3話 ずっと、ずっと、、、好きでしたよ、、、

次の日。

学校をサボり、飯を買いに行こうとし、外に出ると

「おはようございます!アイトさん!」


「なんでお前がいんだよ、、、ストーカーか何かか?てか学校行けよ、、、」


「アイトさんと登校しようと思いまして、、、って学校行かない感じですか?」


「あぁ。だから1人で学校行け!」


「お邪魔します!」


「ちょっ、、、なんで入ろうとしてんだよ!?不法侵入で訴えるぞ!?」


「アイトさんのいるとこ私ありです!」


「意味がわからん、、、ってちょっと待て!?」

そうして、理恵を追いかけて家の中に入るのだった。




「意外と綺麗ですね!」


「意外とって、、、俺の部屋のイメージどんなんだよ、、、」

しばしの沈黙。


「悩み聞きましょうか?きっとアイトさんは、さらさんと別れたことで誰かを必要としています、、、一緒に居ないと生きて行けない。そういう風になってると思いますが、、、違いますか?」


「分からない、、、でもな、どうせ知られてるんだったら教えてやるよ、、、さらとは、些細なことで喧嘩やすれ違いが起きていた。だから、お互いが好きでいるうちに、、、嫌いになる前に別れようって」


「え?、、、意味が、、、分かりません、、、すれ違いが起きるから?嫌いになる前に別れる?訳が、、、分からない」

理恵は何故か怒っていた。


「私はそんなの、、、納得できません!私は振り向かせようと頑張ったのに、、、それなのにアイトさんは納得できるんですか!?」


「、、、出来るわけないだろ!私だってずっとさらのことを考えてる!さらが好きだから!でもあっちが振ってきたんだよ!だから、もう、、、」


いつの間にか、涙が溢れていた。その涙が流れた瞬間、理恵に抱きしめられていた。

「えっ、、、?」

「辛いですよね、、、好きな人から別れを告げられるのは、、、でも大丈夫です。私はアイトさんの味方ですから。」


「それと、アイトさん。」


「、、、なんだ?」

「私はさらさんと付き合う前からずっと、アイトさんのこと好きでしたよ。」


「えっ、、、?」

理解ができなかった。さらと付き合う前からずっと?

でも、今の私は誰かに支えられないと生きて行けない。そのことに囚われ、何も考えられなくなっていた。

少し考え、

「わかった、、、付き合おう」

そう、、、言ってしまったのだった。

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