第90話 吾郎の元で働きたい

 今日の患者は安部高志36歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

安部高志:今の職場を止めたいと思っています。

渋沢吾郎:生活のほうはどうしますか?

安部高志:私はまだ独身ですのでチャンスはまだあると思っていますが。

渋沢吾郎:・・・・・・。私はあなたを見ていてカンパニー吾郎へ行きたがっているように見えますが・・・。

安部高志:そうなんです。渋沢先生のカンパニー吾郎は高収入で待遇いいと聞いています。私も働かせてせていただけないでしょうか?

渋沢吾郎:うーん。なんかあなたの言葉からはカンパニー吾郎が簡単と勘違いしているようが・・・。本当は大変ですよ。

安部高志:大変なんですか?

渋沢吾郎:多少の根性は必要です。あなたは才能が有りますか?

安部高志:営業なら得意です。

渋沢吾郎:なるほど。確かに営業部門は人材がいない。ですが、営業部門は責任が重いですよ。大丈夫ですか?

安部高志:大丈夫です。私は説得力には自信が有ります。

渋沢吾郎:そうのようですね。わかりました。雇いましょう。しかし、月給は20万前後ですよ。

安部高志:それでもいいです。私はお金だけでなく、渋沢先生の人柄に感激しています。どうかお願いします。

渋沢吾郎:わかりました。ですが、私はあなたが鬱ぎみに見えますが、それはどうですか?

安部高志:渋沢先生の本で働かせてもらえるだけで、鬱は治りました。ありがとうございました。

渋沢吾郎:なんか、急に調子がよくなって調子いいですね。

安部高志:その駄洒落いいですね。

渋沢吾郎:とにかく、これらは私の部下ですのでじゃんじゃん働いてもらいます。

安部高志:ありがとうございました。

 と、安部高志の診察は終わった。そして夜、吾郎と清子と話した。

渋沢吾郎:なあ、清子。今日もカンパニー吾郎で働きたいという人が来た。

渋沢清子:そうね。あなたの会社は評判がいいよね。

渋沢吾郎:ああ。日頃の努力が成果に繋がったな。

渋沢清子:でも、この感じだと数が大変よ。大丈夫?

渋沢吾郎:大丈夫というしかないな。

渋沢清子:せも、あなたはカウンセラーといってもただのカウンセラーじゃないよね。

渋沢吾郎:そうだな。カウンセラーをやりながら事業をやるのは俺ぐらいかな。

渋沢清子:でも、それがうまくいっている感じよね。

渋沢吾郎:俺は幸せ者だ。どんどん仲間が増えていく。

渋沢清子:そうね。

渋沢吾郎:じゃあ、今日はこれぐらいで寝るか?

渋沢清子:そうね。でも、私は今日も満足したい。

渋沢吾郎:わかった。今日も頑張ります。

 と、今夜も吾郎と清子はドリームナイトを過ごした。


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