第145話 障害回復後の将来のビジョン

 今日の患者は橋本圭介35歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

橋本圭介:ストレス障害を抱えており、障害者枠の正社員で働いております。特にこれといったスキルはなく、年収は300万です。いい治療に巡り合ったおかげでストレス障害はもう少しで治りそうですが、もし今の会社を出て行くにしても将来のビジョンが全く浮かびません。これといってやりたいことも得意なこともないのです。

英語は多少話せますが…とりとめのない話ですみませんが、アドバイスをいただけないでしょうか。

渋沢吾郎:英語ができるのですか。英語に磨きをかけてはどうですか?英語で小説を書くのもいいんじゃないでしょうか?

橋本圭介:はい。

渋沢吾郎:で、障害者年金は大丈夫なんですか?

橋本圭介:それが、回復するので打ち切られる可能性があります。

渋沢吾郎:ストレスがなくなったのであれば、勉強に打ち込んだらどうですか?資格を取ってみるとか。何かの役には立つと思いますが。

橋本圭介:資格ですか。

渋沢吾郎:資格があればやりたいことはかなりできるはずです。だから将来のプランも立てやすいと思います。

橋本圭介:では、まずは資格を取るための勉強ですね。

渋沢吾郎:私だったらそうします。

橋本圭介:わかりました。ありがとうございました。

 と、橋本圭介は何かひらめいたかのように帰っていった。

 そして夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:なあ、清子。プランがなければ何をすべきだと思う?

渋沢清子:私だったら資格の勉強かな。今、資格は山のようにあるよね。

渋沢吾郎:清子の胸の山より大きいな。

渋沢清子:それは余計。で、私は自分にできることは何でもやろうと思う。あなたのように。

渋沢吾郎:なんか、いろんな人と話してきたけど、清子が最高だよ。

渋沢清子:カウンセラーだからいろんな人と話して、いろんな人生が学べて凄いよね。

渋沢吾郎:まあ、とにかく、今日も清子を抱いて寝るか。

渋沢清子:今日も感じたい。

 と、今日の吾郎と清子はドリームナイトを過ごした。










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