第3話 織田 真莉愛《マリア》

 教壇へ立ったセクシー女教師は微笑ほほえみを浮かべ、ゆっくりと教室内の男子生徒らを見回した。



「うゥ……😳💦💦」

 男子生徒一同の視線が、女教師の豊かな胸元に注がれた。


 心なしか男子全員、頬をあからめ腰をかがめていた。




 思春期、真っ只中の僕たちには彼女のように妖艶なまめかしい美女教師の巨乳は刺激が強い。

 むっちりとした大人の色香を感じた。



「うッひょォォ~ーー~ー~……😆🎶✨💕

 先生ェ、彼氏いますかァ~ーー❓❓」

 隣りで馬場アキラがスッ頓狂とんきょうな歓声をあげた。コイツはまったく空気を読まない。


「お黙りィ~ー❗❗」

 ビシッと、ムチを叩く音が教室内に響いた。


「ひィ……❗」全員が、驚愕のあまり小さく悲鳴をあげた。


 上から目線の美女教師が僕たちを睨みつけ黒板をムチで打ったようだ。


「……」全員が押し黙り、ようやく教室内が静まると、また美女教師は妖艶な微笑みを浮かべた。


「フフ……😌✨💕 初めまして、私がこのほど補習授業を担当する事になった織田 真莉愛マリアよ」


「な、オダマリか……」隣りでアキラが苦笑した。


「おおォ……、マリア様か……」僕の背後で誰かが嬉しそうに呟いた。


「うゥ~ン……」

 まさに納得するしかない。

 見かけ通り『マリア様』と言う呼び名が、ピッタリのドS女王様だ。

 手にしたムチで叩かれたいとは思わないが、嫌いなタイプではない。むしろ好きな方だ。

 また教室内がザワザワと騒がしくなった。


「お黙りィ~ーー❗❗」

 また彼女はビシッと黒板をムチを叩いた。

「ひィ~……」

 そのたびに、僕らは驚いて背筋が伸びた。


「あなたたちは、このままでは単位が足りず卒業できません❗❗」

 真莉愛マリアは生徒らを見回し通告した。

「えェ~ー~ー…… マ、マジか❓❓」


「そこで、夏休みを使って補習授業を行って貰います❗❗❗」

「補習……」

 確かに、そのために集められたのだろう。


「これは実験的な『特別カリキュラム』です❗❗」


「な、なんだ……❓❓

 実験的な『特別カリキュラム』ッて……」

 また教室内がザワついた。


「お黙りィ~ーー……❗❗❗」

 また黒板をムチで叩いた。

「ひィ~ー」

 決して、真莉愛マリアは私語を許さないようだ。僕たちを睨みつけるように微笑みを浮かべた。


「フフ…… 特別カリキュラムは、【婚活】です❗❗」


「な……、何ィ~ー❓ 

 こ、【婚活】だってェ……」

 一斉に、教室じゅうがザワめいた。


「あなたたちは、この夏……

 【婚活サバイバー】になって貰います❗」


「婚活サバイバー……❓❓」

 なんだ。それは……






 ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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