僕とウルトラマン
甘味亭太丸
甘味亭、ウルトラマンと出会う
第1話 ウルトラマンとの出会い
どうも皆さま、甘味亭です。
何を思ったのか、ふとウルトラマンについて語りたいと思い、筆を執った次第。
しばしお付き合いください。
さて、ウルトラマン。
光の国からやってきた四十メートルの超人。地球や宇宙の平和を守る神秘の巨人。詳しく知らい人でもだいたいどういう存在かはわかると思いますね。
シュワッチと掛け声を、腕を十字に組んでビーム、胸がぴこぴこなる。そういう認識だとしても、幅広い年齢層に親しまれた作品シリーズです。
ここ最近では色々とプロジェクトが動いてきていてなかなか忙しいそうでなによりと思います。新作、新展開、アニメ、ゲーム等などと幅広い層で楽しまれているということは一人のファンとしてはまっことうれしい限り。
そんなウルトラマンと出会ったのは僕が多分ですが3歳ぐらいのころだと思います。あんまり細かくは覚えてませんが、今は亡き父がレンタルビデオの初代ウルトラマンの一巻を借りてきてくれたんですね。
で、まぁ、小さい頃ですし、珍しいのもあって食いつくわけですよ、当時の僕。
ビデオを再生して、ちょろちょろと宣伝が流れて、さぁ始まりました。
白黒のおどろおどろしい画面がねじ曲がり……突き破って出てくる赤い画面。
そして始まるOP。
単純だった僕はもうテレビにかじりつきですよね。
今に思うと、父がなぜウルトラマンを借りてきたのかは不明です。生きているうちになぜと聞いておいてもよかったんでしょうが、たぶん、特に理由はないと思うんですけどね。
とにかく、父の導きで僕はウルトラマン、しかも初代の第一話を見ることになったんです。
嘘かと思われるかもですが、僕が生まれて初めて見たウルトラマンは初代ウルトラマンだったのです。
それからまさか二十余年もの付き合いになるとは、全く思ってなかったと思いますよ、当時の僕は。
とにかく、ウルトラマンを視聴し終えた僕はもうメロメロですよね。子供ながらにウルトラマンは面白い、楽しい、かっこいいと理解できたんだと思います。
これって不思議ですよね。言っちゃなんですが銀と赤でしかも顔つきの悪いAタイプのウルトラマンみて「かっこいい」ですよ?
僕が子供だったことを差し引いても、なにかこう言葉では表せられない魅力ってのがあったんでしょうね。
さて、こうして始まったウルトラマンとの出会い。僕は父に早くレンタル屋に行こうとせがみましたが、そうは問屋が卸さない。なんせビデオは一週間借りれる。僕の家はそういうレンタルは限度いっぱいまで借りておく方だったので、一週間はいけないし、そう毎回毎回借りれるわけでもなかったんです。
このあたり、教育的な話になるでの省きますが、まぁとにかく、僕はウルトラマンのビデオ二巻を見たのはだいぶ後だったと記憶しています。
しかし、ウルトラマンとの出会いが呼び水になったのか、僕はその後、仮面ライダー、スーパー戦隊、そしてガンダムなどにも出会うのですが、それはまた別の機会で。
***
よく、アニメや漫画を見て俺たちは色々と学んできたという人がいますよね?
かくいう僕もそうなんです。僕は間違いなく、特撮ヒーローから愛と正義を学びましたし、悪いことはダメ、良いことをしようということを学んできたと断言できます。
その中で、飛び切り、今でも心に刻まれているのは手洗いと歯磨きです。
これでピンときた人もいるでしょうが、その話はまた後でお願いいたします。
とにかく、僕はウルトラマンとの出会いでヒーローという存在を認識して、そこから色々と手を伸ばしたわけですね。
とまぁ、なんか小難しいことを言いそうですが、言うてウルトラマンを見ていた当時の僕は世間も知らない、何なら家の外もよくわかってない子供です。ぶっちゃけ赤ちゃんみたいなもんでした。
そんな子供がヒーローを見てまず思うことなんてかっこいいとか強いから好きとかその程度のもんです。
悪い怪獣や宇宙人をやっつけて、最後は去っていく。言うて、その程度の認識でした。
でも、皆さんふと思いませんか。
子供って飽き性ですよね。それでいて新しいもの好きです。好奇心旺盛ですので、次から次へと趣味や趣向が変わっていく。
実際、僕はウルトラマンから始まって色々と手を伸ばしていった方ですが、それでもウルトラマンから離れることはありませんでした。
だって面白かったですからね。ウルトラマンが出てくるってだけでも僕は楽しみでしたから。
さて、そんな当時の僕は幼稚園児。友達と元気いっぱいに遊ぶわけですが、当然やりますよね、ごっこ遊び。
で、まぁその当時、ちびっこで流行っていたのは……実はあんまり覚えてないですが、たぶん、ダイレンジャーごっこだったかなぁ?
あ、ちなみに僕はダイレンジャーはリアルタイムでは見てなかったんです。
変な話ですが、「いつ放送してたか知らなかった」ぐらいです。結局、見たのはビデオですしね。
話がそれましたが、僕は結構変な子で、なんか急にウルトラマンごっこしてた記憶があります。
しかも特に戦いもせずにカラータイマーで苦しむ演技ばっかりやってたような……うーん……何がしたかったんだろう、当時の僕。
まぁそれはさておき、すると友達もなんだなんだとやってくるわけですよ。お前何やっとん? みたいな。
それで答えるわけですよね「ウルトラマンやで」と。
これは果たして僕の周りだけだったのか、それはわかりません。
ですが間違いなく、僕の周囲では誰もウルトラマンを知らなかったんです。
なんせその当時……1993年のころにテレビで放送していたウルトラマンはなかったはずなので。
確か、ウルトラマンパワードとかグレートがレンタルされてたのかな?
とにかく、ウルトラマンは流行らなかったです。そりゃそうでしょう。胸がぴこぴこして苦しんでるだけの真似してるんじゃ伝わるわけがねー。
そんな出会いから始まった僕のウルトラマンとのあゆみを語ろうと思います。
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