第302話突然のお客さん?

「スライムしゃん、おあそびのおへやいくでしゅよ!」


 お泊りが終わっちゃってちょっと寂しいけど、お家にいる時はいつもスライムさんと一緒に遊んでます。お店通りに行く時はお母さんかお父さんが一緒の時は一緒にお出かけするの。

 スライムさんいっぱいお勉強してるんだよ。マシロがやっても良いこと悪いことをいつも教えて、それをスライムさんが覚えるんだ。マシロ先生だよ。リュカ先生もたまにスライムさんに教えます。


 いつかお友達になれたら、みんなでお酒攻撃しないといけないでしょう。この前、スライムさんが友達になったら、どんな攻撃がいいかみんなでお話し合いしました。

 スライムさんはお水の魔法だったら、魔力石食べなくても使えるから、お水の攻撃が良いよってリュカが。だから攻撃はお水の魔法を使って、みんなが攻撃した後お顔にシャババババ!! って攻撃してもらおうって決まりました。


 決まってから何回か練習して、昨日初めて本当の攻撃したんだよ。

 ハロルドがキミルのお菓子食べちゃったから、お菓子攻撃したの。スライムさんが最後にシャバババババっ!! って攻撃しました。ハロルドお顔も上のお洋服もびしょびしょです。上手にできたからみんなで拍手!


「ちっ、余計な友達ができたな。本当の契約が成立したら毎日これになるのか」


「ハロルド、いい加減お菓子取るのやめれば?」


「そうだぞ。俺達お酒の方も攻撃されるからな。毎度これじゃ面倒だろう」


「でもなぁ、見てみろよ。あんなにニコニコ可愛い顔で笑って。それにすごく楽しそうにしてるからな。お酒攻撃はともかくこっちの攻撃は楽しんでるんだろう。俺にお菓子取られたらお義姉さんから新しいお菓子貰えるしな」


 スライムさんがお家に来て少しして、お父さんのじぃじとばぁばがお家に遊びに来てくれました。それで、お母さんのじぃじとばぁばのお家に行って、いろんなことがあったでしょう? そのお話してそれからチョコミ達の紹介して、あと僕のお遊びのお部屋がもう1つできたことお話しました。


 そしたらじぃじが、今度はじぃじのお家に遊びに来なさいって。じぃじのお家にもお遊びのお部屋作ってくれるってお約束してくれました。みんなでじぃじにありがとうです。


「まったく張り合って」


「なんじゃ文句でもあるのか? ワシの家にも向こうの家のように、いつでも遊びに来れるようにして何が悪い」


「あんまりやり過ぎないように、母さんに見張ってもらわないと」


「ユーキちゃんが遊びに来れるようになったら、可愛いお洋服がたくさんしまえるように、クローゼットを用意しないといけないわね」


「母さんまで…まったく」


 じぃじがもう1つお約束してくれました。今度じぃじ達がお家に帰る時、僕も一緒にじぃじのお家にお泊りしに行って良いって。約束だよ。絶対だよ。


 今日もお庭でスライムさんと一緒に遊びます。

 おやつの時間になって、今日はお庭でみんなでおやつだったの。僕がクッキーを食べようとしたとき、急にエシェットがバッてお顔上げました。それから持ってたクッキーをひと口で食べちゃって、ぴょんってお屋根の上に上がって行きます。マシロとルトブルもエシェットについて行きます。


「マシロ! どちたのぉ!!」


 マシロのこと呼んだけど、ぜんぜん下におりて来てくれません。くろにゃんが僕もお屋根の上に連れて行ってくれるって。お父さんも僕と一緒にくろにゃんに乗って、みんなで黒い丸の中に入ります。

 すぐにマシロ達の所について、マシロ達が見てる方を見ます。お外の壁の門がある所見てました。


 もう1回マシロにお話聞こうとしたんだけど、マシロがもう少し待ってくれって。だから僕達静かに待ちます。

 じぃ~って見るマシロ達。そしたらだんだんとエシェットのお顔が変なお顔になって来ました。嫌いな物見たときのエシェットの変なお顔です。


「ウイリアム。準備した方がよいぞ」


 マシロが僕の所に戻って来てくれました。


「準備? 何の事だ?」


「ボルフィスのサルバドールとシャーナが街の近くまで来ている」


「は? 本当か!?」


「誰もつけずの2人だけで移動しているようだ。何と言ったか? お忍びというやつだろう。まぁ、急に王族が何の連絡もなく来たら、大騒ぎになるだろうからな」


「大変だ。急いで用意しないと。くろにゃん戻ってくれ。ユーキも行くぞ」


 もう1回くろにゃんに乗って下に戻ります。お父さんとマシロの話を聞いて、お母さん達とっても慌てて、お家の中に入って行きました。


「ばぁば、サルバドールしゃん、あしょびにきたのかなぁ」


「そうね。そうかもしれないわね。さぁユーキちゃん、ユーキちゃんも殿下がお越しになる前に、お着替えしましょうね」


 ばぁばと一緒にお家の中に入って、お父さんとおんなじ騎士さんのお洋服きました。ディル達もこの前騎士さんのお洋服作ってもらったから、それにお着替えです。

 お部屋の窓からお外見てるエシェット。どんどんもっともっとお顔が嫌そうなお顔になりました。


 お洋服来て少ししたら、お父さんが僕のお部屋に来ました。くろにゃんにサルバドールさんたち迎えに行ってくれって、お願いしに来たの。どうして歩いてるのか分からないけど、きっと急いでるはずって言いました。

 すぐにくろにゃんが黒い丸の中に入ります。それでお父さんがしまったって。サルバドールさん達連れてくる場所、お客さんが来た時に使うお部屋だって言うの忘れた、って言いました。


「モリオンが行ってあげるよ。みんなで行こう!」


 モリオンが黒い丸を出して、僕達みんなをその黒い丸で包みました。待て、ってお父さんの声が聞こえたけど、もう僕達林の所に居ました。マシロがモリオンの事怒ります。ここ何処?

 

「主、前を見てみろ。くろにゃん達がいる。我が急いでここに連れてくるから、主はルトブルから絶対に離れるな」


 本当だ。くろにゃんが居る。あっ、サルバドールさんとシャーナも!

 マシロがすぐにくろにゃん達の所について、みんなが僕達の方に歩いて来ました。それでサルバドールさんが僕達のこと見て、とっても驚いたお顔しました。


「何でユーキ君がここに居るんだ!」


「こんにちわでしゅ!」


 マシロがモリオンのことお話したら、サルバドールさんもモリオンのこと怒ります。お父さんにちゃんと言わないで、僕のことお外に連れて来ちゃったでしょう。モリオンね、なんかワクワクしちゃって、魔法使っちゃったんだって。

 

 モリオンが僕達のこと、お客さんのお部屋に連れて帰ります。帰ったらお客さんのお部屋にお父さん達がいて、モリオンすっごく怒られました。モリオンがごめんなさいして、しょんぼりしちゃったの。それで僕の所に飛んできて、僕のお洋服にくっついてきたから、僕はモリオンのことなでなでします。


「殿下申し訳ありません。こんなところをお見せしてしまって」


「いや、私達が急に来てしまったせいだからな。それよりもすぐに話したいことがあるのだが」


 お父さん達はこれからお話し合いするから、僕達はお部屋から出て、アンソニーお兄ちゃんのお部屋に行きました。


「にいしゃん、どちたのかな? あしょびにきたのかなぁ?」


「う~んどうだろうね。ユーキ達は大人しく僕達と一緒に遊んでよう。絵本読んであげるよ」


 お兄ちゃん達が絵本読んでくれました。それから僕達おやつのこと思い出して、みんなでご飯食べるお部屋に行きました。クッキーお庭に置いて来ちゃったから、くろにゃんとジョシュアお兄ちゃんが取りに行ってくれて、おやつ食べたあと、また絵本読んでもらいました。


 絵本読んでもらってお外見たら、お空がオレンジ色です。もうすぐ夜になっちゃうよ、お父さん達まだお話し合い終わらないのかな。

 そう思ってたらお母さんがお部屋に入ってきて、お出かけする準備しましょうって言いました。


 お出かけ? やったぁ! 何処にお出かけするの? お母さんはお兄ちゃん達に何かお話したあと、僕と一緒に僕のお部屋にいきます。お部屋出るとき後ろ見たら、アンソニーお兄ちゃん達がお出かけの準備始めてました。


 お部屋に戻ってお母さんとアメリアが、カバンにお洋服入れたり、いろいろな物どんどん入れていきます。僕はこの前お外でお泊りしたときに持っていったカバンに、またまたおもちゃとか入れて準備です。


 ボルフィスにお出かけなんだって。またお城に行くんだよ。ルーベンお兄ちゃんとマイラお姉ちゃんと、また一緒に遊べるかなぁ。


 僕準備しながら、はっ!! ってしました。スライムさんに行ってきますしなくちゃ。スライムさん僕達居なくなったら寂しくないかな? それからチョコミ達も連れて行かなくちゃ。


「チョコミちゃん達は、メイドさん達がちゃんとご飯あげてくれるから、お家に置いていきましょうね」


 お母さんがチョコミ達連れて行っちゃダメって言いました。残念。

 じゃあじゃあ、スライムさんに行ってきますは良い? って聞いたら準備終わったらすぐに言ってきなさいって。だから僕一生懸命準備して、終わったらマシロに乗ってすぐにスライムさんの所に行きました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る