第6話・黄金が好きな男

 前回の冒険のことを熱く語ったユウノスケとピコル、ユウリは楽しそうに話ている二人を見てとても嬉しそうです。


 「何か超でかい恐竜ウルトランて言うやつに出会ったんだ。とても強くて勝てないと思ったんだけど、ドラブラゴの知り合いだったんだ。しかも昔付き合ってたんだってさ」

ユウノスケはウルトランとドラブラゴの関係のことを話ました。


 「あのね、霧がかかっていた原因は、ティラノサウルスみたいな生物だったんだけど、奥から黄金に輝くティラノサウルスみたいな機械が出てきて、しかも僕の故郷、黄金惑星から貰ったんだってーー」

ピコルは森での出来事を話ました。象のような生物のことが出てこなかったのがかわいそうですがよしとしましょう。


 「あらそう、ユウノスケとピコルちゃんどんどん成長しているわね。私嬉しいわよ」

ユウリも二人の成長を見て毎日の楽しみになっていました。そんな会話をしている中、ゴールデンピコールが無理やりピコルの映像に出てきました。


 「二人共お疲れさん、楽しそうな所すまないが緊急指令が入った。名付けて『黄金が好きな男』だ。」

「ゴールデンピコール、俺たち帰ってきた所なんだけど……」

そうユウノスケは嫌そうに答えました。

「ゴールデンピコール様がいきなり映像に出てきたからビックリしました。どんな内容なんですか?」

とピコルが聞くと、


 「ピコル君、久しぶりに故郷に帰ってきたいのではないか?」

「そうですね……帰りたいです!」

「そうか、この黄金惑星のある街で、最近現れたと言う人間の男がおってな。その男がオウゴンティラノを渡したようだ。だから確認してもらいたいのだ」

なんと、ゴールデンピコールはオウゴンティラノをあの惑星に渡した男の情報を入手したようです。


 「そうなんだ、でも緊急じゃなくてよくない? しかも、ゴールデンピコールが確認してくればいいじゃん」

とユウノスケが返信を返すと、

「いたたたた、ちょっと腰をいわしたみたいじゃ、ちょっと寂しくなってのうこっちに来て休むといい、それとわしとユウノスケ君は会ったことがないじゃろ?」

ユウノスケは細い目でゴールデンピコールを見たが、さていいと言うのでしょうか。

「言われてみたら会ったことないよね俺たち、なら……いいよ! 俺も行ってみたいピコルの故郷に!」

ユウノスケはその緊急指令を受けることに決めました。


 「母さんちょっとピコルの故郷に行ってくる。またすぐに帰ってくるから待っててね」

「分かったわよ、ゴールデンピカール、ユウノスケとピコルちゃんをよろしくね」

「はい、ユウリさんともいずれは会いたいのですが、先にユウノスケ君と会いますね。二人の面倒はまかせてください」


 ユウリはゴールデンピカールの言葉を聞いて、なにやら安心したようでお見送りをしました。ユウノスケとピコルがタンスの扉の前まで行くと、

「何かお泊り会みたいね、うふふ、気をつけて行ってくるのよ」

ユウリは笑顔でお見送りをしているようです。

「分かった、母さんはゆっくりしててね」

ユウノスケは母ユウリには優しいようです。

「お母さん行ってきます」

ピコルもユウリに言葉を投げかけました。すると……


 「もうピコルちゃんたら、お母さんとか可愛いんだから」

と言いピコルを抱きしめました。ピコルはと言うと……

「……」

何もしゃべらずにやけていました。それを見たユウノスケは、

「……」

お決まりのパターンだったので何も言わずあきれているようです。さあ、前置きが長くなりましたが、ピコルの故郷『黄金惑星』に出発です。


 二人が扉の中に入ると、扉が消え周囲を見渡すと前にはピカピカ光る湖がありました。

「うわあすごい、周囲の物が黄金に輝いてるんだね!」

ユウノスケは黄金惑星を見て感動しています。

「そうなんだすごいでしょ、僕は生まれつきここに住んでいるから違和感がないけどね、実はその水飲めるんだよ」

なんとピコルは黄金に輝いているのに、水が飲めると言うのです。


 「ならちょっと飲んでみようかな……」

そして、ユウノスケが黄金に輝く水を飲んでみると……

「美味しい! 普通の水の味がする」

「そうなんだよ、この黄金惑星では物がキラキラ黄金に輝くんだけど、普段通りにしてくれたんでいいからね」

「うーん、こんなにキラキラしてるなら慣れるまで時間かかりそうだけど、分かった普通にしておくよ」

ユウノスケはこの黄金惑星に慣れることを決意し、二人は歩き出したのだった。


そしてピコルが空を見上げてみると……

「ユウノスケ君見てあの鳥、生きている生物たちも黄金に輝くんだよ」

「えーーおかしいでしょ、キンパクでも塗ってるの? 金色とかかっこいいからバードをあの金の鳥と変えちゃおうかな」

それに対してピコルは、

「ダメだよ、ちゃんとユウノスケ君の仲間には助けて貰ったり、何かきっかけがあるんだから見た目で判断したらダメだよ……」

「確かにそうだね!」

ユウノスケもそれには納得し、自分の仲間たちに感謝したのだった。


 そしてピコルは長いこと黄金惑星に住んでいたので、マップを出すことなく案内してくれました。

「さあゴールデンピコール様に会いに行こ! 黄金惑星は特別広いから僕でも迷うことがあるんだ。だからしっかりついてきてね」

「了解!」

数キロ歩いていると、そこには大きな大きな黄金に輝く街に到着したのでした。


 「わーー、ここが黄金惑星の街か。本当にピカピカ光ってるじゃん!」

ユウノスケは、ゴールデンピコールが住んでいる街に感動し、早くゴールデンピコールに会いたいようです。

「でしょ、この街も広いから迷わないようにね。ゴールデンピコール様が住んでいるのはあのお城だよ」

ピコルが指さした先には、とてつもなくでかい黄金に輝くお城がありました。


 「ぬおーー! でか!」

そして、お城の前に行くと、そのお城の門番に話しかけられました。

「ピコル様お帰りなさいませ」

「やあモンバーン、ゴールデンピコール様は中にいるのかい?」

「モンバーンて、どこかで聞いたことあるような気がするけど」

ユウノスケはまた細い目をして話ました。

「はい、中にいらっしゃいます。横にいるのがユウノスケ君ですか?」

「そうだよ、通して」

「かしこまりました。どうぞこちらへ」

ピコルは黄金惑星では意外と偉いようで、二人はモンバーンにゴールデンピコールの所まで案内してもらいました。そして、大きな扉を開けるとそこには……


 「わがなはゴールデンピコール、黄金惑星の取締役だ」

「自己紹介は何回も聞いたよ、てかピコルと身長変わらないし!」

ユウノスケが予想してたのは、威圧感があるくらいの身長だったが違っていたようです。

「おおユウノスケ君会いたかったぞよ、ピコルもお帰りなさい。まあこっちに来てゆっくり話でもしようかの」

「了解しました」

二人はゴールデンピコールが座っている横の、ピカピカ光るソファーに座り会話をし始めました。


 「ユウノスケ君、どうだったかね冒険は」

「はい、ドキドキすることが多かったんだけど楽しかったよ」

ユウノスケはこれまでの冒険のことを正直に話ました。

「そうかそうか、楽しかったんならそれでよい、ピコルはどうだったかね?」

「とても楽しかったです。ユウノスケ君とユウリさんのそばで生活できてるのとても幸せです」

ピコルは満面の笑みで話ました。

「そうかそうか、二人とも冒険が楽しかったんならわしも大満足じゃ、今日の所はゆっくり休んでまた指令のことをまた言うぞよ」

それに対してユウノスケは、

「やっぱりね、緊急とか言いながら会いたかっただけじゃん」

「ユウノスケ君何か言ったかね?」

「はい何も言ってないよーー」

とユウノスケは腕を頭の後ろで組みそう言いました。


 「こっちが僕の部屋だから、ゆっくり休もユウノスケ君」

「えっピコルここに住んでたの?」

「そうだよ、昔ゴールデンピコール様に声かけられたって言わなかった?」

「それは聞いたけど、ここに住んでたとは思わなかったから……」

ユウノスケはここで意外性を学んだのだった。そして部屋に入ると……


 「なんじゃこりゃ!」

そこには、黄金に輝くぬいぐるみがたくさん置いてありました。

「ピコル、こんなにもぬいぐるみ置かなくてよくない?」

「僕は寂しがりやだから、ぬいぐるみを増やすことが趣味だったんだ。でも今はユウノスケとユウリさんと一緒に住んでいるから寂しくないよ」

と上目遣いで話しているピコルでした。


 「そうか、寂しくないならよかった」

「うん! ユウノスケ君はあのソファーでゆっくりしてね」

そこにはピコルのサイズではなく、とても大きな黄金に輝くソファーがありました。

「よっこいしょっとサンキューピコル、よし次の指令の話をするか」

「うん!」

ピコルも向かい側の黄金に輝くソファーに座り、指令の話を始めました。


 「次の指令は『黄金が好きな男』みたいだね、でもこの黄金惑星の宇宙人たちはみんな黄金が好きみたいだけど?」

とユウノスケがその指令についてピコルに聞くと、

「この惑星の宇宙人たちは、生まれつき黄金に輝く物たちに囲まれて生活してたから好きと言うより当たり前だと思うんだ。でも今回の指令は人間だからすぐに誰か分かると思うんだーー」

そうピコルは返答をしました。


 「そっか、でもゴールデンピコールもこの黄金惑星にその男の人がいるのを知っているだけで、どこにいるのか分からないみたいだし……」

「そうみたいだね、でも手当たりしだい探してみたらきっと見つかるよ! 頑張ろユウノスケ君!」

「了解!」

そしてその日はピコルの部屋でゆっくり休み、次の日『黄金が好きな男』を探るべく指令を始めるのであった。


 「ゴールデンピコール、行ってくる!」

「ゴールデンピコール様、それでは行ってきます!」

ユウノスケとピコルは気合いが入れて出発のあいさつをしました。

「そうか、二人とも頑張ってくるのじゃぞ! 気をつけてなーー」

そして、黄金に輝くお城を出て次の指令『黄金が好きな男』を始めたのだった。


 「でもピコル、ゴールデンピコールはこの惑星にその黄金が好きな男がいることを知っているぐらいしか分からないみたいだし、どうやって探す?」

「そうだね、マップにも表示されてないみたいだし……誰かに聞いてみようか」

「了解!」

そう言った二人は、その街の住人に黄金が好きな男のことを聞いてみました。

「ねえねえ、黄金が好きな男の人って聞いたことある?」

「ピッピコル様ではないですか。お久しぶりです。そうですね、自分は聞いたことないです……すみません」

「分かったよ、ありがと」

ピコルは何やら人気者のようです。

「ピコルはこの街では有名人みたいだね!」

とユウノスケが聞くと、

「そんなことないよ、ただ僕のこと知ってるぐらいなだけさ。あはははーー」

と軽く返事をしました。


 「そうなの? でもさあ、黄金が好きな人間の男ならすぐにでも見つかると思うんだけどね……」

「そうだよね、もしかしたらこの街じゃないのかも。よし! もう少しだけ他の宇宙人にも聞いてみよ!」

「了解!」

そして、ある宇宙人に黄金が好きな男のことを聞いてみると……


 「これはなんとピコル様ではないですか! その男とやらは旅をしているみたいで、この街にはいないみたいです」

なんと、その宇宙人は黄金が好きな男の情報を知っていました。

「そうなんだ。ありがと、探してみるね!」

ピコルはお辞儀をし、ユウノスケと共に街を出ることにしました。


 「やっぱりピコルは有名人じゃん! 何をしたの?」

とユウノスケが聞くと、

「宇宙人助けが趣味だっただけだよ。困っている宇宙人がいたら助けていただけ」

なんとピコルは黄金惑星に住んでいる時は、宇宙人を助けるのが趣味だったようです。

「それでみんなピコルのこと感謝しているんだね」

「今だとユウノスケ君もいろんな指令をクリアしてるから、きっと誰かに感謝される時がくるはずだよ。お互い頑張ろうね!」

「りょうかーーい」

そんな会話をしながら街を出ました。そして数キロ歩いていると……


 「俺歩くのだるくなってきたーー」

「そうなの? ユウノスケ君もっと気合い入れよ! いっちにーーさんしーー」

「よし、今回はバードに送ってもらおうか。助けてバード!」

すると、シューシューシューバードが出てきました。


 「キーー! 呼んだキか?」

「おおバード! ちょっと隣町まで送ってもらえないかな?」

「全然いいキよ、二人共足につかまってくれキーー」

そして、二人はバードの足につかまって空に飛び立とうとした瞬間。


 「ちょっと待って!」

ユウノスケがなにやら言いたいようです。

「俺かなりの高所恐怖症なんだ。いったん降ろして!」

「分かったキ!」

「ごめんバード、ベルトからわざわざ出てきてくれたけど、空飛ぶの俺無理みたい、だからまた呼ぶからさあ……」

高所恐怖症なのにバードを呼んだユウノスケがわけわかりません。


 「そうなのキ? 分かったキーー」

とバードはベルトの中に入っていきました。

「ユウノスケ君、先読みしようね」

「ごめんピコル……」

そしてユウノスケはピコルに𠮟られました。

「ならまたイノイノシッシに送ってもらおうかな。でも、絶叫マシン苦手だしな……」

「ユウノスケ君! 苦手なことを克服するチャンスだよ! 空は無理だとしても、地上ならまだマシなんじゃない?」

「まあそうだけど……マシと言ってもイノイノシッシの走る速度、異常だしな。しかも、テイディベアーキャットがいないと止まれないし……」

ユウノスケは何やらたくさん考えているようです。それに対してピコルは、

「なら歩く?」

「でもちょっと遠いからな……分かった! 助けてイノイノシッシ!」

すると、シューシューシューベルトからイノイノシッシが出てきました。


 「あら、また呼んでくれたのね」

「そうなんだよ、すまないけどまた隣町まで送ってもらえないかな?」

「全然いいですよ、背中に乗ってくださいまし」

そしてユウノスケとピコルはイノイノシッシの背中に乗り、隣町に向かうのだった。


 「うぎゃーー!」

以前イノイノシッシに乗ったこともあるので経験済みだったが、また乗ってしまい悲鳴をあげたユウノスケだった。

「ご主人様たちつかまっていてくださいましーー」

そうイノイノシッシの背中に乗って走っていると、何やら大きな影が見えてきました。


「ユウノスケ君あれ見て! 何か大きな影があるよ!」

「本当だ! ぶつかるーー!」

ドーーン、イノイノシッシは止まることができないために、その大きな影にぶつかっていまいました。

「ご主人様たちほんとごめんなさい」

イノイノシッシは、頭にヒヨコが飛びながらベルトの中に入っていきました。

「いってーー、あっ体力ゲージが三分の一減ってるし……」

ユウノスケは大きな影にぶつかったことにより体力が削られたようです。


 「僕は宇宙人だから、体力ゲージがないんだ。今までありがとうね」

ピコルは、大きなダメージをくらったようです。

「何言ってるの、助けてぼぼっちゃまーー」

ユウノスケがベルトのぼぼっちゃまのボタンを押しました。すると、シューシューシューベルトからぼぼっちゃまが出てきました。

「よう、やっと呼んでくれたね」

「久しぶりぼぼっちゃま、ぼぼちゃまは元気? てか頼み事があるんだよね」

「おうぼぼちゃまは相変わらず虹色のアメを食べてるよ、半分こにしてな。その用件とは何?」

「虹色のアメを一個ゆずってもらえないかな?」

とユウノスケが聞くと、

「いいけど、少しマニーをくれるかな?」

「全然いいよ、はい5マニー」

「サンキュー、また呼んでくれよ」

とぼぼっちゃまは言ってベルトの中に入っていきました。


 「はいピコルこれ食べて!」

そうピコルに虹色のアメを食べさせると……

「僕はこのアメを食べるために生まれてきたのかもしれない」

と言い目がシャキッとしていました。

キュイン、その時ユウノスケのレベルが7に上がったようです。

「サンキュー! ぼぼっちゃま!」


 「おいおい俺のこと忘れてないかーー。パオーーン」

そのぶつかった大きな影の正体は、何やら大きな象のような生物でした。

「あれ? この象のような生物どこかで見たことがあるような気が……」

「やっぱりユウノスケ君もそう思った?」

「何ごちゃごちゃ言ってるんだよ。てお前らは! 俺の弟によくもひどいことしてくれたな!パオーン」

なんとその象のような生物は、以前街を守っていた象のような生物のお兄さんでした。


 「話は早いね、助けてピピカルーー」

ユウノスケがベルトのピピカルのボタンを押しました。すると、シューシューシューベルトからピピカルが出てきました。

「あらまた呼んでくれたのね。久しぶりピコルーー」

「ピピカルさーーん。会いたかったよーー」

ピコルは目がハートになっていました。


 「だから何ごちゃごちゃ言ってるんだよ。もう怒ったぞパオーン!」

象のような生物のお兄さんはかなり怒っているようです。

「おすわり」

「ごめんなさい。許してくれパオーン」

もうピピカルは最強の宇宙人と言ってもいいでしょう。


 「ユウノスケ君とピコルたくさん私を呼んでくれるね。ありがとーー」

「ピピカルちゃん呼んだらピコル喜ぶからねーー」

「ピピカルさんは強いし、可愛いからぜひ呼びたいです!」

「嬉しいこと言ってくれるね。モチベーション上がる! それじゃあまた呼んでね」

そしてピピカルはベルトの中に入っていきました。


 「ああ、歩かないといけなくなったな……他に誰か呼ぼうかな。どう思うピコル?」

「もしかしたら、他に用事してるかもしれないから、もう歩こうか」

「そだね、まだドラブラゴも用事中だと思うし」

ユウノスケとピコルは次の街まで歩くことに決めたようです。そして道中また何かの生物に遭遇したようです。


 ムシャムシャムシャ、それは草木を食べる闘牛のような生物でした。

「ピコル! 戦闘準備はいいかい?」

「全然できてるよ!」

二人はその闘牛のような生物を見て襲ってくると確信し、戦闘準備をしました。だが……ムシャムシャムシャ、襲ってくる気配はないようです。


 「あれ? ずっと食べてるだけだね」

「そうみたいだね、いつもならパオーンとか言って襲ってくるのにね」

二人はその闘牛のような生物に手を振って歩き出したのだった。そして数キロ歩いていると……


 「ピコルあれ見て誰か戦ってるよ! てか何かまぶしいな……」

「よし僕たちも参戦しよう!」

二人が見た先には、全身ピカピカ光る全身黄金にまとった人間が何かの生物と戦っていました。

「これでどうだ! ゴールデンビーム!」

なんとその男は自分のまとっている黄金に輝く装備で攻撃しているようです。

「なんだそれは、全然効かないぞ」

その数十メートルもあろう龍のような生物には効果がないようです。


 「これならどうだ、ゴールデンクラッシャー!」

「何! それは少し効いたぞ」

「さらに、ゴールデントルネード!」

「ぐは! 参りました」

その男の必殺技にはゴールデンがつくようです。しかし、龍のような強い生物を倒すという実力を持つ男、これは並大抵の実力ではなさそうです。


 「すみません、俺はユウノスケと言います。しかし強いですね!」

ユウノスケはその強さに感動し話かけました。

「おう、ありがとう。私はある宮殿の王様だ。ゴールデン系の武器は強いぞーー」

「えっもしかして、コスモボールの宮殿の王様ですか?」

とピコルが聞くと……

「そうだが、何で知ってるんだ?」

「俺たち指令でコスモボールに行ってから、娘さんと会ったんですよ。とても寂しそうにしてましたよ!」

ユウノスケはコスモボールのことを話ました。


 「そうか! しばらくの間帰ってないからな……わざわざ報告してくれてありがとう君たち! 名は何と言うのかね?」

「俺はユウノスケ」

「僕はピコルと言います。よろしくお願いします」

「そうか、本当にわざわざありがとう。君たちはゴールデン系の武器のことは聞いたことはあるかね?」

今までだと、風や氷そして雷や光などの武器をユウノスケは使ってきました。だが、ゴールデン系統の武器があるというのです。


 「ゴールデン系統の武器は並大抵の強さではない、計り知れない強さを誇っている。だから、一つは持って置いた方が良いぞ!」

「でもどこで入手すればいいの?」

とユウノスケが聞くと、

「ゴールデン系統の武器は、惑星でピカピカ光る生物が稀に出てくる。その時の素材で鍛冶屋に行くと作れるぞ」

なんと、ゴールデン系統の武器は素材を入手し、そして鍛冶屋に行かないといけません。


 「そーなんだ! ならいつかはピカピカ光る生物に出会うことを願っているよ! ありがとう!」

「楽しみだね。ピカピカ光る生物とか見たことない!」

ユウノスケとピコルはワクワクが止まりません。


 「ピカピカ光る生物に出会えるといいのお、さらばだ若者たちよわしはコスモボールに帰ろうとするかの」

そして、王様はくるりと後ろを向いてコスモボールに帰っていったのであった。


次回に続く。

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