第174話 仕事で空回り。休職すべきかどうか。
今度の患者は岸本仁32歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
岸本仁:最近何をしても空回りしてしまい、人に迷惑をかけることが多くなりました。仕事にも支障を来すようになり、一度休職して療養しようと思っていますが、今度はいなくなることで周りに迷惑をかけてしまわないかと変に気持ちが揺らいでしまっています。直属の上司には相談していつでも休んでいいと言ってもらえたのですが、所属長に話をするのが怖くて前に進めません。なぜ怖いのかも自分ではわかりません。家族に、最近仕事のグチが多いことを指摘されて凹んでます。なぜ凹んでいるかもわからないです。まだ仕事していた方がいいのでしょうか。簡単に休職とかって思わない方がいいでしょうか。なにが正解なのか、何をしたいのかわからなくなりました。
渋沢吾郎:休んだ方がいいと思いながらも仕事に未練があるよですね。
岸本仁:はい。
渋沢吾郎:ただ、一度休職するのもありですが、一度休職すると仕事の勘を取り戻すのが大変になると思います。
岸本仁:では、やめない方がいいんでしょうか?
渋沢吾郎:そうですね。どうやったら仕事で迷惑をかけないかを考えるほうがいいかもしれませんね。でも、何やっても空回りではそれ以前の問題になりますね。
岸本仁:やはり休職した方がいいのでしょうか。周りに迷惑をかけてしまう感じになると思いますが。
渋沢吾郎:周りに迷惑をかけることは誰にでもあることです。別に気にすることはありません。ただ、貴方は今の職場に居場所があると感じているから簡単に休職できないんですよね。
岸本仁:はい。
渋沢吾郎:では、休職しないで仕事をうなくいく方法もありますが。
岸本仁:そんな方法があるのですか?
渋沢吾郎:味方を作りましょう。同じ職場にいるのですから同じ悩みを持っている人は少なくありません。同じ職場の人と仕事についての話をして友好を深めることはどうですか?
岸本仁:同僚と仕事の相談ですか。考えていなかったです。
渋沢吾郎:試しに同僚と仕事について話してみるのもいいもんですよ。
岸本仁:わかりました。ありがとうございます。とりあえず、休職しないで仲間を作ってみます。
渋沢吾郎:ではいいですか?
岸本仁:はい。ありがとうございました。
そして夜、吾郎は清子と話した。
渋沢吾郎:なあ清子。岸本さんは休職させるべきだったか?俺はまだ仕事に未練を感じたが。
渋沢清子:そうよね。人は仕事が生きがいで、収入源だからね。休職したら良くなるという保証もないしね。
渋沢吾郎:でも、俺は清子との仕事は休職したくない。
渋沢清子:それって、夜の仕事?H?
渋沢吾郎:その通り。
と、今日の吾郎と清子はドリームナイトを過ごした。
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