第586話やっぱりあの悪い石持ってた!
「マシロ! がんばれでしゅう!! アンドレアス、きりのせいれいしゃん、がんばれでしゅう!!
『みんな頑張って!!』
『がんばってなのぉ!! そこなのぉ!! 飛ばしちゃうなのぉ!!』
『右だよ右!!』
黒服達が来てから、ずっと僕達は応援です。ルーリアさん達を助けて、その時にマシロ達がいっぱい黒服をやっつけたけど、でもまだまだ黒服達はうじゃうじゃ。うんとね最初に来た黒服達の、半分とちょっとくらいは減ったのに、それでもうじゃうじゃなの。
それからモヤモヤの塊の方に行った黒服達は、僕達が初めて見た時みたいに、モヤモヤに魔力を流しています。モヤモヤの塊ね、ちょっと小さくなったんだ。モリオンやリュカが確認して教えてくれたよ。
あのモヤモヤの塊の中には、僕達が精霊の石をちゃんと持って来たから、もう守る物はないけど、でも黒服達が余計な力を使って、他の所に力が行かないようにしています。
『思ってたよりも、早くモヤモヤの塊が小さくなってるね』
『それだけ奴等が力を使ってるって事だからね。そうやって余計な力を使わせてるから、もしこっちに攻撃して来ても、たくさん強い魔法が使えなくなるかもしれないよ』
「こうげき、よわくなるでしゅか?」
『うん。弱くならなくても、たくさん魔法を使えなくなると思うよ』
それからもどんどん攻撃するマシロ達。それでね、向こうの黒服達の中に、煩い黒服がいました。1人だけなのに、僕達の応援の声よりも煩くて、その声に負けないように、僕達頑張って応援したんだよ。何かね、早くしろとか、まだ中の結界は破れないのか。それから石はまだか、なぜその新しい武器を持っていて、すぐに倒せないんだとか。凄く煩いの。
モヤモヤの塊の方にいる黒服達にも、マシロ達と戦っている黒服達にも、ワァワァ文句を言っています。その黒服は全然戦わないで、1番後ろで煩くしてるだけ。変な黒服でした。
あっ、それからね。時々その煩い黒服に、別の黒服がお話しをしに行くと、そのお話しをしに来た黒服を叩くんだよ。バジッ!!って。何でそんな事するんだろう。だって仲間でしょう? 叩かれた黒服は、じっと煩い黒服を見てから、マシロ達の方に戻ってきてたたかったり、モヤモヤの塊の方に行ったり。
『あっ!! みちぇ!!』
煩い黒服を見てた時でした。ぷにちゃんが叫んで、ハロルドと戦っている黒服達を見てって。今ハロルドの所にも、いっぱいの黒服がいるけど、ハロルドはぜんぜん負けません。やっぱりハロルド強いんだだね。
それでぷにちゃんが指刺した方をみんなで見ます。ぷにちゃんは剣を見てって。でもみんな動くから、なかなか良く見れません。僕もみんなもイライラです。
『ねぇぷに、何が見えたの?』
『あにょね、けんをもっちぇるとこみちぇ』
『持ってる所?』
僕達はもう1回剣を見ます。どの剣でも良いって。みんな同じだったからって。一生懸命に剣を見て、やっと1人止まったから急いで剣を見ます。そうしたら…。
「あっ! あのへんないしでしゅ!! わかれるいし!!」
『本当だ! あの石だ!!』
『でも前よりも色が濃くなってる気がしない?』
剣の持つ所に、妖精の国で黒服達が持ってた、色々な魔力石がくっ付いてできてる、あの変な石が付いていました。大変! やっぱりあの石持ってたんだね。あの変な石、とっても悪い石なんだよ。マシロ達気づいたかな? お知らせしなくちゃ。
僕達は急いでマシロ達に、石! 変ないし!!って言いました。その時またあの煩い黒服が騒ぎ始めて。もう! 煩いなぁ! 僕達がお話ししたいんだから静かにしないとダメダメだよ! マシロ、他の黒服よりあの煩い黒服がからやっつけた方が良いよ!
「マシロ! いしでしゅ! へんないしでしゅう!!」
『アンドレアス、霧の精霊も気をつけて!! 精霊の国で見たあの変な石が、黒服達の剣についてるよ!!』
『ハロルドもついでに気をつけて!』
「おい! 何で俺はついでなんだよ! と、なる程、確かに付いてるな。飾りかと思ってたら、随分小さいが確かに良く見れば。マシロ!!」
『確認した! 確かにあの石だな。あの時と少々変わっているがな。…アンドレアス、少し離れるぞ!』
「分かった、行け!!」
マシロが向こうから、ハロルドの方へ来ました。黒服達と戦いながら、ちょっと黒服が離れた時にコソコソお話しをして。それから少しだけ僕達の方に来てくれたよ。僕はマシロに抱きつきます。
『主、今のように、ここから出るな。皆も出るんじゃないぞ』
「ぼく、いっぱいおうえんしゅるでしゅ!」
『そうそう、それから気づいた事は、ここから教えるよ』
『ああ、ここから応援頼む。我はその応援で元気になれるからな。それとリュカの言う通り、何か分かった事があれば、ここから教えてくれ。絶対に出るなよ』
もう1回マシロにギュッと抱きついた後、マシロはすぐにアンドレアスの所に戻りました。それからすぐに僕達はまた応援を初めて。
それでねちょっと下をみたら、モコモコわたぼこに座ってたルーリアさん達が、僕達の真似して、腕を動かしてたよ。ディルがこれは応援だぞって言ったら、うんって頷いて。それから腕だけじゃなくて、足も動かして応援を始めました。
他にもパンチのマネしたり、キックをしたり。うん、それ良いかもです。すぐに僕達もパンチをしたり、キックをしたり。マシロ、みんな頑張って!!
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