第81話 催眠術
今日の患者は上野剛28歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
上野剛:催眠術にかけられている気がします。それで、答えがでたらめを言わされている気がして困っています。その答えは現実とは正反対だったり、自分が潰されそうなことを言わされたりします。どうしたらいいですか?
渋沢吾郎:どうやら、あなたは心のコントロールがきかないみたいですね。何かにバグらされているのでしょう。それより何で催眠術にかけられているのかが問題ですね。
上野剛。原因はわかりません。ですが、私の本音を聞き出そうとされているらしいですが、心が狂っているので、どうにもなりません。
渋沢吾郎:そうですよね。私との話では問題はないようですね。あなたの中にはちゃんとまともな自分がいるようですね。
上野剛:そうなんです。自分で言うのもなんですが、私は二重人格ではありません。
渋沢吾郎:そうですね。あなたがコントロールがきかないのは生命力がないからだと思います。生命力があれば、コントロールがきかないのにも対抗できると思いますが・・・。
上野剛:そうですか?
渋沢吾郎:彼女はいますか?
上野剛:いません。
渋沢吾郎:で、彼女を作る気はありますか?
上野剛:気持ちあってもきっかけがありません。
渋沢吾郎:では、サークル吾郎にきませんか?
上野剛:サークル吾郎ってどういうところなんですか?
渋沢吾郎:サークル吾郎はいろんな悩みを抱えている人がきて、人間関係を作りたい人がきます。恋人関係を作りたい人や、友達を作りたい人、会話が出来るようになりたいひと人などがきます。
上野剛:なるほど。では私も参加ささていただいていいでしょうか?
渋沢吾郎:もちろんです。ではこれでいいですね。
上野剛:はい。
ち、今日の上野剛の診察は終わった。
そして夜。吾郎は、清子と話した。
渋沢吾郎:なあ、清子。いま、精神コントロールがきかない人が増えているよな。
渋沢清子:そうよね。みんな生命力が低い人が増えているからな。
渋沢吾郎:だが、そういう人は人生がうまくいっていないよな。恋愛で失敗している。
渋沢清子:そうよね。それで、恋愛に関して相当悲観的になるよね。
渋沢吾郎:そうだよな。きっかけが必要だよな。だから、サークル吾郎が存在する。
渋沢清子:そう考えると、サークル吾郎は当たりだよね。
渋沢吾郎:どうだな。で、今日はこのぐらいにしておこうか。
渋沢清子:そうね。
と、今日の吾郎と清子との話が終わった。
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