第179話 母親への愚痴
今日の患者は溝口花子47歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
溝口花子:20歳の息子ですが、4月から大学に編入が決まっています。コロナで今は自宅からオンライン授業で、来月には学校も終わります。大学行くのやめて、お笑い芸人になりたいと毎日言っています。そして過去にあった嫌なことを毎日のように話してきます。イライラをぶつけてきます。うるさいです。息子がこんなに母親に愚痴を言う事はよくありますか?
渋沢吾郎:愚痴を言う相手がいないのでしょう。親なんですから相手にしてあげてください。友達に言うよりかはましだと思います。
溝口花子:でも、本当にうるさいんです。
渋沢吾郎:これからいいことがあれば、辛いことも思い出に変えられるはずです。ですので、これからいいことが起こるような考え方をしてください。
溝口花子:なんか難しいですね。
渋沢吾郎:本を読むとヒントが見つかると思います。息子さんは恐らく自分の人生に納得がいかなかったんだと思います。納得のいく人生を送らせてあげてください。例えば、人生の目標を持つのもありだと思います。
溝口花子:どんな目標がいいんでしょうか。
渋沢吾郎:夢を現実にできる目標です。
溝口花子:なるほど。
渋沢吾郎:いい夢があれば、いいこともやってくるでしょう。それまで、見守ってあげてください。見守るのが親の役目です。
溝口花子:わかりました。
渋沢吾郎:では、今日はこれでいいですね。
と、溝口花子は帰って行った。
その夜、清子は徹夜の仕事がったので、吾郎は一人でビールを飲んで寝た。
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