第2話
ブラッドは目覚めてすぐ、驚いた。奇妙な夢を見たのだ。自分がおかしな所にいることに今気がついた。だが、そんなことは彼にとってはどうでも良かった。想像の世界で、行き慣れていた場所だから。とは言うものの、こんな夢は初めて見たのだ。特に、夢の中での会話は興味深かった。夢の最後で、とある男女が、"君がそれを言うのなら"と言ったのだ。男女は絶望しているようであったが、達観しているようでもあった。そして目覚めてしまったのだ。彼は、想像の世界へ招かれた現実に慣れつつあった。少年が行方不明になって、2日がたっていた。
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