すな❗❗」

 またカゴへ放り込んだ。


「だから、お金がないッて、言ってンでしょ…… お菓子は三百円までですよ❗❗」

 僕は、急いで棚へ返却した。 


「えェ……、信じられない。遠足のお菓子は五百円までよ」


「あのねェ…… 遠足じゃないしィ~ー」

 どこの症二病患者だ。


「だって真莉愛マリアのオッパイは、お菓子で出来てるのよォ…❗❗」

「あ、あのねェ、ウソつけェ……

 どんな甘いオッパイですかァ~❓❓」


「知らないのォ…… じゃ、舐めてみるゥ~ー❗❗」

 Tシャツを捲ろうとした。


 ペロッと可愛らしい縦長のおヘソが覗いて見えた。

 


「ちょッと、何やってんですか❗❗ こんな店内トコで脱ぐなァ~ー❗❗」

 なんて彼女ひとだ。露出💟なのか。



 その時、背後から聞き覚えのある声がした。



「あ、優真ユウマ君……」

「え……❓❓」まさか……

 この声は……




※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆※。.☆

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