第380話たくさん魔力を流そう!! ちょっとガタガタしてるけど?

 次の日朝からピュイちゃん、あっちに飛んだり、そっちに飛んだり、マシロの頭の上に乗ったり、くろにゃんのお髭引っ張ったり、黒服さん達と戦う練習しました。だから僕達もみんなで突撃の練習したり、応援の練習したり。

 なんか今日は妖精さん達もご用事があるから遊べないって、ディル達に連絡があって、だから今日はみんなで戦う練習することにしました。

 お父さん達はお城のお外で、黒服さん達やっつけるためにお仕事してます。


 エシェットとジュード達もお外で何かやってました。お昼にご飯を食べに帰って来て、

ご飯食べながら、「あのくらいなら」とか、「いや、もう少し大丈夫か」とか、何かずっと1人でお話してたよ。

 ジュード達はとっても疲れたお顔してて、僕それ見てちょっと心配でした。お仕事で疲れてるのかな? お父さん達も疲れてるはず。


「マシロ。ごはんおわっちゃら、とうしゃんのとこいくでしゅ」


「ウイリアムの所か? まぁ、今は敵の気配がしないからな、くろにゃんですぐに戻って来るなら良いぞ。何をしに行くのだ」


「ユーキちゃん、お父さん達のお仕事の邪魔しちゃダメよ。お部屋に居ましょうね。飽きちゃったのならお城の中なら遊んでも良いから」


 違うよお母さん。僕お父さん達お元気にしに行くんだよ。ディルに元気になる魔法使ってもらうの。ディルは魔法の力が強くなったでしょう? だからきっと前よりももっとお元気になるはずです。


「ああ、そういう事ね。でも…」


「危ないと思えはすぐに戻って来る。確かに主の言う通りだ。昨日休みに来たとき回復させたとはいえ、もう1度回復しておいた方が良いだろう」

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「はぁ、分かったわ」


 お父さん達の所にみんなで行くことにしました。みんなちょっとだけで良いからお外に出たいって。お母さんが心配ねぇって言って、お母さんも一緒に行きます。

 くろにゃんの影が広がって、すぐにお父さん達の所に。こんなにいつもみたいにスイスイ行けちゃうのに、くろにゃんだとお家に帰れないんだって。変なのぉ。


 僕達が急にお父さん達の所に行ったから、お父さんとっても驚いて、何で連れてきたって、マシロ達のこと怒りました。僕は慌ててお父さんにお元気にしに来たって言います。お母さんも一緒にお話してくれました。


「そうか、お父さん達のこと元気にしに来てくれたのか。ありがとうユーキ」


 お父さんがありがとうって。でも今度からお父さん達がお城に帰って来てからお元気にしてくれって。もし、お外でして急に戦いが始まっちゃったら、お元気じゃなくてお怪我しちゃうかもしれないから。


「だが、せっかく来てくれたんだ。今いる人達だけで良いから元気にしてくれるか」


「うん!! ディルおねがいでしゅ!」


「よ~し、オレいつもよりも頑張っちゃうぞ!」


「い、いや待て、いつも通りで…」


「せーのっ!!」


 ディルがいつもより明るい緑に光ります。そしたらお父さんもサルバドールさん達も、サルバドールさん達と一緒に来た騎士さん達も、みんな緑に光って。


「あれだけ痛かった古傷が…!?」


「俺もだ。完全に痛みが!?」


 騎士さん達痛かったの? そっか、治って良かったね。

 僕達がディルに拍手してたらお父さんがため息です。それからもう元気になったから早くお部屋に戻れって言いました。あれ? お父さんさっきよりもお疲れのお顔してる。もう1回ディルにお元気にしてもらう?


 僕がもう1回ディルにお願いしようとしたら、お母さんが帰るわよって、くろにゃんが影を広げます。


「とうしゃん! おげんき?」


「ああ。とっても元気だ! ユーキ、ディル、ありがとう!」


 お父さんが困ったお顔しながら僕にバイバイしてくれます。ほんとにお元気?


 お部屋に戻ったけど、僕ちょっと考えちゃたよ。なんでお元気なのに、お疲れのお顔だったの?


 そんな事考えながら、もうすぐ夜のご飯の時間の時でした。

 エシェットがバンッてドアを開けてジュード達と入って来ます。それで僕にこれからあの大きい白い石に、魔力を流してくれって言いました。


「エシェットどういう事なの?」


「微かだが、気配を感じる事ができた。上手くいけば捕まえられるかもしれん。それにはユーキの力が必要なのだ。やる事はいつもと一緒だから、気にすることはない。ユーキ、ご飯の前にチャチャっと終わらせてしまうぞ」


 みんなで急いで石のあるお部屋に移動します。お部屋に入ったら妖精の王様がもうお部屋にいて、僕が魔力を流したら、すぐに妖精の王様が、たくさんの結界を張るんだって。


 僕は石の前に立ちます。みんなはお母さんの所。マシロは僕と一緒。僕のお手伝いしてくれます。くろにゃんはエシェットとジュード達と一緒だよ。くろにゃんで移動するから。


「くろにゃん良いか。結界が張られたら先ずはアンドレアスの所だ。奴はウイリアムの所にいる」


「分かった」


 いつもみたいに魔力さんにお願いして、石に魔力を流し始めます。今日はどのくらい流すのかな?

 終わりって言われるまで、どんどん、どんどん魔力を流して。


 でも今日はエシェットぜんぜん終わりって言いませんでした。石がとってもと~ても白く光ってるのに。いつもはこれくらい光ったら終わりなのに。僕がチラチラエシェットの方を見てたら、マシロがまっすぐ石を見ろって。エシェットどうしたのかな?

 お母さんがエシェットにお話してるお声が聞こえました。


「いつも通りじゃなかったの!? こんなに魔力を使わせてユーキちゃん大丈夫なの!!」


「大丈夫だ。安心しろ。あとこの石が10個は元気に出来るだけの魔力が残っている」


「じゅ、10個!?」


 お兄ちゃんの声も。


「だから大丈夫だ。それよりも静かにしろ。ユーキの気が散る。早く魔力を溜め、気配のなくならないうちに行動したい。ユーキ、もっと流して良いぞ!」


 ふわぁ!? もっといっぱい!? 僕こんなにたくさん魔力初めて。なんか嬉しいです! 嬉しい僕はもっともっと魔力流しちゃいました。だってどんどん石に入って行くんだよ。嬉しいのと面白いのでどんどん流しちゃったんだ。


 そしたら少しして、石がガタガタし始めたの。妖精の王様が慌てたお声でエシェットのこと呼びます。


「そろそろ良いんじゃないか?」


「ふむ、そうだな…ユーキ終わりだ!」


 僕はお手々を石から離します。ガタガタ、ガタガタ。魔力流すの止めたのに、ガタガタが止まりません。僕とマシロが石から離れてお母さんの所に行ったら、お母さんがすぐに僕のお体見ます。それからエシェットに本当に大丈夫なのって。


「ぜんぜん平気だ。それよりも下がっていろ。奴が結界を張ったら我らはすぐに移動する。それから…」


 ピュイちゃんは今日は僕達と一緒にお留守番だって。ピュイちゃんがいるとエシェットの凄い攻撃ができないんだって。ピュイちゃんちょっとしょんぼりです。だっていっぱい練習したもんね。でも、エシェットの凄い攻撃だとピュイちゃん小さいから飛んで行っちゃうかも。

 僕がそう言ったら、ピュイちゃんがちいちゃく、こっくりして頷きました。


 そんなことしてたら石の所で静かにしてた妖精の王様が、エシェット達に結界を張ったぞって。くろにゃんがすぐに影を広げます。くろにゃん達が影に消える時、


「いいか、今日はすれすれまで魔力を流した。危ないと思ったらどんどん結界を張れ」


 そう妖精の王様に言いながら消えて行きました。僕達はそのままお部屋に帰ったけど、僕達が石のお部屋から出る時、妖精の王様が、どっちに国を破壊されるか、これでは分からないって。すっごいため息してたよ。

 

 う~ん、良く分かんないけど、良し僕達はお部屋に戻ってご飯を食べたら、みんなでエシェット達の応援だね!

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