第296話お庭でお泊まり2
「ユーキちゃん起きて、お昼のご飯の時間よ」
「うにゅうぅぅ、あしゃ?」
「ふふ、朝じゃなくてお昼よ。ほらちゃんと目を覚まして。お昼食べたらお庭にお泊りしに行くのでしょう」
お泊り? !!! そうだ! 僕お泊まりするんだよね。あれ、ちゃんと僕お泊まりの準備したっけ?
僕ベッドから起きてお部屋の中見ます。机にカバンが置いてありました。ちゃんと荷物入れたよね? 慌ててカバンの中確認です。
ふぅ、良かったぁ、ちゃんと荷物入ってた。僕いつ寝ちゃったのかな?
お母さんとご飯食べるお部屋に行きます。お父さん達がもうお部屋にいて、僕の事見て笑いました。何で?
そしたらお母さんが、お泊まり行く前に直してくれるって。鏡の前に僕のこと連れて行ってくれます。僕の髪の毛ボワボワに広がってました。
ご飯食べて、お父さんが僕達に準備終わったか聞いてきたから、僕達みんなではいってお返事します。お兄ちゃん達も準備終わったって。
「よし、じゃあみんな、ご飯食べ終わったら荷物を持って玄関ホールに集まること。忘れ物ないようにな」
早くご飯食べなきゃ。もぐもぐ、もぐもぐ、一生懸命食べたけど僕が1番最後に食べ終わりました。いつも僕最後なの。早く食べても遅く食べても1番最後。変なの?
ご飯食べ終わって、お部屋にカバンを取りに行く前に、お遊びのお部屋に行きます。チョコミ達に行ってきます言うのと、僕の乗り物取りに行くの。
お部屋に入って、チョコミ達の所に。
「いってきましゅ! おみやげたのちみにちてて」
「行ってくるぞ!」
「キミルもお土産見つけてくるからね」
乗り物に乗って僕のお部屋に移動。それから僕は乗り物から下りて、カバンをお母さんと一緒に乗り物に乗っけます。カバン重くて僕しょえないの。だから乗り物に乗っけてマシロに引っ張ってもらいます。僕達は後ろから押す係です。
階段の所はジュードに持ってもらって下りてもらいました。
僕が1番に玄関ホールにつきました。お母さんはお父さん達待ってる間に、僕の髪をブラシでしゅしゅしゅってしてくれます。その間にお兄ちゃん達が階段から下りて来ました。お兄ちゃん達のカバン、僕のより大きくてとっても重そうです。
「あらヤダ、お水で濡らしても直らないわね。帽子かぶればそのうち直るかしら」
そうお母さんが言って、僕に帽子かぶせました。
「いい、お外が明るいうちは帽子をとっちゃダメよ。具合が悪くなっちゃうから。それからお父さんやお兄ちゃん達の言うこと良く聞くのよ。1人でフラフラしちゃダメよ。あとそれから…」
「母さん、庭で泊まるだけだよ。母さんだって窓から様子見られるんだから」
「そうそう、それにトイレの時は家の中に入るしな」
「おっ、揃ってるな。よし庭に出発だ」
お父さんとアシェルが階段を下りて来て、いよいよお庭に出発です。お母さんとアメリアに行ってきますしてお外に出ます。えと、お泊まりするのは僕達とお兄ちゃん達、お父さんとアシェルです。お泊りするのは川の真ん中くらいの所で、そこにテントを2つ作ってお泊りするの。
おトイレは、本当にお外でお泊りする時はお外でしなくちゃいけなくて、おトイレした時にきれいにする魔法石もあるけど、今はお家のお庭にお泊まりだからおトイレの時だけお家に入ります。
「うんしょ、うんしょ」
「一体何を持ってきたんだ。ずいぶんカバンが大きいが」
「ユーキの荷物はそんなにないよ。おもちゃとか遊ぶものばっかりだから。ただ母さんが心配して洋服とかいろいろ入れたんだよ」
「ああ、そういうことか」
「とうちゃく!!」
テントを作る所に着きました。みんなの荷物を一緒に置いて、最初にみんなでテントを作ります。テントはアシェルが持ってきてくれました。僕とお父さんとアシェルで1つ作って、お兄ちゃん達が1つ作ります。お兄ちゃん達もテントを作る練習なんだって。
お父さんと僕が棒の端っこ持ちます。反対側はルトブルが持って、たくさん棒使うんだよ。この棒がないとテント作れないんだって。
お父さんが棒引っ張れって言ったから、僕一生懸命に棒を引っ張ります。みんなも一緒に、ふぬぬぬぬ。でも途中でお手々離しちゃってぽすんって座っちゃいました。
「さすがにユーキにはまだ難しいな。よし、これはお父さん達がやるから、ユーキは最後のカバーをかけるお手伝いしてくれ」
お父さんとアシェルがどんどん棒を立てたりくっつけたり、それからバツの形にしたり、僕はそれ見たりお兄ちゃん達の方見たりしてました。
少ししてお父さんができたって。お父さん達木の棒で、まあるいお山みたいなの作ったの。それから布みたいなの僕に渡します。
僕はその布の端っこ持って、マシロが僕のお洋服の襟の所を咥えました。そのまま僕を咥えたまま、木の棒のお山の反対側にジャンプしました。お山に布がかぶさります。
「お父さん手伝おうと思ったんだが…そういうやり方もあるんだな」
地面の所についてる布を、お父さん達がまたまた棒で止めていきます。そして、
「よし上手くできたな。テントの出来上がりだ」
僕達がみんなで拍手です。僕達テント作ったんだよ、凄いでしょう。僕達のテントができて少ししてから、お兄ちゃん達のテントもできました。
でも、僕が初めてお父さんと会った時のテントより小さいテントです。小さいテントもあったけど、机とか椅子とか入ってた大きなテントじゃありません。
「机に椅子? ああ、あれは仕事で使うテントなんだぞ」
この前お父さん達が森にいた時は、森でお仕事してて、テントの中でお父さんとオリバーさん達書くものがいっぱいあったんだって。そういうお仕事の時は、大きなテントを使うの。デコボコの地面で字書けないでしょう。
今日はご飯もテントのお外で食べるし、大事な荷物をテントにしまって、後はお洋服とかお着替えして寝るだけだから、大きなテントは要らないの。
テントが作れたから、次はテントの中にお外でご飯食べる時に使うシートを敷きます。そのあと毛布を敷くの。じゃないと痛くて寝られないから。
平に平に、ゴワゴワにならないように…うん、できた!! お父さんに見せたら良しって頭なでなでしてくれたよ。
これでテントは完璧です。今度は荷物をテントの中に運びます。テントの中には乗り物は入れられないから、ルトブルに持って貰いました。お靴を脱いでテントの中に入ります。テントの端っこに僕の鞄とうさぎさんのカバン、お父さんのカバンとアシェルのカバンを置きます。
僕の寝る場所は真ん中。マシロベッドで寝るんだよ。僕ねお泊りも嬉しいけど、もうひとつ嬉しいことあるの。アシェルと一緒におやすみなさいできるんだよ。アシェルと一緒に寝るの初めて。だからとっても嬉しいです。
エシェットとルトブルとくろにゃん、それからジュード達はお外で寝ます。夜森で寝る時は、悪い魔獣や人が来ないように、お外でテントの周りを見る係の人がいて、エシェット達はその係なの。
荷物をテントに運んだから、次はテントのお外の準備です。ジョシュアお兄ちゃんが石をたくさん集めてます。ご飯作る時に火がいるでしょう。それの準備と鍋を置く準備に石を使います。
「火を燃やすのに木の枝がいっぱいいるんだ。ユーキどこかで木の枝探してきてくれ。その間に俺は別の準備するから」
「じゃあユーキ、僕と木の枝を探しに行こうか。じぃじの木の下とかに落ちてるかもしれないから」
「うん!!」
お兄ちゃんと一緒に乗り物に乗って木の枝を探しに行きます。
「あんなに張り切って行ったけど、大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ父さん、俺達庭師に頼んで、木の枝落としておいてもらったんだ」
「アンソニーが考えたのか?」
「もちろん! 俺は食べる方専門だよ。ユーキ、外で自分でお菓子が作れるって分かったら喜ぶだろうな。母さんに簡単なお菓子の作り方聞いてきたんだ」
木の枝どこかなぁ? じぃじの木の所に行くまでに木の枝落ちてたら拾って、僕は乗り物から下りて木の枝を乗せます。くろにゃんにも木の枝しまってもらって、どのくらい木の枝いるのかな?
お兄ちゃんに聞いたら、たくさんあった方がいいんだって。明日も使うし、もし無くなったらまた探しに来れば良いけど、少しずつしか持って帰らないで何回も拾いにきたら、他のお仕事出来ないでしょう。お魚釣りとかご飯作るのとか遊ぶのとか、やる事いっぱいです。
「ユーキあった」
『こっちにもあったなのぉ!!』
シルフィーとピュイちゃんが木の枝見つけました。僕は乗り物から下りて、持ってきてくれた木の枝を乗せます。
『あったよぉ』
次はホプリンが見つけてくれました。僕も頑張って探さなきゃ。
あっ、あった! あっちにも! どんどん木の枝が集まります。あれ? いつもこんなに木の枝お庭に落ちてたっけ? ま、いっか。
じぃじの木の所まで来たら、乗り物は木の枝でいっぱいです。じぃじの木の下にもたくさん枝が落ちてて、今度はくろにゃんに持って帰ってもらいます。みんなでじぃじの木の下に落ちてる枝を拾って…。
「これだけ拾えれば良いかな。さぁ戻ろうか」
「うん!」
木の枝拾ったら、次は何するのかな?
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