第194話 生霊

今度の患者は長谷川勇樹38歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

長谷川勇樹:頭に違和感があるんです。なんか自分の意志と違う意思が働いている感じなんです。

渋沢吾郎:ちょっと頭を見てみましょう。

 吾郎は長谷川の頭の中を見た。

渋沢吾郎:これは、誰かの悪い生霊ですね。

長谷川勇樹:取れますか?気持ち悪いです。

渋沢吾郎:取りましょう。

 吾郎は生霊を取って消滅させた。

渋沢吾郎:これは誰かがあなたに責任を擦り付けようとしていますね。あなたのもう一つの記憶を診ました。こちらが本来の記憶です。本来の記憶は正常です。しかし、生霊とはついていないですね。

長谷川勇樹:どういうことですか?

渋沢吾郎:生霊に支配されると、生霊の記憶だけしか見れない人もいます。つまり、本来の記憶まで見れない場合があります。そうなったら、その霊は相当質の悪い霊とみてください。

長谷川勇樹:でも、おかげで、頭がすっきりしました。ありがとうございました。

 夜、今夜は清子は残業でいないため、吾郎は子供と遊んで寝た。

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