第189話バイバイ妖精さん。また遊ぼうね!
お家に帰ってあったかいミルク飲んで、みんなで一緒に寝ました。妖精さん達、お仕置きもお菓子もミルクも、とっても喜んでました。
次の日、僕は早速エシェットに、あのクッション結界で遊べるか聞いてみたんだ。そしたら遊べるって、すぐに作ってくれました。僕のクッション結界と妖精さん達用のやつ。昨日見たのより小さくてほんとのクッションみたいです。
最初にちょっとだけ指で突いてみます。ぽよよんってちょっとだけ音がしました。それ見た妖精さん達がクッション結界に飛び込みました。結界に埋まってすぐにぼよんっって飛び跳ねます。よし、僕も!
ジャンプして結界に乗ります。ぼよんっぼよんっぽよよんっ!! 何回も結界の上で飛び跳ねるんだよ。やっぱりこれ面白い!!
「きゃっきゃっきゃっ!!」
「アハハハハ!これおもしろいねぇ~!」
「こんなの初めて!」
「見てみて、こんな事もできるよ!」
妖精さんがぼよんって跳ねてから空中ででんぐり返ししたり、跳ねながらカッコいいポーズしたり。僕はどんなポーズしようかな?そうだ! マシロとエシェットのマネしてみよう。うんと。跳ねてからキック! マシロ達が魔獣蹴飛ばす真似だよ。カッコいいでしょう?とぉっ!!
あとは何しようかな? 僕もでんぐり返し出来ないかな? よし。やってみよう。僕は結界の上で思いきりジャンプして高く飛んでみました。それからくるって回ろうとしたんだけど…。頭を前にしても全然回らないんだ。う~ん。次はお辞儀みたいにしたらどうかな。ジャンプして今度はお辞儀するみたいにしてみます。これもダメだったよ。でも、僕これしか出来ないし。もっと勢いつけたらどうかな?
「ふにゅにゅにゅにゅっ!! ふにゅにゅにゅにゅっ!!」
「ふぬぅっ! ユーキ頑張れぇ~!」
「もっとこうだよ! フンっ!!」
「ほら今よ!!」
「くるんよユーキ!」
ディル達も妖精さん達もみんな応援してくれます。フンってこう? フンっ!! 頑張ったけど全然でんぐり返しできません。う~、何で? どうしてでんぐり返し出来ないの?僕はしょぼんです。
「どれユーキ。我と一緒に飛んでみるか?」
エシェットが僕を抱っこしてくれて、そのままジャンプしてくるんってでんぐり返ししてくれました。ふおお!面白い。みんなのお顔が逆さまに見えたよ。僕、何回もエシェットにお願いしてでんぐり返ししてもらいました。そしたらね…。
「お? おお? おおおおお?」
床に下ろしてもらったら立てなかったの。あれ? 違う。立てたんだけどフラフラフラって、横の方に勝手に歩いちゃったんだ。ありゃりゃ、止まんないよ?!フラフラクッションの反対側にいたルトブルの方まで行っちゃったよ。ルトブルが僕のお洋服持って僕のこと持ち上げました。
「やり過ぎだ。目が回ったのだ。」
お目々クルクル。だって面白かったんだもん。じいじの木で「ぴょん、クルクル、ぽん。」の時はお目々クルクルにならなかったのに何でだろう? でもそっか。楽しいけど結界のでんぐり返しは何回も出来ないね。ちょっとだけ残念です。
でんぐり返しはたくさん出来ないから、ぴょんぴょん跳ねてカッコいいポーズを増やしたんだ。両手上げて万歳のポーズでしょう。それからさっきのキック。1回だけキックしたのを1度のジャンプで2回頑張ってやってみたり。
あとね僕がジャンプして結界に降りるでしょう。そしてらぼよんってなるから、それでシルフィー達が跳んだり。とっても楽しかったです。
途中でお父さんがお部屋に来たんだ。そしたら。
「やっぱりか。はぁ〜。」
って困ったお顔したんだ。何でだろうね?こんなに楽しいのに。お父さんもやってみればいいよ。一緒に跳ぼうって言ったのに、お父さんやらないって。それからエシェット達に怪我させるなって言って、どっか行っちゃいました。
お昼まではクッション結界で遊んで、そのあとはモリオンに雪のお家出してもらって、妖精さん達に見せてあげて雪のお家で遊びました。雪のお家もとっても喜んでくれたんだ。
それからお部屋に戻っておやつ食べてお昼寝して、それからまたクッション結界で遊びました。
夜のご飯は妖精さんが好きなもの、たくさんアメリアが用意してくれました。今日夜のご飯食べたら妖精さん達ね川に帰っちゃうの。お仕置き終わったからね。ちょっと寂しいけど妖精さんね、僕と遊ぶの楽しいからたまに遊びに来るよって言ってくれたんだ。えへへへ。僕嬉しいなぁ。
そうだ!僕はご飯食べ終わってから、妖精さん達に帰るの待っててもらいました。急いでお母さんとアメリアとお菓子が置いてあるお部屋に行きます。僕、妖精さん達にプレゼント。お菓子あげようと思ったんだ。妖精さん達もついてこようとしたんだけど、プレゼントは見ちゃダメダメだから、休憩のお部屋で待っててって言ったんだ。
小さい可愛い袋にちょっとずつお菓子入れていきます。みんなの分作るから急がなくちゃ。僕が袋にお菓子入れたらお母さん達が可愛くリボンしてくれます。男の子の妖精さん達には青いリボン。女の子達にはピンクのリボンだよ。あとね妖精さん達が持ちやすいように、ヒモを付けてくれて、首から下げたれるようにしてくれました。ちゃんとありがとうしなくちゃ。
「かあしゃん、アメリア、ありがとでしゅ。」
「ふふ。良いのよ。さあ、妖精さん達が待ってるわ。行きましょう。」
休憩のお部屋に急いで戻ります。部屋に入ってみんなに並んでもらいました。
「えと、プレゼントでしゅ。どじょでしゅ。」
僕は1人ずつ首にヒモかけてあげました。妖精さん達みんな喜んでくれたよ。
「ふわぁ、ありがとうユーキ!」
「プレゼント初めて!」
「ディルに羽キラキラにしてもらえなかったけど、プレゼントもらえたから良いわ。」
「そうね!」
女の子達のお話聞いてディルが僕の帽子の中に。この頃ディル、僕の帽子の中ばっかりです。僕のプレゼント見て、キミルもプレゼントって。男の子達には木の実で、女の子達には髪に飾るお花です。またまたプレゼントもらえて、妖精さん達は大興奮です。お部屋の中飛び回ります。ハロルドのお顔蹴って方向変えたり、他の2人の頭の上で何回もジャンプしたり。
「やめろぉ~!!」
ってハロルドが言ったら、全員がハロルドのところに行って、みんなから蹴られてました。ハロルドのお顔、お顔雪だるまでもわたぼこお顔でもなくて、妖精さんお顔になっちゃいました。ふへへ。面白い。妖精さん達がいる時は妖精さんお顔が良いかも。
玄関出てみんなにバイバイです。1人ずつバイバイして最後はお羽が治った青色妖精さん。治ったお羽はまだキラキラ光ってます。
「ユーキ、ディル。羽治してくれてありがとう。」
「もうだいじょぶでしゅか?」
「うん。バッチリだよ。あのね僕、これからたくさん遊びに来てもいい?」
「はいでしゅ!いっしょ、たくしゃんあしょぶでしゅ!」
「ありがとう!」
青色妖精さんの小さなお手てと、僕のお手てを合わせてお約束しました。
「「「ばいば~い!!」」」
「バイバイでしゅう!!」
みんな僕とキミルのプレゼント持って帰って行きました。
妖精達とたくさん遊べて楽しかったな。明日すぐに遊びに来ないかな。でもリク君とも遊びたいし。僕が寝る前にみんなにそう言ったら、ディルはたまにでいいって言うんだ。あと、男の子妖精さんが良いって。僕はどっちとも遊びたいけど、怖い女の子妖精さんはヤダな。
「ねえ、良かったの?本当は一緒に居たかったんじゃないの?」
「ディルやリュカみたいにさ。」
「ううん…。僕まだいいや。ユーキは好きだけど、まだちょっと人間怖いから。でもいつかディル達みたいに、ずっと一緒にいられたらいいなぁ。」
次の日ご飯食べたあと、お父さんのお仕事のお部屋に行ったんだ。お話があるんだって。何だろう?お部屋にはお父さんとお母さんと、じいじとハロルド達がいました。ばあばは今日はお友達のお家に行ってるんだ。
僕はすぐに突撃の準備です。だって明るい時は突撃して良いって言ったもんね。それで突撃って言おうとしたら、お父さんがダメって。もう!何で?僕がプンプンしてたら、お母さんがお話終わった後にねって。なかなか突撃できないよ。
ハロルド達はずっと立ったまま。僕達はソファーに座りました。アシェルが飲み物運んできてお話開始です。何かねハロルド達がお話があるんだって。
「ユーキ。ハロルド達は、ユーキやお父さん達にごめんなさいしたいらしい。」
「ごめんしゃい?」
「そうだ。だからちゃんとお話聞いてあげような。」
僕がハロルド達の方見たら、3人がお辞儀したんだ。
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