第14話 斎藤くんと漫画

 はぁ〜、ついに学校をサボってしまった。いじめのことを怒ってから、それ以降はそれをタブーみたいにしてた2人も学校を休みたいと言った俺を深刻そうに見つめながら、“学校に連絡しとくわね”の一言で片づいた。それにしても、元気な時に1人って暇じゃね?なにすりゃいいわけ? 1人か…。1人は慣れていると思ってたんだけどなぁ。昔は漫画とか読んだよなぁ。いつも持ってきてくれたあの人今なにしてんのかなぁ。何読んでたっけなぁ、なんか買いに行くかぁ? 出歩いて先生に見つけるのは怖いからやめるか。ネットで読めるやつにするか。


 つまんねぇ。戦って敵を倒した、やったー! とか。お前のことが好きだ、俺と付き合えとか。つまらん。小さい時見てたのなんだっけなぁ。まぁ小さい時なんてなんでも面白かったから今見てもあんまりか。ってか外暗いな。1日無駄にしたじゃん。


…ってか、寂しくね?

俺、1人向いてないかも。

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