第498話みんなで一緒のベッド、お父さんはピシッ!
みんなからプレゼントを貰った僕。壊れないようにすぐにくろにゃんにしまってもらいました。だって貰ったばっかりなのに、すぐに壊れちゃったらダメダメ。お家の僕のお部屋に飾ってから、そのままお部屋に飾る物、ポケットに入れる物、乗り物に付ける物。それぞれ使うんだ。
プレセントを開けるのが終わったら、寝る時間までもう少しだけみんなと遊びました。冒険も終わってバイバイした僕。遊べると思ってなかったからとっても嬉しかったです。みんなでおままごとして遊んだんだ。モグラさんは洞窟で遊んだ事ちゃんと覚えてて、とっても上手におままごとできたよ。
アースとストーンは、本物の魔獣を取に行こうとして、お母さんに怒られてました。前に言ったこと忘れたの?って。
おままごとが終わったら、僕達は寝る時間です。お宿のおばさんが、お部屋のご用意ができたって言いに来て、僕みんなとお泊りするから、今日はお母さんがそのお部屋にお泊りするって。きゅうきゅうになっちゃうもんね。お父さんは僕達と一緒。
ベッドは2つだから、どうやって寝るかってお父さんが言ったら、アースとストーンはマシロベッドで寝るから、お父さん1人でベッドで寝て良いって言いました。だから僕アース達にベッドのこと教えてあげたんだ。
1つはアースとストーンが寝て良いよって。お父さんは僕達がいつもいっぱいで寝るときは、まっすぐに寝れるから大丈夫。お父さんはまっすぐに寝るの上手なんだよって。そしたら兄ちゃん達が笑ったんだ。
「ふふっ、それ、上手って言うのかな?」
「確かに父さん、落ちないで寝てるよな」
お兄ちゃん達なんで笑うの? そう思いながらお父さんとお母さんの方を見ます。そしたら2人共、困ったお顔して笑ってました。
「そうね、たしかにあなたはまっすぐに寝るのが上手いわね」
「ユーキ、父さんは別に上手な訳ではないんだぞ。無理やりというか仕方なくだな…」
お父さんはブツブツ言ってたけど、お父さん大丈夫でしょう?
「アースとストーンはみぎのベッド! モグラしゃんはぼくたちといっしょ!」
わあぁぁぁ!! みんなが拍手しました。みんなのベッドが決まったから、僕は寝る準備です。お母さんと一緒に歯磨きをして、お父さんと一緒におトイレに行って。
今日もあの煩い、みんなを虐めちゃうおじさん居なかったよ。まだお仕置きの途中だってお父さんが。僕もお兄ちゃん達も、他の冒険者さんも虐めたもんね。たくさんお仕置きが良いよ。
準備が終わったら、お母さんやお兄ちゃん達、王様じぃじ達におやすみなさいしてベッドに入りました。アース達もマネしてベッドに入ります。
「モグラしゃん、ぼくのおとなりどじょでしゅ!」
モグラさんがお父さんにベッドに乗せてもらって、僕のお隣りに寝ました。
『チュッキ、チュキィ!』
『とってもふわふわで気持ちいいと言っているぞ』
「えと、もうふも、ふわふわでしゅ」
ディル達もみんなそれぞれベッドに寝て、お父さんが毛布を掛けてくれながら、お父さんはピシッとまっすぐベッドに入りました。
『チュキィ!!』
『本当にふわふわだと』
モグラさんとってもニコニコです。アース達も気に入ったって。森に持って帰りたいって言ってました。
『どうする? 金はあるから買って帰るか?』
『それか森の物を使って、自分達で作るのもよさそうだな。自分が気に入っている材料を使うんだ』
『確かにそれも良いな』
「さぁ、みんな。そろそろ寝るぞ」
お父さんにそう言われて、みんなでお休みなさいを言ってお目を瞑ります。お父さんが絵本を読んでくれる代わりに、アースが森のお話をしてくれました。
でもお話聞いてたらとっても楽しくて、みんな全然眠れなくて、お父さんがお話終わりにしなさいって。だからお話途中で終わっちゃったんだ。残念。続き明日お話してくれるかな? でも明日帰る日だし。う~ん。
*********
私はアンソニー達と明日の予定を確認してから、自分の泊まる部屋に行くことに。そして確認が終わって2人が部屋へ入る時、ユーキちゃんが貰ったプレゼントについて話し、相変わらずと笑いながら部屋へ入って行ったけど。
まさかプレゼントの中身が、あんなに凄い物ばかりだったなんて。プレゼントの包装をしたときには、もうすでに彼らのプレゼントは別の袋に入っていたから、中身までは見なかったものね。
アレは外には出せない物ばかりだわ。ユーキちゃんにもみんなにも、気を付けるようによく言わなくちゃ。
でもみんながとても楽しそうに、嬉しそうにしているのを見て、包装を手伝った甲斐があったわね。ユーキちゃん、包も綺麗に開けていたもの。それにくろちゃんにしまってもらって。ユーキちゃんの宝物がまた増えたわね。
明日は帰る日。次はいつ冒険に連れてくる事ができるかしら。なるべく小さい時にしか経験できないことを、たくさん経験させてあげたいわね。あっ、でも冬はお父さんの所で、また新しい体験ができるわよね。
私はそんなことを考えながら、用意してもらった部屋へと向かったわ。その途中、ユーキちゃん達の泊っている部屋の前を通ったのだけれど。中からは楽しくお話するユーキちゃん達の声が。それとそのお話を止めるように言う、あの人の声が聞こえて来たわ。
楽しいのは良いけれど、明日みんな起きられるかしら? まぁ、確実にあの人は、体が痛くなっているでしょうけど。
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