第206話ルーリアに会いに行こう!
「ぼくもいきたいでしゅう!!」
「行きたいって。仕事に必要な物買いに行くだけだぞ。」
花がたくさん咲く季節のパーティー終わっちゃって、そしたら木に咲いてた可愛いお花が全部なくなっちゃいました。これからどんどん暑い季節になるんだって。お花なくなっちゃってちょっとだけしょんぼりだけど、とっても暑い季節は別のお花が咲くから、それまで待ってましょうねってお母さんが。どんなお花が咲くかとっても楽しみ。
それとね僕ねたくさん魔法の練習したんだよ。魔力さんにご挨拶して、マシロ達に手伝ってもらって。でもいつもコップに魔力入れすぎちゃうの。でもオクタビオが大丈夫って。まずは水の魔法から練習して、上手にできるようになったら別の魔法練習しようねって。
この前は光の魔法の練習したんだよ。それでね、魔法使ったらピカピカピカアァァァって、周りが全然見えなくなっちゃったの。お目々開けられなくて、ピカピカピカアァァァァが消えてエシェットが目開けて大丈夫って言ったんだけど、それでも少しの間何にも見えなくなっちゃったんだ。
やっと見えるようになったら、今度は騎士さん達が僕達の所に走ってきました。とっても慌ててるの。それでねお父さんとアシェルと何かお話して、慌ててたお顔すぐに治ったんだけど、今度は困ったお顔して僕のこと見てたんだよ。
「分かりました。街の皆にはウイリアム様が光の魔道具を調べていて、思わず魔法を使ってしまった。慌てることはないと伝えておきます。ですがどうかお気をつけください。ユーキ様、魔法の練習頑張って下さいね。」
「はいでしゅ!!」
騎士さん達が居なくなって、今度はオクタビオとお父さん達がお話し合いです。その日はピカピカピカアァァァのあと魔法の練習しなかったんだよ。
魔法の練習する前に、お父さんとオクタビオが、まずはお水の魔法の練習から頑張ろうって。僕いろんな魔法の練習したかったけどリュカもね、
「そうだよ。それに光ならボクがいるでしょ」
って。そっか。光の魔法はリュカがいるから大丈夫だよね。でも何でお水の魔法なんだろうね? それでね僕た~くさん練習しようと思ったんだ。だって早く他の魔法も練習したいもん。
そしたら明日の練習はお休みでした。ハロルド達お出かけなの。この前ルーリアがたくさんいた街にお買い物です。
ルーリア! この前あったルーリア元気かな? 僕会いたい。だから今お父さんにお願いしてるの。
「ルーリアにあいちゃいでしゅう!」
「またプイってされるかも知れないんだぞ。」
「プイしないでしゅよ。」
だってお友達になったんだもんね。
「その自信はどこから来るんだ?」
あっ、そうだ。この前ルーリアと仲良しになったのお父さん知らないんだ。どうしようかな? お話しても大丈夫かな? 僕はマシロ達見ました。マシロがうんって頷いて、エシェットがお父さんにお話ししてくれたよ。それでお話聞いてお父さんガックリです。
「夜中にそんなことしてたのか。はぁ。それは確かにプイッとはされないな。」
「ユーキ君はそのルーリアに会いたいんだね。」
「はいでしゅ! えとえと、オクタビオもルーリアにしょかい、いいでしゅよ。」
「しょかい?」
「ああ、紹介って言いたいんだろう。」
「そう。紹介してくれるんだ。」
ルーリアに会ったら、お父さんもお母さんもみんな一緒に遊びたいね。あと、魔法の先生ってオクタビオ自己紹介して。ハロルド達は…、自分でこんにちわでいいや。会いたいなぁ。会いたいなぁ。
僕たくさんお父さんにお願いしたんだ。それでね…。
「ふんふん♪ ふんふん♪」
今僕、馬車の中です。あのねお母さんも一緒にお父さんにお願いしてくれたの。
「あなた。ユーキちゃん頑張って魔法の練習してるから、御褒美に連れて行ってあげましょう。」
って。お父さんとお母さんとハロルド達とお出かけ。お兄ちゃん達は学校だから来れないんだって。じいじとばあばはお友達と会うお約束だからダメダメダメで、アシェルは僕達がお出かけするからお留守番なんだって。みんなで行きたかったけど、みんなとっても忙しいからまた今度一緒にねって。
今日はみんなでうさぎさんの格好です。おでかけの前の日に、クロエさんがキミルとモリオンのお洋服作ってくれたの。ちゃんとお羽が背中から出せて飛べるんだよ。それからディルとリュカのお洋服も作ってくれたの。
この前のパーティーのとき、2人の蝶々の触覚作ってくれたでしょう。それでディル達がどのくらいの大きさか分かったんだって。クロエさんが作ってくれたディル達のうさぎさんのお洋服、2人にぴったりでした。2人のお洋服にもお羽が出せるようになってるんだ。
「ああ、なんて可愛いのかしら。アメリアがいたら今頃気絶してるわね。」
「ディル達は光が服着てるから微妙じゃないか?」
「そんなことないわよ。それにユーキちゃんがお揃いって喜んでいるのだからそれで良いのよ。ずっとお揃いが良いって言ってたじゃない。」
僕達みんなで馬車の窓からお顔出して、お出かけ嬉しくておしりフリフリです。初めてディルとリュカとお揃いできたよ。いつも2人だけお揃いなくて僕ちょっと寂しかったの。ディル達もお洋服見てとっても喜んでくれたんだ。2人で何回もクロエさんにありがとうしたんだよ。
2人とも自分のいつも着てるお洋服脱ぐの初めてで、脱いだときお羽とか引っかかっちゃって大変でした。それからね脱いだお洋服は、僕のお洋服の入ってるクローゼットにちゃんとしまったよ。僕はちゃんとお洋服見えるけど、お母さん達はやっぱりいつもみたいに光にしか見えないんだって。お兄ちゃん達が光が分裂したってとっても騒いでたよ。
あとね、キミルとモリオンが森で木の実とってきてくれたんだ。キミルが魔法で木の実出そうとしたんだけど、お父さんがダメって。キミル怒ってたけど、お父さんがどんな木の実出すのか聞いたら、出しちゃダメな木の実だったんだ。お父さんやっぱりって言って、お土産の木の実は森でとってきなさいって。
森でとってきた木の実をモリオンがしまってくれて、ルーリアのプレゼントも完璧です。
ルーリアのいる街に2回お泊まりしてたくさん遊ぶんだよ。ハロルド達はずっとお買い物だって。何買うのかな? お仕事に必要な物って言ってた。あとね僕のお絵かき用の画用紙も買って貰うの。お絵かきした時に、下にお絵かきしたのがうつらないやつ。
お家出てきたの朝早かったから、馬車の中でお昼寝します。夕方着くから、今日はルーリア達と遊べないけど、こんにちわはできるかな? 楽しみだなぁ。
(ユーキお気に入りルーリア)
「ほら、新入りだ。お前達の仲間なんだ。上手くやれよ。そのためにお前達が居るんだからな。」
「しかし、これで何度目だ逃げられたのは。」
「今度は大丈夫だ。柵に魔力石で結界も張った。変異種でもないこいつらに出来ることなどない。それにこいつらも見捨てて逃げることはない。今までもそうだったんだ。」
奴らが出て行って、僕は新しく連れてこられた仲間が入れられてるカゴに近づいたんだ。僕達とは違う色のおんなじ仲間。僕らと違って魔法使えたり何か特別な事が出来る仲間だよ。
今までは普通のカゴに入れられてたから、隙をついて逃してあげられたのに、新しいカゴはそれが出来なんだ。触ろうとしたらビリビリって痛いのが流れるんだ。だから逃してあげられないの。
「キュウキュウ(どうしよう)」
「キュキィー(これじゃあ出してあげられないね)」
「キュウゥゥゥ(なんとかしないと…)」
僕達はとりあえず自分たちのカゴの中に戻って、作戦考えることにしたんだ。作戦考えてる時、ふって、この前の男の子のこと思い出したんだ。名前はユーキ。ユーキになでなでしてもらったとき、とっても気持ちよかったなぁ。ユーキのお友達もみんな優しかったし。僕達が一緒に居られるのがユーキ達だったら良かったのに。そしたらきっと幸せだろうなぁ。
そんなこと思ったけど、僕は首をぶんぶんして、新しく来た子達のことまた考えるよ。早く助けないと、また別の嫌な奴らの所に行かされちゃう。そしたら助けてあげられなくなっちゃう。何か良い考えないかなぁ。
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