第299話お家でお泊まり5
青色透明さんの所に着いたマシロ達。何かお話し合いしてるみたいです。ディルがあの青色透明さんスライムじゃないかって言いました。スライム?
「オレ見たことないけど、確か街の本屋に置いてある魔獣の本の中に、スライムのこと書いてなかったか?」
「そういえば。何だっけ? ぷよぷよしてるのとかドロドロしてるのとか、いろいろ種類がいるって書いてあったような。それからなんでも溶かしちゃうとか書いてなかったっけ」
ぷよぷよ、ドロドロ? あそこにいる青色透明さんはぷよぷよって感じがするよ。
少ししてマシロ達が戻ってきました。マシロ達の後ろを青色透明さんがついて来て、僕達の前に着いたら、縦に伸びたり横に伸びたり、それからぷよよよよんって揺れたの。ふへへ、なんか面白い。それからまん丸の可愛いお目々してます。
マシロが青色透明さんの紹介してくれます。
ディル達が言ってたみたいに、青色透明さんはスライムさんでした。でもまだ生まれたばっかりで、ピュイちゃんとおんなじくらいなんだって。
本当は街の近くの森で生まれたんだけど、森にいた魔獣に意地悪されて、逃げてたら森のお外の出ちゃったんだって。急いで森に戻ろうとしたんだけど、森の入り口で悪い魔獣が待ってたからお家に帰れなくてなっちゃった。
そしたらカージナルの街からあったかい光が見えたから、カージナルまで逃げてきたの。それであったかい光が見えたところが僕のお家だったんだって。ちょっと前から野菜や魔獣を飼ってる所で寝てたみたいです。
「あったかいひかりでしゅか? なんだろう?」
「ユーキから出てる光のことだよ」
「オレ達もそれ見てユーキの所に来たんだ。ほら初めて会った時だぞ」
僕から光が出てるの? 僕体見るけど光なんか出てないよ。
「主には見えなくても、我らには見えるのだ。それで主、このスライムはここに住みたいらしいのだ。それからこの街で暮らすのに慣れたら、主と友達になりたいらしい」
「おともだち!! いいでしゅよ! しゅぐおともだちなるでしゅ!」
「待て主、すぐにではない。このスライムがここでの生活に慣れてからだ。友達になりたいが、ほかの人間のことも調べてから友達になりたいと言っている」
調べる? よく分かんないけど、僕はお友達なれるの嬉しいよ。まだダメなら僕ちゃんと待ってるから、お友達になるの良くなったら、すぐにお友達になろうね。
お友達にはまだなれないけど、一緒に遊びたいってスライムさん言ってるって。うん、遊ぼう!
あっ、そう言えば、さっきディル達がいろんな種類のスライムさんがいるって言ってたよね。このスライムさんはどんな種類のスライムさんなのかな?
マシロに聞いたらとっても珍しいスライムさんなんだって。えっとねぇ、エンシェントスライムさん。エシェットスライムさんって教えてもらったらディル達がとっても驚いてました。本の中に書いてあったスライムさんの中で、1番最初に書いてあった、とっても強いスライムさんなんだって。ディルがとっても凄いスライムなんだぞって。
ふ~ん。僕スライムさんのこと知らないけど、可愛いんだから凄いに決まってるよ。だってディル達みんな可愛くてとっても強くて凄いでしょう。スライムさんも可愛いから凄いんだよ。
僕がそう言ったらマシロが大きな溜め息、はあぁぁぁぁぁって。どうしたのマシロ?
ぽよよよん揺れるスライムさん。触ったら気持ちよさそうです。僕スライムさんに触ってもいいか聞きました。マシロがスライムさんに絶対溶かすなって、エシェットも僕達や僕達が着てるお洋服とか絶対に溶かすなって言いました。後でマシロ達が溶かしていい物教えるからそれまでは溶かしちゃうダメって、スライムさんとお約束してました。
そっとスライムさんの頭を撫でます。ひんやりしててぷよぷよしてて、それからつるんとしててとっても気持ちいいです。スライムさんがお顔もつけても良いって言ってくれたから、みんなでスライムさんにお顔くっつけます。お外が暑いからひやぁってして、とっても気持ちがいいです。
スライムさん、僕達が川で何してるのか気になってたんだって。だから僕、冒険とお土産のこと教えます。まだ全然お土産見つかってないって言って、やっと見つけたリボンの形した石見せます。本当はキラキラ綺麗な石を探してるんだよ。
それを見たスライムさんがマシロに何か言いました。
「ぷゆぷゆ、ぷゆゆ」
「ふむ。主、その石を綺麗にしてくれると言っているぞ」
「ほんとでしゅか? おねがいちましゅ!」
石をスライムさんに置きます。スライムさんが石の上に乗っかって、そしたら石がどんどんスライムさんの中に入っていきます。それからお体の中でグルグル回り始めました。じぃ~って石見ます。ディル達もスライムさんの周りに集まって、石のことじぃ~って。
グルグル回る石。ちょっとして灰色の石がだんだんと白くなってきました。それから白が透明になってきて、グルグルが止まってきてスライムさんがポイって石を体から出します。出てきた石は透明のキラキラした石に変わってました。
「ふわわ!? しゅごいね。どうやってとうめいキラキラにちたの?」
スライムさんがマシロにお話して、マシロが教えてくれます。
スライムさんはいろいろな物を溶かすことができます。僕のお手々とかも溶かしちゃうんだって。でもさっき僕が触ったとき溶けなかったでしょう。あれはスライムさんが溶かさないようにしてくれたの。
石を透明キラキラにしたのも一緒なんだって。僕達キラキラの石が見つからないって言ったでしょう。だから石についてたゴミとか石の灰色とか溶かして消してくれたんだって。
みんなでスライムさんにありがとうです。スライムさんが面白い石見つけたら、綺麗な石に変えてくれるって。だからみんなで形が面白い石集めます。
みんなで1つずつ、見つけた石をスライムさんの前に置きました。スライムさんはその石を全部お体の中に入れてグルグルグル。全部綺麗な透明のキラキラに変えてくれました。
もう1回みんなでありがとうして、僕はスライムさんの頭をなでなでです。
石をうさぎさんカバンにしまって、少しスライムさんとお話しました。お話してたら、スライムさんが僕にお願いがあるって。お願い?
スライムさん、僕のお家の花壇やお池の所に住みたいんだって。それで僕達と遊んだり、街のこと調べたりして、それで人や街に慣れてもう1度僕とお友達になりたいと思ったら、僕とお友達になって欲しいって。
「ぼくおともだちうれちいでしゅよ。でもおいけとか、かだんにしゅむのは、とうしゃんにおねがいでしゅ。とうしゃんにおはなちいく?」
「ぷゆゆゆ!」
お話に行くって。スライムさんが僕のお体を上って、帽子の上に乗っかりました。帽子なかったらひやってして涼しいかな? 僕は1回スライムさんにお肩まで下りてもらって、帽子とってからもう1度乗っかってもらいました。
ひやぁぁぁぁ。うん、とっても涼しいです。スライムさんの上にはディル達が乗ろうとしてケンカして、よく分かんないけどお話し合いで、スライムさんの上にはリュカが乗っかりました。
「テントにかえるでしゅ!」
みんなでテントの所に帰ります。テントのお鍋が置いてある前の所にお父さんが見えました。お父さんを呼んで、お父さんが振り向いたからお手々振ります。
「ただいまでしゅう!」
「お帰り、冒険はどうだっ………!!?、ユーキそれを下に下ろしなさい! 早く!!」
「?」
「頭が溶けるぞ!!」
お父さんが慌てて、お兄ちゃん達とアシェルが振り向きます。アシェル急いで駆け寄ってきて、スライムさんを僕から下ろして剣を持ちました。マシロがアシェルのこと止めます。
「大丈夫だ。このスライムは何もしない。これからこのスライムのことを話すから剣をしまえ。それからこのスライムは一応だが、友達になる約束をしている」
マシロがそう言ったら、お兄ちゃん達が大きな溜め息で、お父さんがお顔押さえて、アシェルはそっと剣を腰にしまいました。
スライムさんがご挨拶します。
「ぷゆゆ! ぷゆゆゆん!」
「よろしくお願いと言っている。このスライムからウイリアムにお願いがあるのだ。が、その前にこのスライムについて説明する。椅子に座れ。主、先程の石を机に置いてくれるか?」
スライムさんがさっき綺麗にしてくれた石の事もお話するんだって。
僕は石を机の上に置いて、それからお椅子に座りました。みんなが椅子に座って、それから走ってきたお母さんも椅子に座りました。窓から僕達のこと見てて急いで来たんだって。
「よし話を始めるぞ」
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