第332話新しいお友達、スライムのシュプちゃん
お父さん達のお話し合いが終わって、森からお父さん達が帰ってきました。
それでね、レシーナがモス達は前に住んでた森に帰っちゃったって言われて、僕しょんぼりです。この前少ししかお話しできなかったのに。それに遊ぶお約束したんだよ。
「ごめんなさいね。でもモス達はちょっといけない事してしまったから、私がお仕置きするの。ユーキもいけない事するとお父さんやお母さんに怒られるでしょう。それと一緒よ」
モス達は何かいけない事しちゃったの。だからレシーナがお仕置き。前に住んでた森でレシーナのお手伝いするんだって。もう、ダメダメだね。僕遊びたかったのに。
「ユーキにまた遊ぼうと言っていた。また会える日まで、ユーキもいい子にしていないとな」
お父さんが僕の頭なでなでします。
それから今日の夜、レシーナ達とキミルとルトブルが、森を直してくれるってお約束してくれました。大人の森は全部の木とお花と草が枯れちゃって、子供の森は半分枯れちゃったから、みんながまた冒険できるように、明日の朝までに森を直してくれます。
スライムさんもお手伝いしてくれるって。スライムさんは木やお花が元気になる土を作れるって教えてくれました。
だからみんなで森を直したら、前より元気な森になるんだって。
僕もキミル達と森に行きます。僕がそばにいるとキミルの魔法が強くなるから、早く森が直るでしょう。
夜森に行くからお昼寝たくさんしなくちゃ。お父さん達が帰って来るちょっとだけ前に、おやつの時間終わって、ちょうどお昼寝のお時間だったから、すぐに僕はお昼寝の準備します。
僕がお泊りしてるお部屋に行こうとしたら、エシェットが僕に何か言おうとしました。でもやっぱり後で良いって。変なエシェット。どうしたのかな?
お部屋に戻って、すぐにお昼寝。今日はスライムさんも一緒にお昼寝です。夜は森を直すからお目々パッチリにしなくちゃね。
お母さんがお歌歌ってくれて、僕達すぐに寝ちゃいました。
「よく言わなかったな」
「言ったら興奮して寝られないだろうからな」
「正しい判断だな。私が止めなくてもちゃんと考えていたか」
「当たり前だ。我をなんだと思っているのだ」
お昼寝から起きて、森に行く準備して、それから夜のご飯食べました。森には王様じぃじもサルバドールさんもみんな一緒に行きます。王様じぃじは大人の森の方に行くの。
ご飯食べて行くまでにまだ時間があるから、休憩のお部屋で遊ぼうとしたら、エシェットがとっても嬉しいお話があるって言いました。僕やみんながとっても嬉しいことだって。何かなぁ? 枯れちゃった森に美味しい木の実が残ってたの?
スライムさんが僕の前に出てきました。
『あのね僕、ユーキとお友達になりたいの。僕と友達になってくれる?』
「ふぉ!? おともだち!? おともだちなるでしゅか!」
『うん! 僕ね、ユーキのあったかい光が大好きなの。それにリュカ達がユーキとお友達になると面白い事いっぱいって教えてくれたんだ。だからユーキ、僕とお友達になって』
スライムさんがこの前のご挨拶の時みたいに、縦に長く伸びて、それからぺこんってお辞儀しました。
スライムさんとお友達、僕とっても嬉しいです。あっ! そうだ! スライムさんとお友達になったら、お家にいるスライムさんも喜んでくれるかも。
ふふふ、お友達。スライムさんのお友達嬉しいなぁ。
「うん! ぼくおともだち! しゅぐおともだちなる!」
『ありがとうユーキ。じゃあ僕のお名前考えて。僕お名前ないの』
………お名前。難しい。最初に考えたお名前時々みんなダメって言うの。可愛いお名前考えたのに。う~ん、お名前どうしよう。
僕お名前考えます。スライムさんは土のスライムさんで大きいギガントスライムっていうスライムさんです。今は僕のお顔くらい小さく変身してるんだよ。1番大きいのは僕が初めて見た泥のお山さんスライム。あれが1番大きいスライムさんです。
お名前、お名前…。土のスライムさんでぇ~、大きくて小さくて、う~ん。
僕がお名前考えてたら誰かがお部屋に入ってきました。ジョシュアお兄ちゃんがいっぱいお菓子持ってお部屋に入ってきたの。それで1つお菓子落としちゃって、スライムさんがお菓子に向かってプルプル跳ねて行きます。それでお体の中にお菓子の袋も一緒に入れて溶かしちゃったんだ。しゅうぅぅって。
スライムさん、ぷるんってしてて、しゅうぅぅぅって溶かして…。
うん! お名前決めた! シュプちゃん!!
「えと、おなまえきめちゃ! シュプちゃんでしゅう!!」
「シュプか。なかなか良い名前ではないか」
「主がつける名前はなんだって完璧だ」
僕がシュプちゃんって言ったら、スライムさんが急いで僕の所に戻ってきて、僕にすりすりしてきました。
『うん、僕シュプ。良い名前だね。ありがとうユーキ』
マシロにお手伝いしてもらって魔力を溜めます。溜めてる間にお父さんが王様じぃじを呼びに行きました。王様じぃじが僕がシュプちゃんとお友達になるところ見たいんだって。だからお父さんが急いで王様じぃじを呼びに行ったの。
バタバタッ。足音と早くしろって王様じぃじのお声がして、バタンって王様じぃじが勢いよく入っていました。僕ビックリして魔力溜めてたのに全部なくなっちゃた…。
「父上のせいですよ。ユーキ君はまだ魔力の操作ができないんだから」
「す、すまんのう、ユーキ。ユーキが友達になると、わしも嬉しくて張り切ってしまった」
もう1回魔力を溜めます。お体がポカポカして、今度はちゃんと魔力を溜められました。
「シュプちゃん、おともだちなってくだしゃい!」
『うん! 僕ユーキとお友達になる!!』
みんなとお友達になった時みたいにシュプちゃんが光ります。光が消えて体がキラキラ光ってるシュプちゃんが座ってました。マシロがちゃんとお友達になれたって。みんなで拍手です。王様じぃじも一緒に喜んでくれました。
「ほう、これが契約か。素晴らしいのう」
シュプちゃんとお友達になって、みんなが寝る時間になったから、みんなでお外に行きます。
最初にみんなと一緒に大人の森の方に行って、レシーナ達がちょっとだけ森を直すから、それをキミル達が見て、それから子供の森に行って、キミル達がレシーナ達とおんなじに森を直します。
だから最初はレシーナの魔法で大人の森に行きました。僕木の中に入るの初めて。いつもくろにゃんやモリオンの魔法は黒だから、真っ黒の中に入るけど、レシーナの木の魔法は緑色に光ってる木の中に入ります。
木の中に入ったら、もう大人の森の入り口の前でした。リュカが光ってくれるから周りがよく見えます。
「じゃあまず手前から直すわね。よく見ててね」
レシーナとキャロラインとクレアが一緒に光始めました。それからふわわわわ、ふわわわわって飛んで、飛んだ所がキラキラ光ります。
そしたら急に大きな音がして地面が揺れました。それから綺麗な茶色の土がモコモコって出てきて、そのあと木がにょきにょきって生えてきて、お花もポンポンポンってたくさん咲きました。
土はレシーナが綺麗にしてくれて、木とかお花とか草はキャロラインが生やしてくれて、クレアはお水かけてみんなを森を元気にしてくれます。
「俺は後で池とか湖とか作るぞ。それから魚とか水の生き物を用意するんだ」
そっかぁ。じゃあ後で子供の森にも、またあの綺麗なお魚さん出してくれるかな? そうだルトブルにもお魚さん出してもらおう。
キミルとシュプちゃんが分かったって言って、ルトブルも大地の事は任せろ、ってレシーナ達に言います。僕達の方にアースやストーンがついてきてくれて、他の事も教えてくれるって。
くろにゃんで子供の森に移動します。子供の森の湖があった所に着きました。お魚さんはレシーナ達が前の住んでた森に連れて行ってくれたから、みんな元気です。でも湖のお水全然ありません。ちょんって触ったらカサカサしてました。
『ごめんね。僕喉が乾いて飲んじゃったんだ』
「大丈夫だ。水なら我に任せろ。それよりもまず、シュプはこの湖の地面に魔力を注げ。そこに我が水を注げば、この湖は滅多な事では枯れる事がなくなるはずだ」
最初に湖を直すってルトブルが。シュプちゃんの力を見たいって。マシロもエシェットもそうしようって言いました。シュプちゃんは土の攻撃は見たことあるけど、他の魔法見たことないから、どんな魔法使うか僕ワクワクです。
シュプちゃんが湖の真ん中にぷよよんって跳ねて行きました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます