第7話 セクシー女王様……😆🎶✨

 昼過ぎに自宅へ戻った。午後になっても気温が上昇していく。このところ連日、真夏日だ。


 駅から家まで、ほんの数分、歩いただけで全身汗だくだ。



「くッそォ~…、暑ッちィな……😔💦💦」

 リビングに入ると、すぐに服を脱ぎ上半身裸になって、エアコンをオンにした。



 冷凍庫から氷を取り出しアイスコーヒーを作って、一気に飲み干した。


「ふゥ~……」冷房も効いてきて、ようやくひと息ついた気分だ。



 両親は、父の実家の旅館を手伝いに行って当分、二人とも帰って来ない。



 今夜は、ひと晩じゅうゲームをしても母親から文句を言われない。



「ン…、そうだ❗❗」

 考えてみればゲームはいつでも出来る。

 それより先に、ソロ活動ライブで一発抜いておこう。



 アキラから貸りたセクシー女王様クイーン 麻美レイナのブルーレイディスクをセットした。 



 ずっと楽しみにしていた『巨乳女教師 麻美レイナ😆🎶✨💕 今夜も筆下ろし』だ。



「フフ……😌✨✨」

 両親が居ないので、ひと晩じゅう放題ほうだいだ。

 自然に顔がほころんだ。



 パッケージにうつったセクシー女王様クイーン 麻美レイナのパケ写は、どことなく織田 真莉愛マリアに雰囲気が似ていた。


 気が強くドSで巨乳な所もそっくりだ。



 リビングの大画面でセクシー画像を観るのは格別だ。

 我慢できずパンツをろし、早くもセットアップ完了だ。

 


 しかしはかったように着信音が鳴った。


「え……😓💦💦」

 着信画面を見ると【母親】からだ。



「チッ、マジか……😔💦💦」

 どこかで見張っているのだろうか。

 辺りを見回し、通話ボタンをタップした。


「ンゥ…、もしもし…、何……」

 取り敢えずパンツを穿き直した。



『あ、優真ユウマ……❗❗』


「ああ……」不機嫌そうに応対した。音量をミュートにし、ブルーレイを再生した。



 いきなり大画面に麻美レイナの激しい合体ジョイントライブが映し出された。

 だが、もちろんミュートなので音声はしない。


 巨乳女教師 レイナは、気の弱そうな童貞チェリーボーイにまたがり、ガンガン腰を踊られていた。



『ゴックン……😳💦💦』思わず僕は生唾を飲み込んだ。



『もしもし優真ユウマ❗❗ 聞いてるの』

 スマホをスピーカーに設定し応対した。

「え、ああ、聞いてるよ。何……❓」

 


『今、どこ❓❓ 電話して大丈夫』


「え❓ ああ……、家だから平気だけど」

 母親との電話など早く切りあげたい。テレビの大画面では、麻美レイナが巨乳を振り乱し合体ジョイントしていた。



『お母さん、パパの実家に居て当分、帰れないから戸締まりと、火の元だけは気をつけてね……』

 母親の小言が続いていた。


「え…、ああ、わかってるよ…… 

 僕だって、子供じゃないンだから」

 こっちは、家の戸締まりどころじゃないんだ。早いとこソロライブを始めたい。



『フゥ~ン…… 優真ユウマなんて、いつまで経っても子供よ。心配で仕方ないわ』



「別に…… わかってるから、そんな事で電話して来るなよ。切るからな」

 こっちは下半身のポ💟ットドラゴンの世話で手一杯だ。

 グラスを傾け、アイスコーヒーをひと口飲んだ。



『待ちなさい❗ ちょっと優真❗❗

 あなた、『婚活』するンですッて……』


「え、ああ……」何だ。その話しか……

 長くなったらたまらない。


優真あんたは、ただでさえ女性おんなを見る目がないンだから……

 派手で、ケバい美女おんなには気をつけなさい』

 

「うン…、わ、わかッてるよ」

 そんな話は、どうだって良い。



 こっちは今すぐにでも麻美レイナに集中したいのに……

 


『全然、解ッてないわよ。あんなベタベタ、ポスター貼ってるアイドルみたいな彼女、めときなさい❗❗』


「うッるさいな…… 解かってるから❗❗

 もう切るよ」

 僕がアイドルオタクなのを母親は快く思っていない。



『本当に、キャバ嬢みたいなだけはしなさい❗❗』


「もォ~❗❗ そんな事、解かってるよ。

 切るからねェ……❗❗」

 これ以上、付き合いきれない。

 一刻も早く麻美レイナでソロ活動ライブをしたいのに……



『な、優真ユウマ、お母さんの話しを聴いてるの……』

 母親は、まだ文句を言っていたが僕は勝手に通話を切った。


「ッたく……」いつまでも子供扱いだ。

 アイスコーヒーを飲み気持ちを落ち着かせた。


 取り敢えず、ブルーレイを停止させ自分の部屋へ戻って、ラフな部屋着に着替えた。

 これで、ソロ活動ライブの準備は万端だ。

 今夜はオールナイトでだ。



 しかし、すぐにまた着信音がした。



「チッ…、またかよ」僕は着信画面も見ずに通話ボタンをタップし、嘆息を漏らした。



「はァ~ーー❗❗ 何だよ。解かったッて、言ってんだろォ~ーー❗❗

 しつッけェ~ーンだよォ~ーー……❗❗」

 どうせ、また母親だと思って怒鳴った。



『はァ~、お前、誰に向かって口きいてンだ❗❗』


「え……❓ あれ❓❓」誰だ。この声は……

 女性の声だが、母親ではない。もっと若い女性の声だ。


『お前、ユーマだろォ❗❗』

「あ、ハイ…、そうです。失礼ですが……

 あのォ~…… ど、どなたでしょうか❓」

 いったい誰なのか。女性から僕に電話が掛かってくる事など滅多にない。


『私は、織田 真莉愛マリアだよ』

「えェ…、オ、オダマリ……」マジか……



『誰が、オダマリだよ❗❗❗』

「あ、いえ……😓💦💦 すみません」

 ペコペコ頭を下げて謝った。


 まさか真莉愛マリアから電話が掛かって来るとは思わなかった。




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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