ラグナロクで前世の宿敵から告白されました

第20話

(どうしてこうなったか･･･)

この一触即発な危機的で重たい空気となったことを振り返る――

「それにしても義鑑が、ヤバかわいい子と知り合いで驚いたよ」

喫茶店に入店し店員に席を案内された俺達は奥の席に座る。

そしえメニュー表を見てシリウスブラックに渡した、どうやら決まった模様。

「か、かわいいなんて･･･」

「へぇー、照れてかわいい！

そう思わない義鑑？」

「えっ！？･･･そ、そうだな」

かわいいなんて最初の出会いからそう思っている。恥ずかしくてとっても言えないが。

「ア、アグニがそう言ってくれるのか･･･えへへ」

「･･･ふーん。ねぇ、どうして

こんな奴なんか好きになったの」

「へっ？ち、違います！好きではないですよ。まだ」

「ふーん、まだなんだ」

「そ、それは」

「おい楓。いくらなんでも失礼じゃないのか。なんだか楓らしくないぞ」

いつも優しい楓らしくない。俺以外には優しいもう一度、俺以外には優しい。自覚があったのか楓は

バツが悪そうな顔になる。

「あんたのせいでしょう！」

「お、俺の？」

意味がわからなく俺は二の句も継げずに戸惑う。楓を不満にさせた

のは先約していたことなら

わざわざシリウスブラックにあたるなんておかしいし･･･やっぱり原因が分からない。

「そうよ。まさか、デートの約束なんかして･･･私にはしないし」

「いやそれは――」

お前、彼氏いるじゃん。それに楓にデートを誘うような事を

するほうが普通におかしいから。

と至極まっとうな反論しようと――

「あんたのそういう鈍感でときどき鋭い目を持っているの我慢ならないのよ。もう少し頑張ってよ！」

遮られ感情的になった楓は怒りを俺にぶつけるのだった。

まぁ理不尽な怒りは慣れるいるし少し反論したい気持ちも無くはないけど怒りを静めよう。

「一方的にアグニを攻撃するのはよせ！」

シリウスブラックが理不尽な楓に

指を向けて叱責。

「あんたは関係ないでしょう」

「いや、ある！わたしはアグニの夫婦（めおと）なのだからなぁ！」

「め、めおとって･･･いつ

結婚したのよ！」

「い、いやそれは･･･」

シリウスブラックさん前世の記憶と強く否定してくれない。

これは俺が、言わないといけないか。

「楓シリウスブラックとは前世の事であって本当に夫婦じゃないんだ」

「前世の記憶って･･･あんたバカなの宇宙を飛ぶの？」

宇宙を飛ぶって何だよそれ。

「貴様は随分（ずいぶん）と馴れ馴れしいがアグニとはどんな関係なのだ？」

「幼馴染よ！ただの･･･今は」

んっ楓、最後になにか言ったような？

「幼馴染だと！？」

雷に打たれたようにオーバーなリアクションしたシリウスブラック。