第314話アースも一緒に冒険?
夜、僕達が寝てるうちに帰っちゃったアース。今日は僕達冒険に行くから、また森であえるかなぁ?
カバン持って、マシロもカバン持って、森までお兄ちゃん達も一緒に行きます。今日は僕は洞窟に行って、ギルドのお願いしなくちゃ。
森の前に着いたら、この前くらい混んでました。お兄ちゃん達は大人の森に行くからここでバイバイです。夕方ここに集まって一緒に帰ります。
「ユーキ頑張ってね」
「依頼書も、戦闘も頑張れよ!」
「バイバイ!!」
お兄ちゃん達はギルドのお兄さんのお話ないみたい。そのまま森に入って行っちゃいました。僕は小さい子が集まってる所に行きます。
「皆さんこんにちは。今日は昨日の夜少し雨が降ったから、地面が滑りやすくなってます。気をつけてくださいね。それから森のお約束ちゃんと守って、楽しく冒険しましょう!」
「「は~い!!」」
「はいでしゅ!」
昨日雨降ったの? 僕知らなかったよ。森の中で僕の好きなのできるかな? 僕水溜りバシャバシャ好きなの。
順番に森に入っていきます。お父さんが今日も最初に洞窟に行って依頼書のお願いやってから、好きな事して良いって。だから最初に洞窟に行きます。
洞窟は湖よりも遠いから頑張って歩かないと、他の冒険ができなくなっちゃうかも。僕歩くの遅いから途中マシロに乗って洞窟まで行きます。
地図を見て、洞窟は湖を通って、大きな木がいっぱい生えてる所通って、そしたら洞窟に着くの。
湖まで行く時、僕途中で滑って転んじゃいました。道とってもドロドロです。冒険のお洋服汚れちゃった…。帰ったらマシロの水の魔法で綺麗にしてもらおうっと。
湖まで行ってちょっと休憩です。今日はいつご飯食べるのって聞いたら、洞窟終わったらだって。ジュース飲んでマシロに寄りかかってたら、アースが遊びに来ました。ドラゴンアースじゃなくて、人間アースです。
それでね、アースが僕達と一緒に冒険したいって。エシェット達が嫌そうなお顔してます。
「何で一緒に行かなければいけない」
「オレはまだユーキ以外の子供と遊ぶのは早いってレシーナに言われてな。ならその間ユーキと一緒にいて冒険や遊んだりしてようかと思ったんだ。別に良いだろう」
「主の邪魔はするな」
「分かってる。オレはただ楽しみたいだけだ」
「おい、勝手に決めるんじゃない」
少しの間、お父さんとアースが喧嘩してたけど、今日はアースと一緒に冒険です。洞窟の方まで今日は誰も来てないから、アースが小さいドラゴンに戻って、僕のこと乗せてくれて洞窟まで歩いてくれました。
洞窟の前について、お父さんが洞窟の中の歩き方教えてくれます。
洞窟の中は真っ暗。お父さん達は魔法石で明るくして進むの。でも僕はリュカがいるからリュカが洞窟の中明るくしてくれます。でもたくさん明るくするのはダメダメ。
洞窟の中に住んでる魔獣は、明るいのが嫌いな魔獣が多いんだって。この森の魔獣は僕達と遊びたい子が多いから、明るいと近くに来てくれません。僕達が歩けるくらい明るくします。大人の森の洞窟は、悪い魔獣に見つからないように、暗くして歩くんだって。
あと、明るすぎると、僕が探す光るコケと光る石は、暗くないと光らないから、明るいと見つけられないの。そしたらギルドの依頼書できないでしょう?
それから洞窟の中はお水で濡れてて滑りやすかったり、ゴツゴツ石でつまずいて転んじゃうかもしれないから、気をつけて歩きます。さっき僕転んじゃったもんね。
地図も絶対見る事。洞窟で迷子になっちゃうとダメダメです。
僕がお父さんとお話終わるまで、マシロ達がじぃ~って洞窟の中見てました。お父さんが気がついてマシロ達に聞きます。
「何をそんなにじぃっと見ている? まさか何か問題が?」
そしたらアースがちょっと待ってろって。洞窟の中に入って行っちゃいました。どうしたのかな? お父さんがマシロ達に聞きます。
「中で何か起きてるのか? それとも何かまずいものでもいるのか? それならばすぐにギルドに知らせなければ」
「おそらくは奴だろう。本当だったらここに居ない奴だが…奴め我らが来るまで気配を隠していたな。分かればここには来ないとふんで」
「おい、一体何がいるんだ」
「まぁ待て、アースが帰ってくるまでは。アースの知り合いだろうからな」
そのままエシェット何も言わなくなっちゃいました。お父さんは困ったお顔して、あっち行ったりそっちに行ったりずっと歩いてます。お母さんは僕と一緒に大きな木の前でお座りして待ってました。
洞窟からやっとアースが出てきました。お父さんがアースに駆け寄って、中に誰がいるのか聞きます。アースね、とっても嫌なお顔してるの。アースはお父さんとお話しないで、僕の所に歩いてきました。
「ユーキ、洞窟の中にオレの知り合いがいる。レシーナの友達だ」
洞窟の中にはレシーナのお友達の魔獣がいるんだって。本当はお兄ちゃん達が行ってる大人の森に居る魔獣なんだけど、なかなか大人の人達がこの魔獣の所に来なくて、遊べないしつまらないの。だから僕達の子供の森に遊びに来たんだって。
それでね、僕とアースみたいに、魔力使わないお友達になって、一緒に遊びたいんだって。
お友達? うん僕お友達になるよ。遊べないのダメダメだもん。洞窟の中どんな魔獣が待っててくれるのかなぁ。
「おい待て、本当に何の魔獣なんだ。洞窟に入って本当に大丈夫なのか?」
「ユーキだって、何も知らずにあった方が、ドキドキで楽しいだろう?」
「うん!!」
「ユーキ!!」
「大丈夫だ。奴も基本は子供好きなんだ。存在自体のせいでまぁ、怖がられてはいるが、奴は本当に子供好きだ。さぁユーキ行こう。本当はオレだけと友達になれば良かったんだが、来てしまったものはしょうがない」
アースが先頭で洞窟の中に入ります。お友達に会う前に依頼書やらないとね。光るコケと光る石。リュカが少しだけ光って、洞窟をちょっと明るくしてくれます。
どこかなぁ、どこかなぁ。
ん? あれ。 洞窟の入り口が見えなくなって、周りは真っ暗。右に曲がった所に、ポワッって光ってる物があります。近づいてみてみたら、短い草が集まって光ってました。
カバンから依頼書出して、依頼書だけリュカに明るくしてよく見えるようにしてもらって、依頼書の絵と光ってる短い草見ます。間違わないように…みんなでうんってして、お父さんに見つけたって言いました。
お父さんが頷いてちゃんとあってるって。カバンからスコップ出してそっと草をとります。お母さんが袋を用意してくれたから、その袋にそっと草を入れて、僕が袋結ぶと変になっちゃうからお母さんが結んでくれました。
マシロのカバンにしまって、これで完璧です。みんなで拍手!
次は光る石を探します。草の周りには石がなかったから、どんどん洞窟の中を歩いて探します。探してる途中でモグラさんみたいな魔獣に会いました。とっても可愛くて近くに生えてた洞窟でしか咲かないお花をあげたら、そのお花をお毛々にさして、喜んで戻って行きました。
そのモグラさんが帰る前に教えてくれたの。光る石がある所。教えてもらった場所に行ったら、たくさん光る石が落ちてました。ちゃんと依頼書見て確認です。確認したら石をマシロのカバンにしまって、今日の依頼書終わりです。
「おわり!! おともだちのとこいくでしゅう!!」
お友達はもっともっと洞窟の奥にいて、広い所に居るんだって。でも僕思い出したの。お昼ご飯お外で食べるの。このまま遊びに行っちゃったらご飯食べられない。
「そうかお昼か。待てオレが聞いてやる」
アースがそう言って『ガオウォォォォォォッ!!』って、大きな声で叫びました。煩いってリュカ達が突撃します。突撃してる時、いろんなところから魔獣の声がしました。
「ま、待て、洞窟の中にいる魔獣に聞いたんだ。ここでお昼ご飯を食べてもいいか。皆邪魔はしないからここで食べていいそうだ。明るくするのも良いと」
ほんと? ありがとう! それ聞いてすぐにリュカがパアァァァって周りを明るくします。僕はマシロのカバンからお座りする時の下の敷くタオルと、くるくる巻いてしまってあるクッションをジュードからもらって敷きました。
「これは冒険なのか?」
「あら、こんな事あっちの森では考えられないのだから、楽しみましょう?」
お母さんもクッション出します。早くお昼食べてお友達の所に行かなくちゃ。帰る時間になっちゃうもんね。
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