第146話 女性のヤキモチ

 今日の患者は浅野亜美24歳です。

渋沢吾郎:どうしましたか?

浅野亜美:職場に好きな男性がいるのですが、ある作業中女性と2人っきりで腕同士が触れ合いそうな至近距離で話していました。男好きな女性が相手だったのでその女性が近寄って話しかけていたとは思うのですが、嫌だったり不快だったら男性から離れるというかある程度距離をとって話をききますよね?

普段女性と話してるところを見かけたことがなく、いつも親しい同僚男性とつるんでいる彼だったので、その女性に気があるのでしょうか?

また、今は気がなくてもフィーリングは合うと思ったから至近距離のまま話せたんですよね?あの姿をみてからヤキモチというかその彼に対して幻滅めいた気持ちを抱いてしまいました。女性と節度ある距離で話したり、対応できる男性だとばかり思っていたのに!フレンドリーな女性に馴れ馴れしくされてそのままの彼が気に入りません。女性に慣れていない男の人ってそんなもんですか?

渋沢吾郎:彼に幻滅する前に、彼はまだあなたの彼氏ではありませんよ。

浅野亜美:確かにそうなのですが…。

渋沢吾郎:ヤキモチするぐらい好きなら、彼に告白して付き合ったらどうですか?

浅野亜美:でも…。

渋沢吾郎:あなたは彼の彼氏じゃないので彼のことをとやかく言う資格はありません。彼氏になってから文句を言ってください。

浅野亜美:……。

渋沢吾郎:悔しいと思う前に、彼をものにしないと取られてしまいますよ。

浅野亜美:…。確かに。

渋沢吾郎:悶々としているよりかは、ここは思い切って告白してみた方がいいと思います。その方がすっきりすると思います。

浅野亜美:わかりました。ありがとうございます。

渋沢吾郎:では今日はこれでいいですね。

浅野亜美:はい。

 と、浅野亜美は帰っていった。

 夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:なあ、清子。女性ってなんで嫉妬深いんだろうな。

渋沢清子:あなたにわからないことが私にわかるわけないじゃない。

渋沢吾郎:俺は、女性は一人の男性に依存するからだと思う。生物学上。

渋沢清子:じゃあ、男性は依存しないの?

渋沢吾郎:俺は清子に依存しているからな。でも、昔の人は側室っていたじゃないか。

渋沢清子:確かに。

渋沢吾郎:だけど、嫉妬されているということは愛されているということだから、嫉妬されることは悪くはないな。だが、トラブルには注意だな。

渋沢清子:あなたはよくできてるね。

渋沢吾郎:俺も清子はよくできた女性だと思う。

渋沢清子:じゃあ、今日も一緒にハグして感じ合おうね。

渋沢吾郎:そうだな。

 と、今日の吾郎と清子はドリームナイトを過ごした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る