第6話 婚活サバイバル❗❗ レディゴー

 教壇へ戻った真莉愛マリアは微笑みを浮かべ、今回のカリキュラムの趣旨を述べた。



「卒業の単位の足りないキミたちへの免除案エクスキューズとして今回、採用されたのが【婚活の授業】なの❗❗」



「な、何ィ~…、こ、【婚活の授業】……」

 みんな、聞き返した。



「ええ、ご存知の通り……😌✨✨

 最近の若い男子は草食系、もしくは絶食系と呼ばれ、若年層の結婚率が極端に下がり、しいては出生率も激減していったわ……」

 


「はァ~……」

 確かに、ここ数年、出生率の低下に歯止めがきかない。



「202💟年代、急激に出生率が下降し過去最低を記録したの。昨年度の新生児は、ついに五十万人を切ってしまったわ。

 もはや絶望的な数字と言っても過言ではないのよ」



「……」

 硬い話しは苦手だが、みんな真面目に真莉愛マリアの話しを聴いていた。

 しかし男子全員、彼女のオッパイに釘付けだ。

 


「ここに至って、ようやく大和やまと政府も重い腰を上げて、【婚活の時間】の制定に乗り出したと言うワケよ」



「うゥ~ン……」

 大和政府もここまで落ち込むとは予想してなかっただろう。



「じゃ、各自、この『マッチング アプリ』に登録しなさい❗❗」

 スマホを出して各々おのおのに命じた。



「ン……」

 真莉愛マリアの言葉に従い、全員、送られてきたQRコードにログインした。


「この中の女性には、全員、婚活サバイバルの趣旨を説明してあるわ。もちろん全員、結婚に前向きよ❗❗」


「ン……」なるほど……

 ざっと見ても美女揃いだ。

 年齢は多少、上かもしれないが、り取りみどりと言うワケだ。



「宜しくて彼女らと婚約すれば、あなた方はでたく卒業よ❗❗」


「マジか……」また一同がザワめいた。


「さァ~、この夏休みをエンジョイしてェ❗

 【真夏の婚活サバイバル】……❗❗❗

 レディ~ ゴー❗❗❗」

 真莉愛マリアの号令で、僕ら童貞チェリーボーイたちの【婚活サバイバル】が始まった。


 



 ( ^-^)ノ∠※。.:*:※。.:*:・'°☆※。.:*※。.:*'°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る