第3話

彼はお腹が減らないことに気がついた。シャワーさえしなくても、ずっと体も何もかも綺麗なままだった。彼は椅子に座ろうと思った。外に小屋があるのが見えたので、水路の工事に使われたような出口から外に出てみた。小屋に入ってみると、文字が書かれた紙が椅子に置いてあった。こう書かれていた。

「君がもし夢をみたのなら、来なさい。あの記憶の風が、すべてを消し去ってしまう前に。」

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