第74話 親の子育てへの口出し
今日の患者は長谷川美由紀27歳である。
渋沢吾郎:どうしましたか?
長谷川美由紀:私は、夫の両親・夫3歳に娘がいるのですが、どうしてもうまくいきません。
渋沢吾郎:で?
長谷川美由紀:お義母さんはいい人なのですが、「母親とはこういうもの!」「そんなことじゃダメ!」と、私の子育てに口出してきます。私は私の思う子育てがしたいのです。私の意見をお母さんに言うと角が立つので言うのを我慢しているのですが、我慢し続けるのが嫌なんです。どうしたらいですか?
渋沢吾郎:それなら、角が立たないように言えばいいのではありませんか?
長谷川美由紀:・・・。確かに。
渋沢吾郎:で、角が立たないような言い方はお義母さんの考えに同意して、「では、この場合は私はこうしたいのですがどうですか?」などと言った言い方なら角が立たないと思いますが。
長谷川美由紀:なるほど。角が立たない言い方ですね。
渋沢吾郎:言いたいことは我慢することは一番よくないことだと思います。問題は表現方法です。表現の仕方によってはいくらでも環境は変わります。ですので、変にストレスをためるよりも言いたいことは言った方がいいと思います。
長谷川美由紀:わかりました。ありがとうございます。
と、長谷川美由紀は納得して帰った。
と、その夜吾郎と清子はいつものように話をしていた。
渋沢清子:長谷川さんの悩みは嫁と姑の悩みと同じね。
渋沢吾郎:清子はうちのお母さんとはうまくいってたのか?
渋沢清子:うまくいってたけど、相当気を使ったよね。
渋沢吾郎:でも、子育ては清子のお義母さんがよく見てくれてるな。
渋沢清子:そうね。でも、あなたのお義母さんとの子育てもいい思い出よ。
渋沢吾郎:そうだよな。思い出が大事だよな。
渋沢清子:じゃあ、今日もいい思い出の夜を過ごす?
渋沢吾郎:清子も好きだな。
渋沢清子:似た者同士だからね。
と、今日も吾郎と清子は熱い夜を過ごした。
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