第7話・ゴールデン系の武器の秘密

 前回はゴールデン系の武器があることを知り、ユウノスケとピコルはワクワクが止まりません。しかも、そのゴールデン系の武器は計り知れない強さなので、一つは持って置きたいところです。


 そして、ゴールデン系の武器を手に入れるには黄金に光る敵が稀に出てきて、素材を入手し鍛冶屋に行き作るということでした。さて、この先ゴールデン系の武器を作ることができるのでしょうか。


 「よしピコル、王様も無事だったみたいだしゴールデンピコールが住んでいるお城に帰ろうか」

「そうだね、でも帰るにしてもまたあの距離を帰らないといけないのか……」

二人は、お城からコスモボールの王様に出会うまでの距離を思い返してため息をついていました。すると……

『指令クリア』

どこからともなくその声が聞こえてきて、ユウリの住む家に帰ってきました。


 「あら二人ともお帰りなさい。今回の冒険はどうだったの?」

ユウリは二人の帰りを楽しそうに待っていてくれました。

「そうだった、指令をクリアしたら家に帰れるんだった!」

ユウノスケとピコルはほっとしたようで、一気に力が抜けました。


 「あら二人とも疲れてるみたいだわね。今日はゆっくり休みなさい」

ユウリは長時間、黄金惑星に行っていた二人に優しい言葉を言いました。そして、晩御飯で冒険のことを熱く語り、ユウノスケとピコルは倒れこむように二階のベッドに入りました。


 「ゴールデン系の武器か……俺欲しい! ピコルはどう思う?」

「僕もユウノスケ君が使っているとこ見てみたい!」

二人はゴールデン系の武器に憧れています。

「黄金に光るなら黄金惑星の敵でもいいんじゃないかな?」

「そうだね! 全部ピカピカ光ってるもんね!」

ピコルもその意見には納得し、後日ゴールデンピコールに聞いてみることにしたようです。


 そして次の日の夜……

「わがなはゴールデンピコール。二人ともお疲れさん、どうだったかね黄金惑星は」

また急に映像に出てきたゴールデンピコール、それに対してユウノスケとピコルは、

「とても広くて驚いたし、いろんな物や生物が黄金に光っていたから感動した!」

「久しぶりに故郷に帰れて良かったです。ゴールデンピコール様も元気そうでなによりです。それと、一つ聞いてもいいですか?」

ピコルはあの質問をゴールデンピコルにしました。

「ゴールデンピコール様は、ゴールデン系の武器のことは知っていますか?」


 「おお! 懐かしいのお、わしが現役の時はゴールデン系の武器を使っていたわい」

なんと、ゴールデンピコールも昔戦っていたようです。さらに、ゴールデン系の武器を使っていたとか。それに対しユウノスケはこんな質問をしてみた。

「すごいな! 俺も使ってみたいんだけど、黄金惑星の生物を倒すと入手できるよね?」

「黄金惑星の黄金に光る生物は、見た目だけでゴールデン系になる武器の素材はもらえんぞい。じゃから、別の惑星で稀に出現する黄金に光る生物を倒さないといけないのじゃ」

そうゴールデンピコールが聞くとユウノスケは、

「そうなんだ! 黄金に光る機械は倒してくれたんだけどね、機械じゃなく生物じゃないといけないんだね」

ユウノスケは納得したように返答をしました。その二人のやりとりを見てピコルはと言うと、

「ゴールデンピコール様、僕頑張ります! この先ユウノスケ君と必ず黄金に光る生物と会ってみせます!」

この時ピコルはガッツポーズをしていました。


 「そうかそうかピコル君は気合いが入ってるのお、黄金に光る生物は本当に稀に出現するからその時は頑張ってくれよ。それよりも、オウゴンティラノを渡した男とは出会えたのかのう?」

とゴールデンピコールが聞くと、

「会えたよ! しかもゴールデンビームとか言ってかっこつけて攻撃してた! ねピコル」

「うん! うさんくさいなと思っていたのですが、ちゃんと強かったです!」

二人ともコスモボールの王様のことを正直に言いました。


 「そうじゃろーー、じゃからユウノスケ君とピコル君にもゴールデン系の武器を作ってもらって、強い敵にもちゃんと勝って欲しいのじゃよ」

ゴールデンピコールは満面の笑みでそう言って映像から消えました。

だが、また急に出現して……

「言い忘れとったわい。そのコスモボールの王様とやらに一度会ってゴールデン系の武器のことを詳しく聞いてみるとよいぞ! 何かゴールデン系の武器のことを知っているかもしれん」

「分かった!」

「分かりました!」

そして、ユウノスケとピコルは以前、指令行ったことがあるコスモボールに向かったのだった。


 宮殿の前に来ると……

「懐かしいねピコル、ここでドラブラゴと戦ったんだっけ?」

「そうだね懐かしいねーー」

ユウノスケとピコルは久しぶりにコスモボールに来てとても喜んでいるようです。

「王様帰っているかな?」

「気になるね、宮殿の中に入ってみよ!」

そして以前のように宮殿の中に入りました。すると……


 「お父さん遊んでーー!」

「よかろう! ゴールデン持ち上げ!」

「あはははーー」

コスモボールの王様はかなりゴールデンがつく言葉が好きなようです。


 「久しぶり!」

「久しぶりですーー」

「あっ久しぶり! お父さんから聞いたよ! 帰ってって言ってくれたみたいだね。ありがとーー!」

コスモボールの娘さんはとても喜んでいるようです。

「ああ君たちか、久しぶりに娘の元気そうな顔を見れて良かった! 感謝してるぞ。で何か用があるのか?」


 「あの、ゴールデン系の武器のことを知りたくて来たんだけど、何か知ってることある?」

とユウノスケは質問してみました。

「ゴールデン系の武器か……わしは一つしか持ってないんだが、このゴールデンハンマーン一つでいろんな技を出せるぞ!」

なんと、ゴールデン系の武器は一つ持っているだけで、さまざまな技が出せるようです。これは一つは欲しいところです。


 「そうなんだ! なら一つだけ持っているだけで良さそうだね。でも、そのゴールデン系の武器を作るには稀に出現する黄金に輝く生物を倒さないといけないみたいだけど?」

「そうだ、わしも数々の敵を倒しているうちにやっと一体会えたぐたいだ、だからいつ会えるか分らんのだ」

やはり、コスモボールの王様もゴールデンピコールと同じことを言っています。

「やっぱりか……でも俺もゴールデン系の武器を手に入れて王様みたいな技を出してみたい! 俺頑張るよ!」

「ユウノスケ君! 僕も応援するよ!」

二人は目がキラキラ輝いています。そしてユウノスケがもう一つの質問をしてみました。


 「あの……オウゴンティラノって知ってる?」

と王様に聞くと、

「おお! わしの元相棒だ。困っている子供がいたから渡したんだがな」

やはりオウゴンティラノを渡したのはコスモボールの王様のようです。

「実は黄金に輝く生物を倒すとゴールデン系の武器も作れるが、その素材を鍛冶屋に渡すとオトモの機械も作ってくれるんだよ」

「えーー!」

二人はそれにはとても驚きました。


 「ゴールデン系の武器だけじゃなくて、ゴールデン系のオトモも作れるんだ! 早く会いたい! 黄金に輝く生物に!」

ユウノスケはさらにテンションが上がっています。

「すごいですねそれ! 僕もそのようなオトモ欲しいです! しかし王様は優しいですね。黄金のオトモを渡すなんて」

ピコルは上目遣いで話ました。


 「迷ったんだが、子供たちが森の中で遊びたそうにするからのう……まあしょうがないわい。またあきた頃に取りに行こうと思っておる」

その言葉に対してユウノスケとピコルは、

「あの、そのオウゴンティラノなんだけど……壊しちゃったんだよね。あはははーー」

「本当にごめんなさい」

ウルトランが壊したことを言っても、ウルトランは気づいていないと思ったのか自分たちが壊したことにしたようです。

「なにーー! オウゴンティラノが壊れただとーー!」

コスモボールの王様は目が飛び出そうなくらい驚いています。それには二人も……

「ごめんなさい!」

本気で謝りました。さて王様は許してくれるのでしょうか。


 「まあよい、娘に久しぶりに会えたお礼としよう。それよりもユウノスケ君とピコル君は鍛冶屋には行ったのか?」

なんと心の広い王様で、謝るとあっさり許してくれました。

「ありがとうございます。鍛冶屋ですか? 行ったことないです!」

「なら行ってみるといい、きっとこれから先の冒険の役に立つはずだ」

「分かりました。行ってみます!」

ユウノスケとピコルは鍛冶屋に行くことに決めたようです。

そして二人は、コスモボールの王様と娘さんに帰りのあいさつをし、ユウリの待つ家に帰ったのだった。


 「あらお帰りなさい」

「ただいまーー!」

「ただいまですーー」

「晩御飯できてるから食べるわよーー」

そしてユウノスケとピコルはユウリの晩御飯を食べ、ベッドに入ったのだった。


 その頃鍛冶屋では……

「おお! この素材は珍しいのお!」

鍛冶屋のおいちゃんは気合いが入っているようです。


次回に続く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る