第290話ジュード達と契約。そしてお名前決まったよ
「はぁ、分かった。オリビアとユーキがそう言うのなら私は反対しない。だがエシェット分かっているな。もしものことがあれば」
「分かっている。ユーキや家族に何かあれば、この2人にはすぐに消えてもらう。この前の魔法はそういうものだからな。そっちのはどうだ」
「わしも娘の決めたことなら文句は言わん。わしらが反対したところで、言うことを聞く娘でもないからな」
「マシロ達はどうだ」
「我らは主の言うことに従うまで」
マシロがそう言ったらディル達がみんな頷きました。それを見たお母さんがニコニコお顔でウンウン頷いてます。
「よし、では」
座ってたエシェットが立ち上がって、ジュード達にも立つように言います。ジュード達ね立つときにふらふらってしたんだよ。それからよろよろ前に歩かないで横に歩いたり後ろに下がっちゃったり。足がビリビリってしちゃったのかな? 僕もお家のお遊びのお部屋で遊んでたとき、ずっと変な座り方してて立ち上がったら、足がビリビリ、シビシビしちゃって歩けなかったの。
「あし、ビリビリ?」
「あらふらふら歩いてどうしたのかしらねぇ。そうね…ユーキちゃんがせっかくお友達になるのだから、しっかりした姿に戻ってもらったほうが良いわね」
お母さんがディルにお願いして、ジュードとセオドリオのブタさんお顔とお体のキズ治してもらいました。それからお洋服がボロボロだから、新しいお洋服を用意するから待っててって言われて、2人がお洋服を着替えたらお友達になります。
お母さんが僕の側にいるなら、ちゃんとした格好しなくちゃダメって、お母さんのお兄ちゃんのお洋服が残ってるはずだから探してくるって言って、お部屋から出て行っちゃいました。
お母さんのお兄ちゃん? ん? お父さんがお母さんにはお兄ちゃんがいて、今はじぃじのお家に居ないから会えないけど、いつか会えるかもしれないって。お母さんお兄ちゃんがいるんだね。僕お兄ちゃんに会ってみたいなぁ。アンソニーお兄ちゃんやジョシュアお兄ちゃんみたいに、優しいお兄ちゃんだと良いなぁ。
お母さんを待ってる間、ディル達がジュード達にいろいろお話です。
ジュード達には突撃のお仕置きはしたけど、あんまり良くなかったでしょう。だから別のお仕置きするって。えと、おやつなしのお仕置。エシェットにもおんなじお仕置きするの。エシェットはみんなでお話し合いしないでいろいろ決めちゃったから、マシロとリュカがとっても怒ってます。エシェットはクッキー1枚だけでも欲しいって言ったけど、リュカは絶対にダメって言いました。
「我らが良いと言うまで、エシェットはおやつ抜きだ。まったく勝手なことを。主に何かあればどうするつもりなのだ。だいたいお前は…」
マシロがブツブツずっとエシェットに文句言ってます。
やっとお母さんがお洋服たくさん持って戻ってきました。アシェルもお母さんの後ろからお洋服たくさん持ってお部屋に入ってきます。
ジュード達は動きやすいお洋服が良いからって、とりあえず着てみなさいって、2人にどんどん洋服わたしていくお母さん。お母さん僕にお洋服選ぶときとおんなじみたい。お母さんお洋服選ぶときとっても時間がかかるの。
2人のお洋服が決まったのは、僕達がおやつ食べ終わってお昼寝したあとでした。休憩のお部屋に行ったら、青色と水色のエシェットのお洋服に似てるお洋服着てるジュード達がお部屋の真ん中に立ってました。2人ともとっても疲れたお顔してます。
僕は2人の前に立って、お友達になる準備です。エシェットがこれから見ることを他の人間に言ったら、すぐに僕のお友達辞めさせるって2人に言いました。2人が頷いたからマシロが良いぞって。
魔力さんにお願いしたけどやっぱりダメでした。マシロにお手伝いしてもらって魔力を溜めます。
「何だこれは?」
「まだユーキは1人で魔力を扱えん。誰かが手伝わなければいけないのだ」
「もしかしてあのときユーキ様が魔力を流せなかったのは」
「我が手伝わなかったからな」
魔力が溜まったから、2人のお手々握ります。
「えと、ジュードとセオドリオ、おともだちなってくだしゃい」
「契約する」
「契約します」
2人がポワッて光って、すぐに光が消えました。2人のどこが変わったのか調べます。だってお友達になるとみんなどこか変わるでしょう? う~ん…あっ! 髪の毛の色が少しだけキラキラになってる。キラキラ? マシロがキラキラじゃなくて明るい色に変わったんだって言いました。
2人が変なお顔して、自分のお体いろいろなところ見てます。どうしたのかな? 何か変なの? ちゃんとお友達になれたよね?
「この暖かい力は?」
「こんな力は初めてですね」
「これが我らの主の力だ。とても綺麗な魔力だろう?」
良く分かんないけど、ちゃんとお友達になれたってマシロが言ったからいいや。うん、僕のお友達またまた増えました。今度は人魚さんのお友達です。みんなで拍手!
拍手してたら、廊下をバタバタ走る音が聞こえました。それでバンッ! ってドアが開きます。シーラお姉ちゃん達がお部屋に凄い勢いで入ってきたの。
「ユーキ! 遊びに来たわ…!!?」
途中で話すのやめたお姉ちゃん。3人とも驚いたお顔して固まっちゃってます。どしたの?
それからどんどん怖いお顔になるシーラお姉ちゃん達。そして、
「何でお前がここに居る!!」
って、お姉ちゃん達が剣を持って、ジュード達の方に走りました。ダメダメ! 戦っちゃダメだよ。ちゃんとごめんなさいしてお友達になったんだよ。お姉ちゃん達が戦うの見て、僕はマシロの後ろに隠れながらお姉ちゃん達のこと呼びます。でもみんな僕の声聞こえないみたい。
マシロとエシェットがお姉ちゃん達のこと止めてくれました。それからジュード達が僕のお友達になったこと説明します。お姉ちゃん達が僕にほんと? って。僕も一生懸命2人のこと説明しました。
それでお姉ちゃん達は嫌そうなお顔してたけど、僕がお友達になったならしょうがないって。お姉ちゃんとジュード達が戦ったせいでお部屋がボロボロです。せっかくお部屋、綺麗に直ったのにね。
みんなでお遊びのお部屋に移動して、お姉ちゃん達とたくさん遊んで、一緒に夜のご飯食べて、お姉ちゃん達が帰るときにはアシェルがお部屋を綺麗に直してました。
お部屋直したアシェルが、お家に帰ったら2人のお部屋を決めないとって言いました。僕達みんないつも一緒のお部屋で寝てるでしょう。お父さんとお母さんも一緒。2人は僕達が寝てるお部屋に入っちゃダメなんだって。だから帰ったら2人が寝るお部屋決めないといけません。それから2人がダメダメなことしないように、一緒にエシェットが寝るんだよ。
その他にもアシェルお仕事いっぱいみたいです。アシェルが2人を睨みながらブツブツ文句言ってました。あのね僕2人の先生だけど、アシェルも2人の先生なんだって。
今日から一緒に2人と寝るエシェット。たまにはマシロに代われとか言って、2人でケンカしてたよ。
次の日からアシェルのお勉強始まりました。まずはみんなのお手伝いからです。次の日もその次の日も、ずっと2人はアシェルと一緒でした。
僕はスージーちゃんとアーク君と遊んだり、シーナお姉ちゃん達と遊んだり、お店通りで遊んだり、後はじぃじの浜辺で遊んだり、とっても楽しかったです。
そしていよいよ明日はお家に帰る日です。
みんな一緒に夜のご飯食べて、休憩のお部屋でじぃじとばぁばと遊んで、じぃじがいつでも遊びに来いって。くろにゃんとモリオンがいればすぐに遊びに来られるから。冬も楽しい事いっぱいあるんだって。
お父さんが馬車で来ますって言ってたけど、僕やっぱりすぐにつくほうが良いなぁ。
「ねぇねぇユーキ。キミルお名前考えたよ。えっとねぇ、チャップちゃん。チャプチャプ浮いてたからチャップちゃん。ほんとはふわふわチャプチャプだったから、フワチャにしようと思ったんだけど、チャップちゃんの方が可愛いでしょう?」
「チャップちゃん! みんないいでしゅか?」
みんなが拍手したから、もう1匹のヤドカリさんのお名前チャップちゃんで決まりです。チョコミとチャップちゃんこれからよろしくね。
「なんか名前つけるの、ユーキみたいになってきたね。独特の名前。まぁユーキ達が気に入ってるなら良いけど」
「俺は良いと思うぞ」
ジョシュアお兄ちゃんは良いお名前って言ってくれました。それ聞いてキミルが喜んでチョコミ達の入れ物の周りを飛びます。
明日は早く起きるから、もうお休みなさいの時間。今日はじぃじとばぁばと一緒に寝るの。えへへ、嬉しいなぁ。でも明日はバイバイだから、ちょっと寂しいなぁ。
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