第3話

叛逆はんぎゃくの氷牙

シリウスブラックと別れた俺は

河川敷の帰り道で彼女に伝え忘れた事があった。


(あっ、そう言えば名前を

言っていなかった)


俺は彼女に名前、大友義鑑おおともよしあきとは言っていない。まぁ、帰ってから訊いてみるとしよう。家に帰って入浴と晩ごはん、ゲームでくつろぐ。


「忘れていたけど叛逆の氷牙

シリウスブラックに名前を教えてもらわないと」


PS4コントローラーを置いてベッドの上スマホを取ってラインで

メッセージなど気軽に

訊くつもりだった。


(なまりのように動けなくなるだと!くっ、悲しいかな。

俺には女の子とラインでメッセージを送るだけなのが、これほど

難易度が高いとは)


「はぁー、俺ってここまでヘタレだったのか」


独白してスマホを元の位置に戻す。結局、俺はまた名前を訊く

チャンスはあるし、いいか。っと

安直に考える。


「さっそくゲームの続きをしないと」


叛逆の氷牙シリウスブラックの名前を、知る機会はいくらでも

あるだろう。そう楽観に

考えるのだった。

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