第351話お酒攻撃、とちゅげきぃ!!
「う? ぼくあしょんでた?」
今僕はベッドの上。周りにみんなが寝てます。
「起きたのか? もうすぐ朝のご飯の時間だぞ」
マシロがベッドに乗ってきて、僕のお顔すりすりしてくれます。
「マシロは、ぼくおそとでパーチーしてた?」
僕のお誕生日のパーティーしてたよね? あれ? 夢だったのかな? とっても楽しい夢。
「夢ではないぞ。主はプレゼントを開けている最中に寝てしまったんだ。あっちを見てみろ」
マシロがお手々で指した方を見たら、プレゼントがいっぱい、お山みたいに置いてありました。それから僕達がもう開けちゃったプレゼントもちゃんと置いてあります。
良かった。夢じゃなかった。でも…僕途中で寝ちゃった。パーティー終わっちゃった…。
しょんぼりしてたらお母さんとアメリアがお部屋に入ってきました。それで僕のこと見てお母さん達ビックリしたお顔して、僕の所に走ってきます。
「どうしたのユーキちゃん、そんなに寂しいそうなお顔して」
「かあしゃん、おたんじょびおわり? ぼくしゃいごねちゃった。キラキラもうおわりでしゅか?」
「ああ、そういう事。最後まで遊べなかったと思ったのね。大丈夫よ」
プレゼントを開けたり、昨日のケーキを食べたり、もし僕がお外でご飯が食べたいなら、今日もお外でご飯が食べましょうって。本当のお誕生日は昨日だけど、お誕生日の続きして良いって言いました。
ほんと? お誕生日の続きしていい?
僕は急いでお洋服着替えます。だって早くお誕生日の続きしなくちゃ。やりたい事いっぱいです。お母さんが今日もカッコいいお洋服着て良いって。
僕がお洋服着替えてたらディル達も起きてきました。それで僕がお誕生の続きのお話したら、プレゼントもお外で昨日みたいに開けようって。うん、そうしよう。新しい乗り物に乗せてお外に運ばなくちゃ。
お着替え終わって、朝のご飯はお家の中で食べます。
「とうしゃん! おはようでしゅ…ん?」
僕お父さんもうお部屋にいると思ってました。それからお泊りしてるザクスさんとかサルバドールさんとか。でも誰もいません。ばぁば達も。みんなどこ?
「おはようユーキ」
「おはよう」
「おはよごじゃいましゅ」
お兄ちゃん達はちゃんと居ました。
「お父さん達はちょっと休憩のお部屋にいるわ。後でおはよう言いに行きましょうね」
ふ~ん?
朝のご飯は、スープとパンとふわふわの卵でした。
ちゃんと全部食べて、食べてからみんなでくろにゃんに持っててもらった、ケーキとかご飯とか確認。だって昨日みたいにお外で食べるんだもん。ちゃんとあるか確認しなくちゃ。
ちゃんとあるの確認したら、お父さん達がいる休憩のお部屋に行きました。
でもお部屋が見えたら、ディル達が止まりました。それでお話し合いって言ったの。昨日のお話し合いの続きだって。昨日のお話し合い?
リュカがニヤって笑って、お酒攻撃のお話し合いって教えてくれました。僕はもう少し近くに行かないと分かんないけど、マシロ達はもうお部屋からお酒の匂いがしてるの分かって、お酒攻撃の前にもう1度確認しなくちゃって。
うん、そうだね。お酒攻撃大切だもんね。
ディル達は自分たちの攻撃の確認して、リュカは他のみんなの先生します。
シュプちゃんとスライムさんに、攻撃の時ちゃんと見ててねとか。それからピュイちゃんはまだ攻撃慣れてないから、失敗しないように頑張ってとか。
それ聞いてシュプちゃんが引っ掻く攻撃と、突く攻撃の練習をちょっとだけして、シュプちゃん達は楽しみだねって、ぷよんぷよん揺れてます。
「奥様本当に宜しいのでしょうか?」
「ご本人が良いとおっしゃったのだから良いのよ」
リュカがみんなを1列に並ばせて、みんなの攻撃を確認。リュカ本当の先生みたいです。それで攻撃が弱いと怒るの。なかなかお部屋に行けません。僕はマシロに寄りかかって、まだ~って言います。
やっとリュカの確認が終わってお部屋に。ドアの前に立ったら臭いお酒の匂いがしました。僕はお鼻を押さえて、ルトブルがドアを開けてくれます。ドアが開いたら、中からむわぁって、とっても臭いお酒の匂いがしました。
「くちゃ! くちゃいでしゅう!」
「ユ、ユーキ早く言ってくれ! オレ達も臭いぞ!」
ディルがそう言ったらからみんなの事見たら、みんなお鼻押さえてました。早く言わなきゃ。早く言って、みんな攻撃して、ここから逃げないとダメダメです。
臭いけどお部屋の中見たら、お父さん達が頭押さえたり、グッタリしてます。良かったザクスさんもサルバドールさん達もみんなちゃんと居る。昨日お泊まりって言ってたけど、僕が朝起きるまでに帰っちゃってたらどうしようって思ったの。
僕はお父さん達が居て安心。よし! お酒攻撃だ!
「みんな、おしゃけこうげき! とちゅげきぃ!」
「「「わあぁぁぁぁぁ!!」」」
『『『行くぞっ! なのぉ!』』』
みんながバラバラに飛んでいきます。お父さんには最初にディルが、じぃじ達にはリュカとシルフィーが、みんなでバラバラに攻撃して、攻撃が終わると次の人に突撃です。
「ぐあっ! しまったこんな時間か!?」
「調子に乗って飲みすぎた!」
お父さん達、みんな大きなお声で騒いでます。
「こ、これがお酒攻撃か!? これ程とは!」
サルバドールさんの所にはピュイちゃんが最初に行ったんだよ。突いたり引っ掻いたり、リュカ先生に教えてもらった事ちゃんとやってます。完璧だねピュイちゃん!
僕のお隣でシュプちゃん達が飛び跳ねて、とっても喜んでます。こんなに面白いって思わなかったって。シュプちゃん達忘れちゃダメだよ。リュカ先生の宿題。
リュカ先生がお兄ちゃん達の学校の先生みたいに宿題出しました。宿題は学校の先生がお家でお勉強する様にってお兄ちゃん達に出して、お兄ちゃん達は宿題をお家でやってそれを次の日学校に持って行って、はなまる貰うんだって。
アンソニーお兄ちゃんは学校から帰ってくると、すぐに宿題終わらせて僕達と遊んでくれます。
でもジョシュアお兄ちゃんはいつもソファーでだら~って、それから剣の練習して、僕が夜お休みなさいする時お母さんに、
「あなたはいつもこんな時間まで! 早く宿題しなさい! まったく後回しにするのは誰に似たのかしら!」
って怒られます。それからジョシュアお兄ちゃんとお父さんが、お母さんにじろって睨まれちゃうの。お母さんとっても怖いです。でも宿題してないのはお兄ちゃんなのに、お父さんも睨まれちゃうんだろう?
僕は宿題まだないです。オクタビオは僕の魔法の先生だけど、まだ宿題はなしって言いました。僕はまだ小さいから良いんだって。
リュカ先生の宿題は、シュプちゃんとスライムさんが、お酒攻撃の時にする攻撃を考える事です。攻撃してるみんなのこと見て自分の攻撃考えたら、後でそれをリュカ先生に見せてって。
最初はぴょんぴょん跳ねてたけど、だんだんと静かになって、少ししたらじぃ~って
みんなのこと見ます。それから今度は2人でこそこそお話し合いです。
「いや、私が間違っていた。これ程とは。次は気をつけてなければ!」
「も、申し訳ありません」
「私が良いと言ったんだ。気にするな。それより今は逃げるぞ!」
お父さん達がバタバタお部屋から出てきて、他のお部屋に逃げていきます。僕のお隣通ったら、お父さん達からもっと臭いお酒の匂いがしました。やっぱり僕お酒嫌いです。
ディル達がお父さん達追いかけようとしたけど、お母さんがもう終わりって、誕生日パーティーの続きしなくて良いのって。そうだ! 今日はもう終わりで良いや。みんなとお庭に行ってプレゼント開けたり、遊んだりしなくちゃ。また煙雪だるまさんにもなりたいし。
お部屋に戻って乗り物にプレゼント乗せて、乗らないのはマシロ達やお兄ちゃん達アシェルとアメリアが一緒に運んでくれました。
お花のトンネルを潜って、昨日パーティーした所に着いたら、テーブルもお椅子もそのまま。だからお母さんとばぁば達はそこでお茶飲んで、僕達は最初はプレゼント開けることから始めます。
プレゼントを開けながらリュカがシュプちゃん達に、お酒攻撃どうだったって聞きます。それから攻撃考えた?って。2人はもう少し考えるから待っててって。でももう少しで決まるって言いました。
どんな攻撃するのかな? 僕楽しみです。
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