第334話森が直って、やっと冒険?
洞窟を直して、お花も木も草もいっぱい生やして、夜だけじゃ子供の森全部直りませんでした。あと半分くらい?
直してる途中でレシーナ達が子供の森の方に来て、今日はもう終わりにしましょうって。大人の方の森も全部直ってなくて、明日直すの。だから今日はもう終わりです。
僕お昼寝したのに、とっても眠たいの。だからお母さんに抱っこしてもらって、お泊まりのお部屋に戻ります。
レシーナやアース達におやすみなさいして、くろにゃんの影で戻ったら、すぐに歯を磨いて、すぐにベッドの中に入ります。ディル達もみんな大きなあくび。僕も大きなあくび、ふわあぁぁぁぁぁ~。
ベッドに入って僕すぐに寝ちゃいました。
朝は、ん? 朝? 起きたらもうお昼のご飯の時間だったけど、みんなにおはようございますしてご飯食べます。
それから夕方、レシーナがルトブル達の所に森のことお話に来ました。前の森にあった木とかお花とか、いろいろ生えてなかったり咲いてなかったり、だからそのことお話に来たんだって。まだ半分森を直してないから、そっちの半分に生やして欲しいって言いました。
あとルトブル達が森を直したらレシーナ達が来て、お芋とか新しいお池とか、他のことするって。
お芋!! 僕まだお芋の依頼書やってない。お馬さんとか魔獣のご飯。早く冒険しなくちゃ。
「とうしゃん、いちゅぼうけんできる?」
「そうだな。森を直して、少し経ってからだな。みんなが森に入って冒険しても大丈夫、って確認が出来たら入れるぞ」
「まだかえらない? ぼく、もうしゅこち、ぼうけんちたい」
「大丈夫だ。この前の冒険も途中だし。もう少し冒険したら家に帰るぞ」
良かったぁ。お父さんまだ帰らないって。
夕方ちょっと前に、お昼寝たくさんして、夜中にまた森を直しに行きます。
キミルもシュプちゃんも、もう慣れたから今日はもっと早く森が直せるよって。昨日よりもササササって森を直していきます。
キミルが前よりもお花たくさん咲かせてくれたから、森の中はとっても良い匂い。お父さんは怒ってたけど。
「よし! これで最後! いくよぉ~!!」
キミルが最後のお花を咲かせます。今までのお花よりもちょっと大きなお花です。僕のお顔くらい。お父さんがため息だったけど、いつもよりはいいかってボソって言ってました。
ピンクと黄色が混ざってるお花で、ちょっとだけ珍しいんだって。でも大人の森の方とか、強い人が入る森にはたまに咲いてるお花だから、ここにあっても大丈夫ってお母さんが。
「キミルね、ここが森の1番奥だから、ここまで来た人だけが見れる記念のお花考えたんだ。このお花は絶対誰にも摘めないし、枯れないお花だからちょうど良いでしょう」
全部の森が直って、綺麗なお花も咲いて、僕達みんなで拍手です。
拍手してたらレシーナ達が来て、大人の森も全部直ったって言いました。だからまたまたみんなで拍手!
「完璧ね。ルトブル、キミル、シュプ、ありがとう。それからアース達も。じゃあ残りの仕上げは私達がやるから」
そう言ってどっかに飛んで行っちゃいました。僕達はレシーナ達のお邪魔しちゃダメダメだからお城に帰ります。アースとストーンはもう少しここにいて、レシーナ達のお手伝いするって。だからバイバイしてお城に帰りました。
「とうしゃんいちゅ?」
「森が直って2日だぞ。10日くらいしたらな」
「とうしゃんまだ?」
「もう少し待て」
「とうしゃん?」
「はぁ」
「今日で8日目だけど、ユーキのまだ? 継続中だね」
「仕方ないわ。もうユーキちゃん準備も完璧に終わらせて、いつでも冒険に行ける状態なのだもの」
お父さん10日くらいで森に入れるって。今何日? 僕途中で数えるの間違えちゃったの。だから毎日お父さんにまだ森に入れないか聞いてます。
僕待ってる間、ちゃんと冒険の準備しました。道具とか新しい袋とか。あと、子供ギルドに行って、この前詰んできたけど渡してなかった黄色いお花を渡してきました。
その時に新しい依頼書もらってきたの。きのこを探すお願いが書いてあって、僕達がお泊まりするお宿のおじさんが探してるんだって。
冒険者ギルドの依頼書は、ギルドのお兄さん達がお願いする依頼書と、街の人達がお願いする依頼書、それから王様じぃじやサルバドールさん、とっても偉い人がお願いする依頼書、いろいろな種類があるんだって。
初めてギルドのお兄さん達のお願いじゃない依頼書やるんだよ。
だから冒険できるまでこの前みたいに、みんなで冒険の練習たくさんしました。練習したから早く冒険行きたいのに、お父さんまだって言うんだぁ。
今日も冒険ダメでした。う~ん残念。
でもその日に、王様じぃじがあと2日したら冒険できるって、お話しに来てくれました。明日王様じぃじがもう森に入っても大丈夫って、街の人達に発表したり、他の街にお手紙で森に入っても大丈夫ってお知らせしたら、僕達もその次の日から森に入れます。
僕達それ聞いて急いでカバンの確認です。何回も確認したけど、もう1度!
次の日、王様じぃじが森に入っても大丈夫って、街の人達にお話しましたそしたら街にいた冒険者さんや、お仕事がお休みの騎士さん達が、ぞろぞろ壁のお外に出ていくのが、お泊まりしてるお部屋から見えました。
僕達も早く行かなきゃ! お父さんにいつ出発するのか聞きます。
「とうしゃん、はやく! はやくいこ!」
「待て待て、今は門が混んでるから、もう少し人が少なくなったら行くぞ。大丈夫。ハロルド達が先に行って、この前泊まった宿に行って、部屋を用意してもらうと言っていた。それにユーキがやる依頼書はあの宿のものだしな」
ふわわ、ふわわわわ! 冒険早く行きたい!
お部屋の窓から、早く人が少なくならないかなって、ずっと見て確認。でもなかなか人が少なくなりません。早く早く!
お昼くらいになって、やっと人が少なくなって、道が見えてきました。お父さんのお手々引っ張って窓の所に行って、もうお出かけして良いか聞きます。
「だいぶ減ったな。よし、じゃあそろそろ行くか。ユーキ荷物を持って玄関ホールに行くぞ。アシェル馬車を呼んでくれ」
「かしこまりました」
「アメリアは他の荷物をお願いね」
「はい。ユーキ様、ようやく冒険ですね。今度もしっかり冒険ですよ!」
「うん!!」
カバンを首にかけて、マシロに伏せしてもらって背中に乗って、階段僕下りるの遅いからマシロに乗って下りてもらいます。みんなもエシェットに抱っこしてもらったり、ルトブルの頭に乗っかったり、準備は完璧。
玄関ホールに行ったらアシェルが待ってて、もう馬車がお外で待ってるって言われて、急いでお外に出ます。お外に出る時お兄ちゃん達が階段を下りてくるのが見えました。もう! 遅いよお兄ちゃん達! 1番最後だよ。
早くって呼んで、僕が1番最初に馬車に乗りました。
「にいしゃんおしょい!」
「遅いって、ユーキが早すぎるんだよ。マシロで飛んで階段下りちゃうし」
「ルトブル達も1回で下まで下りちゃうもんな」
馬車が走り始めて僕はすぐに窓からお外見ました。最初より人は減ったけど、でもまだまだ街のお外に出る人達はいっぱい。みんな大きな剣やオノを持ってます。あとは袋にたくさん魔力石入れてる人もいました。
お泊りするお山の近くの街には、夕方過ぎてちょっと暗くなった頃に着きました。僕ついてビックリです。前よりも街の中が明るくて、人もお店もいっぱい。
また冒険できるようになったからって、街の人達がいらっしゃいませのパーティーしてるんだって。だから冒険者さんも騎士さんもみんなお外に出て、ご飯食べたりお酒飲んだりしてます。
僕達もこの前泊まったお宿について、荷物お部屋に持って行ってから、お宿のご飯食べる所に行きました。いろいろなご飯が並んでて、好きな物とってきてご飯食べるやつ。好きなものばっかり食べられるから、僕これ大好き。
お宿のおじさんの前に行ったら、大きなお肉を切って、僕のお皿に乗っけてくれました。
「ありがちょ!」
「おう、明日から冒険頑張れよ!」
うん、僕頑張るよ。それでおじさんのお願いしたキノコ、たくさん見つけてくるからね。
ご飯いっぱい食べて、今日は早く寝ます。
明日は冒険。また冒険できて良かったぁ。あっ、明日はアースやストーンはいるかな。遊んだりキノコ探したり、一緒にできると良いね。
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