第159話お片付け開始! 2
紙は全部拾ったから次は小さなゴミ拾いです。さっきの紙を集めるの、アシェルとっても喜んでくれたから、ゴミ拾いも頑張ろう!!お兄ちゃん達と反対側の所お片付けします。
それでねアシェルが、変わったゴミがあったらアシェルの所に持って来てって。変わったゴミって何だろうね?それからもし紙が残ってたらそれも集めてって。
僕はアシェルにもらった大きい袋に、どんどんゴミを入れていきます。袋はエシェットに持ってもらったよ。
う~ん。変わったゴミ。どこかなぁ。どこかなぁ。
「ユーキ!オレあっち探してくるぞ!」
「じゃあ、ボクはこっち!」
「キミルは上の方探す!モリオンも行こう!」
「お片付けって楽しいんだね!」
「僕ユーキと一緒。」
みんなでいろんな所探します。エシェットが持っててくれた袋はすぐにいっぱいになっちゃいました。マシロにその袋をお外に持って行ってもらって、次の袋貰いました。マシロは窓から下まで降りていけるから楽ちんです。くろにゃんも影で移動出来るから楽ちん。お兄ちゃん達とっても喜んでました。
「何もなかったな。ただのゴミばっかり。」
「僕の方も。」
「キミル達の方も。ね、モリオン。」
「うん。」
変わったゴミありませんでした。それにお兄ちゃん達の方もお片付け終わったみたい。このお部屋はお片付け完了です。夕方までもう少し時間があるから、もう1つだけ別のお部屋のお片付けします。
次に行ったお部屋は、僕達みたいにお城にお泊りした人達が、ご飯を食べるためのお部屋でした。でも今はお部屋直してて使ってなかったみたいです。だからお泊まりするお部屋でご飯食べてたんだね。
お部屋の中はやっぱりグチャグチャでした。せっかく直してたのにね。
僕はティーカップとかスプーンとか置いてある棚の所に行きました。たくさんいろいろな所壊れてたのに、この棚は全然壊れてないんだ。ティーカップが少し中で壊れてるだけ。変なのぉ。
「ぜんぜんこわれてないでしゅね。まえにかあしゃんいってたでしゅ。ティーカップはあぶないから、しゃわっちゃめ!でしゅよ。べちゅのばしょ、おかたじゅけでしゅ。」
別の所に行こうとした時でした。僕の後ろ歩いてたルトブルが、棚の端っこに足の指ぶつけました。
「いちゃ!」
「何でユーキが痛いと言うんだ。我がぶつけたのだぞ。しかも我は全然痛くない。」
ほんと?だって足の指ぶつけると、とっても痛いんだよ。僕泣いちゃうくらいなんだよ。前に僕のお部屋のクローゼットにぶつけちゃって、たくさん泣いちゃったんだ。いいなぁルトブル。
それでねルトブルがぶつかった棚の端っこの所見たら、端っこの所が外れちゃってます。
「こわしちゃったでしゅ!おこられるでしゅよ!」
僕は急いで壊れたところ元に戻そうと思ってしゃがみました。あれ?これ何かな?ルトブルが壊しちゃった所、何か青いボタンみたいなのが見えました。う~ん。これなんのボタンかな?でもボタンが付いてるなら、押しても良いんだよね。もしかしたら、この棚を動かすためのボタンかも。だって動かせればお掃除とか出来るでしょ。よし、これ押して棚動かして棚の後ろお掃除しよう。
僕はボタンを押しました。そしたらカチッて音がしただけ。これでほんとに動くのかな?ちょっとだけ棚を横に押してみます。あれ、動かない?あのボタン動かすためのボタンじゃなかったよ。じゃあ何のボタンなの?お掃除出来ると思ったのに残念。でもボタンがあるなら、ルトブルが壊したんじゃないよね。良かった。
僕が立とうとしたら、後ろに立ってたルトブルにお尻がぶつかっちゃったよ。前に倒れそうになって棚にぶつかっちゃったんだ。そしたら棚がズズズズって後ろに動いきました。だから僕もまた前に倒れそうになっちゃった。エシェットが僕のお洋服掴んで立たせてくれました。
「きゃあぁぁぁっ!!おへやでしゅ!おもちろいでしゅ!」
あのね棚の後ろにお部屋があったんだ。棚がお部屋のドアになってたの。凄い凄い!
僕はさっそくお部屋に入ろうとしました。お兄ちゃん達、アシェルが慌てて僕の方に走ってきました。それでお部屋に入ろうとした僕のこと止めたんだ。
「待って待って!入っちゃダメ!もう、ユーキ今度は何したの!」
「何だ何だ、どうしたんだ?」
「今度は何ですか?」
アンソニーお兄ちゃんはとっても困ってるお顔、ジョシュアお兄ちゃんはとっても元気な時のお顔、アシェルはさっきと一緒でニヤニヤなお顔してます。
僕はボタン押したら棚のドアが開いたこと説明しました。それからまたお部屋に入ろうとしたら、またお兄ちゃんが僕のこと止めたんだ。
「コラッ、ダメだよ入っちゃ。お父さん達に知らせてからだよ。それから入れるかどうか分からないからね。」
「ブー!」
「ブーじゃないの。」
だって、僕が見つけたお部屋だよ。僕もディル達もみんなでブーブーです。
アシェルがすぐにお父さん呼びに行きました。その間僕達はこのお部屋が何のお部屋なのか考えました。僕はね、特別なお菓子とかお茶とかを、他の人にバレないように食べるお部屋。ディルとリュカとシルフィーはここに隠れて、ご飯食べてる人達をびっくりさせるイタズラするお部屋。キミルとモリオンは僕とちょっと似てて、この部屋に大事なお菓子とか食べ物とか隠しておくお部屋です。
お父さんはすぐにお部屋に来ました。そしたらお父さんだけじゃなくて、王様とサルバドールさんにエイムさんも、みんなお部屋に来ました。王様もサルバドールさんもお城に住んでるのに知らなかったのかな?
「ほう、これが…。」
「お待ちください。私が最初に。」
エイムさんが光の魔力石を使ってお部屋の中に入りました。どのくらい大きなお部屋なのかな?早く僕も入りたい。ドキドキして待ってたら、エイムさんすぐにお外に出てきました。それでシャーナのこと呼んだんだ。
「シャーナすみませんが中に入って、嫌な気配がしないか見てください。罠があるかも知れない。」
「こっちからは何も感じないから大丈夫だと思うわよ。ねぇエシェット?」
「そうだな。だが一応か。ユーキが入るからな。ユーキが怪我をしたら大変だ。」
今度はエシェットとシャーナが中に入りました。早く早く!次は僕だよ。それでね2人もやっぱりすぐに出てきたんだ。あんまりお部屋大きくないのかな?
エシェットが大丈夫って言ってくれたから、僕すぐにお部屋に入ろうとしたんだ。そしたら今度はお父さんが僕のこと止めました。最初に入るのは王様とサルバドールさんとエイムさんなんだって。え~、何で?
僕がプンプンしてたら王様が僕のこと呼びました。
「そうじゃの。ここを見つけたのはユーキじゃ。よし、一緒に入ろう。」
「やったでしゅう!!みんなはいるでしゅよ!!」
「「「「「お~!!」」」」」
僕は走って中に、みんなもピュッて中に入りました。入ったんだけど、1番で入ったらお部屋の中は真っ暗。エイムさんの光の魔力石なかったから。慌ててリュカに明るくしてもらいます。パァってすぐに中が明るくなりました。
「おお~!!おお~?………ちいちゃいおへやでしゅう。」
僕が思ってたお部屋と違ってた…。僕とっても広いお部屋だと思ってたんだ。お部屋の中は僕達入って王様達が入ったら、あとちょっとしか人が入れないくらい小さいお部屋でした。あっ、でもね小さい机と小さい椅子が置いてあったの。座ってみたらやっぱりぴったり。
「とうしゃん、これ、ぼくたちのちゅくえといしゅ!ほら。」
「ああそうだな。」
お父さんが困ったお顔したまま笑ってます。このお部屋、僕達みたいに小さい子供が使うお部屋なのかな?でもお城の中で見たことないけど…。それに王様達もこのお部屋知らなかったよね。じゃあ誰のお部屋かな?
「ふむ。よしユーキ。ユーキはお片付けが上手だと聞いておる。この部屋もお片付けしてくれるかの?綺麗に見えるかも知れないが、一応全部外に出して、綺麗にしないといけないんじゃ。」
「はいでしゅ!おかたじゅけしゅるでしゅ!!」
このお部屋なら僕達だけでお片付けできるよ!よし!頑張ろう!!
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