第89話 学校の先生によるいじめ

 今日の患者は木内春香17歳である。

渋沢吾郎:どうしました?

木内春香:実は学校を辞めてしまいました。

渋沢吾郎:何があったんですか?

木内春香:いじめと失恋です。あなりにも辛くてやめてしまいました。

渋沢吾郎:そうですか。で、今日来た理由は?

木内春香:これからどうしていいかわかりません。大学へ行きたいのですが、高校中退でいかれるのでしょうか?勉学は意欲はあるのですが、大学は上の学校を目指していたのですが、どうしたらいいでしょうか?

渋沢吾郎:それなら簡単です。大検をとりましょう。

木内春香:大検ですか?

渋沢吾郎:で、勉強は出来るのですか?一人で出来るのですか?

木内春香:そうなんです。どこか塾に行ったほうがいいと思っていますがいいところがありますか?

渋沢吾郎:私のスクール吾郎がありますが、そこでいいですか?

木内春香:はい。

渋沢吾郎:まあ、大学はそれでいいとして、私は何の相談もなしに学校を止めてほしくはなかったです。このままだと、大学へ行っても友達と摩擦が起きて休学しかねません。今のうちに何とかしましょう。いじめは誰から受けていたのですか?

木内春香:学校の先生です。

渋沢吾郎:学校の先生ですか。学校の生徒じゃないんですか?

木内春香:はい。でなければやめません。

渋沢吾郎:それから?

木内春香:私に対して成績が悪い、このままだと太るぞとか、不良っぽいとか散々言われます。

渋沢吾郎:なるほど。ですが、全然太ってないように見えますが?

木内春香:そうです。私は運動部に入っていました。だから太るはずがありません。

渋沢吾郎:そうですね。あと、問題は失恋ですね。

木内春香:はい。私の友達に彼氏をとられてしまいました。それにその友達が私の悪い噂を流して、私を悪者扱いしました。

渋沢吾郎:それは、その友達があなたから彼氏を取り返されることを怖れたのでしょう。

木内春香:そうですか?

渋沢吾郎:で、学校にいられなくなるように仕組んだのではないかと思います。

木内春香:なるほど。で学校の先生が私に嫌がらせをしてくるので、私は大変でした。

渋沢吾郎:なるほど。で、学校を辞めたのですね。

木内春香:はい。

渋沢吾郎:学校を辞めたのは失敗でしたね。

木内春香:そうですか?

渋沢吾郎:親に相談すべきでしたね。

木内春香:親はいません。祖父母と住んでいます。

渋沢吾郎:そうですか。でも、学業に影響が出てくるぐらいなら辞めるのもわかりますが。

木内春香:そうなんです。私の成績が急に下がったんです。で、先生方の評判が悪くて・・・。

渋沢吾郎:そうですか。学業は失恋した後に下がりましたか?

木内春香:はい。その通りです。失恋して下がりました。

渋沢吾郎:なるほど。なら、違う男の子を見つけて恋愛すべきでしたね。

木内春香:でも、私はその男の子じゃなきゃ駄目なんです。

渋沢吾郎:なるほど一途だったんですね。

木内春香:で、学校を辞めれば一途だった彼を忘れられると思いまして・・・。

渋沢吾郎:わかりました。それならしょうがないですね。これからはスクール吾郎へ来て勉強しますか?

木内春香:はい。ありがとうございます。

渋沢吾郎:恋愛はしたいですか?

木内春香:はい。

渋沢吾郎:では、サークル吾郎に来てください。サークル吾郎なら彼氏が見つかる可能性が大きいです。そうしますか?

木内春香:はい。ありがとうございます。

渋沢吾郎:では、それでいいですね。

木内春香:ありがとうございます。

 と、木内春香の診察は終わった。その夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:なあ、清子。学生の間は学校ですることは、勉強の成績と、クラブ活動と、恋愛と、友達付き合いだよな。

渋沢清子:だけど、これらはみんな関連しているのよね。特にクラブ活動をやりながら勉強するのも大変だけど、その分集中力が出るのよね。また、恋愛がうまくいっているとなんか勉強がはかどるのよね。なんか充実することが大事みたい。

渋沢吾郎:そうだな。今日の清子は冴えてるな。

渋沢清子:私はいつも冴えてるの。

渋沢吾郎:というわけで今日も気持ちいい夜を過ごすか?

渋沢清子:優しくしてね。

 と、今日もドリームナイトを過ごした。


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