第8話・鍛冶屋に会いに行く
前回ではゴールデン系の武器やオトモを鍛冶屋に行くと作れることを知ったユウノスケとピコル、ユウリの晩御飯を食べながら楽しそうに話ています。
「母さん! 俺どうしてもゴールデン系の武器欲しい!」
ユウノスケは真顔でユウリに話しています。
「あら、そんなのがあるのね。頑張るのよウフフ」
ユウリは満面の笑みで返答しました。
「お母さん、僕もユウノスケ君がゴールデン系の武器使っているの見てみたいんですよーー」
「ピコルちゃんもユウノスケのことをよろしくね!」
ユウリはガッツポーズでピコルに返答をしました。
「今日は夜遅いからもう寝なさい」
「はーーい」
そしてユウノスケとピコルは二階に上がりベッドに入ったのだった。横になると二人はこんな会話をしたようです。
「鍛冶屋と早く会ってゴールデン系の武器のことについて聞いてみたい!」
「そうだね、ゴールデンピコール様に鍛冶屋の方に会えるか聞いてみようか」
そして二人はぐっすり眠り次の日の夜にゴールデンピコールに鍛冶屋に行けるか聞いてみることにしました。そして次の日の夜……いつものようにゴールデンピコールの映像を映し出しました。
「わがなはゴールデンピコール、どうしたお前たちからわしを呼ぶなんて珍しいのう」
「俺たち早く鍛冶屋に会って、ゴールデン系の武器のことを知りたいな!」
とユウノスケが言うと、
「そうかならば直接、鍛冶屋に会ってみるといい、わしもお世話になった友人じゃからよろしく頼むぞーー!」
そしてゴールデンピコールは映像から消えて、ユウノスケとピコルは鍛冶屋の惑星に行くことになりました。
「ねえ聞いたピコル、鍛冶屋とゴールデンピコールは知り合いなんだってさ」
「そうみたいだね、ゴールデンピコール様もゴールデン系の武器を使ったことがあるみたいだし、たぶんその鍛冶屋さんから作ってもらったんだね! よし、会いに行こうか」
二人は鍛冶屋と会いたくて仕方ないようです。
「行ってらっしゃい! 気をつけて行ってくるのよーー」
ユウリはお見送りをして、ユウノスケとピコルはタンスの裏の扉を開け、鍛冶屋の惑星に到着しました。そしてピコルがマップの映像を出すと、そこには大きく『鍛冶屋』と書いてありました。
「分かりやすいね。あははーー」
ピコルはそのマップを見て笑ってしまいました。
「距離は近いね! ならその鍛冶屋が住んでいる場所に向かおうか」
そして二人は鍛冶屋が住んでいる場所に歩いて行きました。鍛冶屋の前まで来ると……ポツンと一軒家が立っていました。
「何か古臭そうな家だなーー」
ユウノスケは細い目でその家を見つめました。
「そっそうだね、ちょっとノックしてみようか。すみませーーん」
ピコルがノックをしてみると、中から鍛冶屋が出てきました。
「誰じゃ! おおこれは人間とは珍しいのお、さあ中に入ってゆっくり休むといい」
「おじゃましまーーす」
そしてユウノスケとピコルは家の中に入り、机のイスに座りお茶をもらってから鍛冶屋のことについて聞いてみました。
「俺の名前はユウノスケと言います」
「僕の名前はピコルと言います。よろしくお願いします」
ユウノスケとピコルはまず自己紹介をしました。
「そうかそうか、わしは『カジジイ』と言うぞ、よろしく頼むぞ」
「あのカジジイさん……ゴールデン系の武器が作れると聞いてきたのですが、惑星に稀に出現する黄金に光る生物を倒さないといけないのですよね?」
とユウノスケが聞くと、
「なぜそれを知っておる。誰からそれを聞いたのじゃ?」
「俺たちに指令を出しているゴールデンピコールから聞いたよ! カジジイさんとは知り合いだって聞いたけど?」
「なんとゴールデンピコールの知り合いとはのお、そうかゴールデンピコールとは昔の戦友でのお、一緒にユウノスケ君とピコル君みたいに冒険をしてたのじゃ」
「そうなんですね!」
それには二人とも少し驚きました。詳しいことは、
「わしは鍛冶屋をしながら、指令が入るとゴールデンピコールと指令を受けていたのじゃ、そして冒険をしているうちに黄金に光る生物と出会えて素材を入手し、武器を作ってみたらすごく強かった。その後、わしは鍛冶屋一筋になり、ゴールデンピコールは黄金惑星の取締役になったのじゃ」
話が長かったのですが、カジジイが現役の時はゴールデンピコールと共に戦っていたのでとても強かったのでしょう。
「そうだったんですね、僕がゴールデンピコール様と出会った頃よりも前の話なんですね。出会った頃はすでに取締役でしたから……」
「そうじゃな、ピコル君のことはゴールデンピコールからうすうす聞いておるぞ、なんと宇宙人助けをして人気者のようじゃな」
「いえいえそんなことないですよーー」
照れくさそうに返事をしたピコル、謙虚なのもいいが少しは気取ってもいいと思うとこです。
「ユウノスケ君と言ったかね。ゴールデン系の武器が欲しいかのお?」
「欲しいです! でも惑星で稀に出てくる黄金に光る生物を倒さないといけないんですよね? でもそんなのいつ出てくるか分からないし……」
「そうじゃ、その黄金に光る敵は何か突然変異したのか分からないが異常に強い。じゃからもし出会った時は心して挑むのじゃぞ」
「はい!」
その時ユウノスケは真剣な表情で返事を返しました。
「そして、黄金に光る生物から素材を入手すると、武器以外にオトモも作れるのじゃよ」
「それ聞いたよ!」
「よし、ならばわしのオトモを君たちにさずけよう」
「ピヨーー!」
そこに出てきたのは、ヒヨコみたいな黄金に光る機械でした。
「本当にいいんですか? カジジイさんがやっと出会えた黄金に光る生物から作ったんじゃないんですか?」
ピコルはまた上目遣いで話ました。
「いいんじゃいいんじゃ、君たちにはこれから頑張ってほしいからのう、ほら自己紹介しなさい」
「僕はピヨキチだよ、よろしくピヨ!」
「しゃっべったしーー!」
機械なのにしゃべるピヨキチ、なぜしゃべれるのだろうか。
「黄金に光る生物の素材は生きているというよりも、今まで戦ってきた生物の魂の塊なんじゃ、その素材じゃからオトモを作ると生きているように思えるのじゃよ」
黄金に光る生物の素材は魂の塊、その素材からオトモを作ると生きているようで話すことができる。これからピヨキチもユウノスケとピコルと共に活躍してくれるのを期待です。
「君たちはゴールデン系の武器以外に、他の武器も強化ができるのを知っているか?」
「えっ知らないです!」
「今使っている武器を見せてみよ」
そしてユウノスケは、『風キリ舞』『氷ケツ舞』『雷ゴウ舞』『光ヨウ舞』を見せたのだった。
「おお、こんなにも持っておったのか! よし強化しておいてやろう。一つにつき10マニーじゃがどうするかのお?」
「一つ10マニーか……一つしか強化できないな。なら『風キリ舞』をお願いします」
そしてユウノスケは『風キリ舞』を渡しました。
「少し強化するのに時間がかかるからのお、暇つぶしにでもこの惑星を探索してくるとよいぞ」
「分かりました!」
ユウノスケとピコルは鍛冶屋の惑星を探索することにしました。鍛冶屋の家を出て探索をしていると……
「おっこんにちは!」
そこに現れたのは少し離れた村に住む宇宙人でした。
「こんにちは!」
「こんにちはです!」
「こんにちピヨ!」
ユウノスケとピコルとピヨキチはあいさつをして、この惑星のことについて聞いてみた。
「鍛冶屋の惑星での生活はどうですか?」
「トラブルもなく平和でみんな楽しく生活しているよ。これもカジジイさんのおかげなのかな」
やはり黄金に光る生物を倒したということで、カジジイの存在はとても大きいようです。
「そうなんだね、カジジイさんに感謝しないとね」
そして二人はまた歩き出したのだった。すると……
「おい! 見かけない顔だな。俺と勝負しろ!」
そこに現れたのは……オオカミのような生物でした。
「さっきトラブルないって言ってなかった?」
「そうだよね、ユウノスケ君も聞いたよね」
「なーーにごちゃごちゃ言ってるんだ。どうするんだ?」
「いいよ、ならやろうか」
そしてユウノスケとピコルとピヨキチは戦闘スタイルに切り替わりました。
「どうしようかなピコル……」
「ならニャンタロウを出して!」
何かひらめいたピコルはニャンタロウを出せと言いました。そしてユウノスケがニャンタロウをの名前を呼ぶと……シューシューシューベルトからニャンタロウが出てきました。
「ニャアーーン」
「おおこんなやつと勝負しろってのか。望むところだ」
そして始まったのがかけっこで、どうもニャンタロウの方がすばしっこいようです。
それにつれピヨキチも走り出しました。
「お前たち早いな……俺の負けだ」
「ニャンニャアーーン」
「僕たちの勝ちだピヨ!」
そしてニャンタロウは遊び疲れたのかベルトの中に入っていきました。
「すまない、俺はこの惑星で孤独に暮らしていて寂しかっただけなんだ。許してくれ」
「なら俺たちの仲間になる?」
ユウノスケは手を差し伸べました。
「本当にいいのか?」
「全然いいよ、これからよろしくね」
「ありがとうございます。これからよろしくお願いしますご主人様」
そしてシューシューシューベルトの中にオオカミのような生物が入っていくと同時に、
「俺の名前はオオカミだ。よろしくな」
と言い入っていきました。そして、
「そのままじゃん!」
とユウノスケとピコルとピヨキチはツッコミました。
「オオカミはこの惑星で孤独に暮らしてたんだね……」
とユウノスケが言うと、
「そうみたいだね、でも僕たちの仲間に入ったからもう寂しくないね」
とピコルが返しました。
「もうそろそろ『風キリ舞』強化できたかな?」
「そうだね、ちょっと鍛冶屋に戻ってみようか」
そしてユウノスケとピコルとピヨキチは鍛冶屋に戻っていきました。
カンカンカンカンという音とともにカジジイさんが武器を強化しているようです。
「おお、ユウノスケ君とピコル君とピヨキチ君お帰りなさい、もう少しでできるぞ! そこの机のイスで待っていてくれ」
そしてユウノスケとピコルとピヨキチはカジジイさんの家の机のイスに座りこんな会話をしたようです。
「どんな風に変わるんだろうね」
「ユウノスケ君待ちきれないみたいだね。僕の武器じゃないけど楽しみだよーー」
「僕も期待してるピヨ!」
できあがる武器を楽しみに希望をよせていました。そして数分後……
「ほれできたぞい!」
渡されたのは見た目が全然変わっていない『風キリ舞』でした。
「全然見た目変わってないじゃん!」
それを見たユウノスケは少し不機嫌なようです。
「そりゃあ叩いただけじゃからのう見た目は変わってないわい、じゃがのお、使ってみると強化されたのが分かるぞ!」
「本当かなーー」
ユウノスケは疑いながらも10マニーを支払い、風キリ舞を受け取りました。
「そんなにもフィギュアの武器を持っているとはのお、数々の冒険をしてきた証じゃ、また強化しにくるのじゃぞおーー。それとピヨキチをよろしくな」
「はい! 分かりました」
「これから先、黄金に光る生物に出会えるといいのお、応援しとるぞ! ゴールデンピコールにもよろしく頼むぞーー。たっしゃでのおーー」
「ありがとうございました! また来ますね!」
そして、お互いに手をふりユウノスケとピコルとピヨキチはカジジイの家を後にしました。
「ピコルえっと……どうやって家に帰ればいいんだっけ?」
「ユウノスケ君に渡している家帰りのボタンを押すと帰れるよ!」
「そうだったね!」
そしてユウノスケは家帰りのボタンを押しました。すると、ユウリの待つ家に帰ってきました。
「あらお帰りなさい。この子は誰なの?」
「僕の名前はピヨキチと言います。よろしくピヨ!」
「あら可愛い子ねえ」
ユウリはピヨキチを見て喜んでいるようです。
「あの母さん、ピヨキチも一緒に住んでいいかなあ?」
とユウノスケが聞くと、
「全然いいわよ! これからよろしくねピヨちゃん」
「ありがとピヨ!」
ユウリはピヨキチを抱きしめとても嬉しそうです。それを見たピコルはと言うと……
「……」
少し嫉妬をしているようでした。そこも可愛いところかもしれませんね。
その日は、ユウリ、ユウノスケ、ピコル、ピヨキチでご飯を食べて楽しく鍛冶屋のことについて話ました。
その頃別の惑星では……
「こいつがいるせいでまぶしいなあ……」
「そうですよね、何とか暗くできませんかね」
何やら光る生物がいるようです。これは!
次回に続く。
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