第7話 ぼく悪いことした?
ぼくは極自然にスマホを立ち上げ電話アプリを開きあいつに電話を掛けた。
あいつとは昔絡んでた知り合いで、何でも相談乗ってくれるいいヤツだ。ただ、彼は
プルルル、プルルル、プルルル、プッツンと言い出てくれた。
「久しぶりだな」
「《あぁ、久しぶりだ。何だよ。今から夕飯、食いに行くところだ》」
「悪いな。そっちは夕方か。それは、それは――」
ぼくは先程の行為を彼に話した。
何故、こいつに話したかと言うと前も同じことで結構からかわれたのだ。もう、これは本当に酷い有様で。
ぼくとしては変なことをやっているつもりはないんだが、やっぱり侮辱されている。
だから、僕の行動が本当に大丈夫なのか連絡をしてみることにした。
そこで、日本の知り合い以外でまだ連絡を取っているこいつに電話したわけ。
だが、こいつに連絡したのが正解なのかは知らないがやばいぐらいに馬鹿にする……
「《それは当たり前よ!異性にそんなことされたら、顔真っ赤にするだろう!?それに、おまえイケメンな方なんだから尚更だ。それに、その佐々昏さんがおまえに好意を抱いているなら尚更の尚更だ!》」
「それは、それは
「《まあ、おまえ、あの事故からものすごく酷いことになってるもんな、仕方ないもんさ。ただ、あんなこと日本でも起こすなよ……そして、おまえのあれはもう治ってきてるんだよな?》」
「……あぁ、治ってきてるらしい。ただ、医者からは百全は治らないとか言ってからな」
「《ん。そっか。流石に全部も治らないのか。なんか、嫌だな。あの時からおまえとこうやって話すの久々だからよう。あ、いつごろ戻ってくんの?》」
「だな。戻るか。まだ分かんねぇな。それはあの人が決めることだからな。まあ、決まったら連絡するわ」
「《ふうん。そっか……まあ!戻ってくることがあれば連絡宜しゅう!》」
「あぁ、絶対するさ。積もる話も沢山有るからな。電話越しよりもリアルで話したいからな」
「《その時は楽しみにしてるゼ。あ、えーと。さっきの話に戻るけどよ。おまえのやり方が正しいよ。それに、おまえは少し医者として
ぼくは少し笑った。勝手なことを……本当に変わってねえんだな。言いたいこと、まだあったんだけどな。まあ、仕方の無いことだけどさ。
――本当に
――ありがとうよ。
今の会話、佐々昏さんに聞かれてないよな。辺りをキョロキョロしようとしたが辞めた。聞かれてまずいってわけでもないしな。
ぼくはソファーに座りため息をして腕で目を隠し、昔のことを思い出そうとしていた。
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