この青空の下を歩く夢

作者 花崎有麻

9

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★★★ Excellent!!!

いったいどういう展開で話が進むのか喜んだり悲しんだり怒ったり。
そんな感想を読者に与える作品です。
天才の兄に対して『出涸らし』と卑下する弟の劣等感が、様々な出来事で塗り替えられていく。そしてそのキーとなる二人の少女の存在がこの絵画のような作品に彩りを与えてくれます。
私は最後涙ボロボロで、読み進めるのに時間が掛かってしまいましたが、読後感は非常に胸がいっぱいです。


ぶっちゃけこのクオリティなら本になってもおかしくないかなと思います。
本格的小説として御覧いただきたい作品ですので、レビュー加えさせていただきました。

★★★ Excellent!!!

十人十色、三者三様、みんな違ってみんないい、道徳的な話では誰しもが特別でそれぞれの物語の主人公で、素晴らしい人間だと言うけれど、実際は才能なり、容姿なり、どうしようなく差違があり、人はそれを比べられて評価され優劣を決められる。
この物語の主人公は特別な兄と平凡な自分、優秀な兄と劣等な自分というレッテルに苦しみ、兄にはないなにか、兄よりも優れているところ欲しています。
多分これは多くの人(特に思春期)が共感できる点で、ナイーブな要素で、そういう繊細な心が表現されている、いい作品だと思いました。