第213話みんなお仕事
お父さん達みんな静かになっちゃいました。ルーリア達もピタッて止まっちゃってます。
僕は壊れた窓の方に近づきます。窓のあった所、大人の人が2人通れるくらいの穴が空いちゃいました。
「あらら、こわれちゃったでしゅ。エシェットもシャーナもダメダメでしゅう。」
後ろ見てエシェットとシャーナ見たら、そのお隣でお父さんとサルバドールさんがプルプル震えてました。それで最初にサルバドールさんがとっても大きな声で怒ったの。
「何をやっているんだお前達は!! 争うのは勝手だが、これがダメなことくらい分かるだろう! しかもシャーナ! ここは城ではないんだぞ!!」
ビックリして僕マシロの後ろに急いで隠れました。ディル達もルーリアも僕の後ろにみんなで並んで隠れたよ。サルバドールさんが怒った後に、お父さんもエシェットのこと怒りました。でもエシェットもシャーナも怒られてるときもケンカやめないんだよ。
そしたら壊れた時の大きな音聞いてお母さんがお部屋に来ました。お父さん達は怒ってるからマシロがどうして怒ってるかお母さんに説明したの。そしたらねお母さんが静かにエシェットとシャーナの所に行ったんだけど、お母さんが2人に近づいたらパンッパンッて音がしたんだ。ん? 何の音?
「何をする。」
「どうして私が叩かれなくてはいけないのよ! 喧嘩を仕掛けてきたのはこいつよ!」
「あらどうしてか分かっているはずでしょう。はぁ、これからは時間が勝負だというのに、こんなバカなことで時間をとらせて。エシェットあなたはこれから3日間おやつ抜きよ。それからシャーナ。あなたもお菓子が好きだったわね。あなたもお菓子抜きにします。いいわね。サルバドール殿下もそれで宜しいでしょうか。」
「ああ。それがいい。」
「待ってくれ!」
「そんな!」
2人がブーブー言ってるけど、お母さんがあと2日増やして5日にするって言ったら、2人ともとってもしょんぼりして、エシェットは小さいドラゴンエシェットになって僕の方に飛んで来ました。シャーナもエイムさんの後ろでシュンてなっちゃいました。
僕は小さいドラゴンエシェットの頭なでなでしてあげます。だっておやつなしになっちゃってかわいそう。でも窓壊しちゃったのはダメダメだよね。
ホプリンやルーリア達にお話聞いてたら夜のご飯になりました。お父さんとサルバドールさん達はまだお話があるから一緒にご飯食べられないんだって。だからお母さんとみんなで食べるお部屋に行きます。
「みんないくでしゅよ! しゅっぱちゅ!」
みんなで並んで廊下歩きます。ルーリア達もちゃんと並んで歩いてくれたよ。そのままお部屋に入ります。お部屋にはお兄ちゃん達とばあばが居ました。僕ただいまのご挨拶まだだったの思い出して、ただいましてからお部屋に入りました。
「ちょっ、ちょっとちょっと。何この行列?!」
「聞いてたけど、こんなにいるなんて思わなかったぜ。」
「あらあら、まあまあ。」
お兄ちゃん達とっても驚いてました。ご飯食べたらホプリンのこと自己紹介しなくちゃ。ん? ホプリンはこれから僕と一緒に居るんだよね。他のルーリア達はどうするのかな? 後で聞いてみよう。
ご飯食べてホプリンの自己紹介してたら、お父さんがくろにゃん呼びに来ました。サルバドールさん達、お城に帰っちゃうんだって。僕たくさんお話したかったのに。大事なお仕事だからすぐに帰らないと行けないの。でも、もうちょっとしたらお城に遊びに来ていいって言ってくれたってお父さんが言ってました。
う~ん。じゃあ今度遊びに行った時にたくさんお話ししよう。バイバイしたかったけど、それも忙しいからダメって。もう、全部ダメなの?
お父さん達がお部屋から出て行って僕達は寝る準備です。ルーリア達はご飯たくさん食べてお腹出してお部屋でゴロゴロしてます。
「かあしゃん。ルーリア何処に帰るでしゅか?」
「あらそうね。みんな帰る場所あるのかしら? 聞くの忘れてたわ。エシェット、ルーリア達にどこか帰る場所があるのか聞いてくれる? 事件解決まではここに居てもらうけど、それが終わったら送ってあげられる場所なら送ってあげたいわ。」
エシェットがみんなにお話聞きます。ルーリア達帰る所どこでもいいって言ったの。でも悪いおじさんに捕まった森には帰りたくないんだって。誰も苛める人達が居なくて、いろんな魔獣がみんな仲良しな森に行きたいって。
みんな仲良し…。あっ! 僕みんな仲良しの森知ってるよ。悪い頭に捕まってたお友達になったねこさん家族や、他にも前に住んでた森に帰らなかった魔獣達がいる森。ちょっと前に遊びに行ってそれから遊びに行ってないんだ。
ルーリア達に森のこと教えてあげたら、みんなその森に行きたいって。じゃあお仕置き終わったらみんなで森に行こうね。僕ねこさん達にお願いしてあげるよ。お友達になってくださいって。
ルーリア達にお休みなさいして、お母さんとお手て繋いで寝るお部屋に行きます。ベッドに入ってお母さんに絵本読んでもらってたら、くろにゃんが戻ってきました。くろにゃんの頭なでなでしてあげて絵本の続きです。それでね僕が寝た時までエシェットもくろにゃんも居たんだよ。でも…。
朝起きたらエシェットもくろにゃんも居なかったんだ。いつもベッドの隣で寝てるのに。お父さんも居ませんでした。お母さん? お母さんも居ません。僕慌ててベッドから降ります。みんなどこに居るの? マシロが僕のお洋服噛んでぽんって背中に乗せてくれました。
「主大丈夫だ。オリビアは別の部屋に居る。それに見てみろ。ディル達は主のそばに居るであろう。エシェットとくろにゃんは、ウイリアムの手伝いをしているのだ。」
周りをキョロキョロしたらディル達が僕の周りふわふわ飛んでました。シルフィーがクルクル空中ででんぐり返ししながら僕の前に座ります。ルトブルが僕の頭なでなでしてくれました。僕ホッてしてすぐにお母さんの所に連れて行ってもらったんだ。
お母さん、お母さんのお仕事のお部屋に居ました。
「かあしゃん!」
「あら、今日はもう起きちゃったの?」
「主は近くにいた者が少なくて驚いたようだ。」
「お母さんもう少ししたらお部屋に戻るつもりだったの。びっくりしちゃったわね。ユーキちゃん大丈夫よ。お母さん居たでしょう。」
お母さんに抱っこしてもらって、もっとホッとしました。それでドキドキが無くなったから、お父さん達のこと聞いたんだ。そしたらマシロとおんなじでした。エシェットもくろにゃんもお父さん達のお仕事のお手伝いしてるんだって。少しだけ遠くに行ってるから、帰ってくるの時間かかるかも知れないの。
僕、行ってらっしゃい出来なかった…。それにお父さんもエシェット達も居ないの寂しい…。
お父さん達その日は帰って来ませんでした。僕もっと寂しくなっちゃった。だからずっとお母さんやマシロ達にくっついてたんだ。ギュウゥゥゥって。マシロのお毛け掴みすぎてそこだけゴワゴワになっちゃったよ。
夜寝る時も寂しかったから、今日はお母さんがみんなでベッドで寝ましょうって、マシロもルトブルもみ~んな一緒にベッドで寝たんだ。ちょっとギュウギュウだったけど、僕みんなで寝られて嬉しかったです。昨日ドラゴンエシェットにエシェット変身してくれたでしょう。今日はルトブルがカメさんルトブルになってくれました。マシロも小さいワンちゃんマシロになってくれたから、みんなでベッドで寝られました。
それでね次の日の朝、朝ごはん食べてる時、お外がとっても煩くなりました。たくさんの人の怒鳴る声や怒る声、それから笑ってる声もたくさん聞こえてきたの。そしたらお母さんが、
「あら、帰ってきたのかしら。予定よりも早かったのね。でも、あの様子なら上手くいったみたいだわ。ユーキちゃんエシェット達が帰ってきたわ。」
ふおお! 早くお帰りなさいしに行かなくちゃ。ご飯の途中で行こうとしたらお母さんに怒られちゃったから急いでご飯食べます。
「モグモグモグ、モグモグモグ、モグモグモグモグモグ、ゴクンっ」
ごちそうさまして、マシロに乗って急いでお外に行きます。お父さんとエシェットとくろにゃん、お外出てすぐの所に居ました。オリバーさん達も。それで怒ってるのはお父さんやオリバーさん達で、怒鳴ってる人達はお父さん達の真ん中の方から声が聞こえます。笑ってるのは騎士さん達でした。
「とうしゃん、エシェット、くろにゃん! おかえりなしゃいでしゅう………? うゆ?」
お父さん達に近づいたらすぐにエシェット達が僕達の所に来てくれて、エシェットは僕の頭なでなで、くろにゃんはお顔すりすりしてくれました。お父さんも怒ってるお顔からにっこりお顔になって、僕のこと抱っこしてくれたんだけど。
お父さん達の真ん中の所に、座ってる人達がたくさん居ます。それでねその座ってる人達とっても太ってる人達で、それからお顔がねなんか変なの。じぃーってよく見ます。あっ! きっと前に会ったうさぎさんの獣人さんのイルスさんと同じ獣人さんなんだ。きっとそうだよ。お父さんに聞いてみよう!
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