第180話 ダメ人間?

 今日の患者は神谷太郎27歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

神谷太郎:仕事をしない生活に慣れてしまってます。これではダメだとは思うけど、なかなかこの生活から抜け出せない。求人に応募しても落ちてて、この先不安。こんなダメ人間は立ち直れると思いますか?

渋沢吾郎:世の中に使えない人間はいません。何かしらできるはずでず。今の時代、アプリとか何でもありの時代になっています。神谷さんも求人募集していますので、何とかしようという考えがあるのは伝わります。いい方法があります。手の職をつける方法です。

神谷太郎:それはなんでしょうか。

渋沢吾郎:それは資格を取ることです。

神谷太郎:なるほど。資格を取れば求人されやすいですね。資格を取ることにしてみます。

 と、神谷太郎は納得した様子で帰って行った。

 夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:なあ、清子。このにダメな人間はいると思うか?

渋沢清子:いないと思う。頑張っている障害者だってたくさんいるじゃない。

渋沢吾郎:要は人の使い道だと思う。人を導けるものが上に立つべきだと思う。

渋沢清子:逆に人をコケにする人は人の上に立つべきじゃないと思う。

渋沢吾郎:今日の清子は冴えてるな。

渋沢清子:私はいつも冴えてるの。

渋沢吾郎:じゃあ、今日も楽しく寝ますか。

渋沢清子:今日も上手に舐めてね。

 と、今日も吾郎と清子はドリームナイトを過ごした。

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