第17話 目指せ社会復帰 ~アル中編~
スナックで働けて良かった事。
①頭が臭くなくなった。
②空っぽな頭が三分の一は何かで埋まった。
自分の何も無さに焦りを感じて、スナックの求人に応募して色んな事を学ぶ事ができた。色んな人達と仲良くなれた。
頭の臭いyoutubeジャンキーが、おおよそ10年の時を経て、実家を離れ、居心地の良い人間関係以外の人間関係を築き、自分の意地汚い大柄さも受け入れられるようになった。
これでいいのだ。
退職してから二年以上が経ち、スナックで経験したことがようやく消化できたような気がする。
辞めて最初の一年はリハビリ期間だった。
約四か月間は貯金を食いつぶしてニート生活していた。
今まで昼夜逆転で会えなかった友達とたくさん遊びに行ったり、大好きだった映画と音楽を浴びる。
もう仕事の事を考えないでいい。ゆっくりできるだけでものすごく嬉しかった。
しかしこれから先一体何をして生きて行けばいいのだろう。
大きなストレスからは解放されたが、今度は何に取り掛かればいいのだろう。
貯金が減っていく度に焦ってくる。
モヤモヤと後悔と反省の気持ちが頭をパンパンにする。
スナックでの仕事をやりきれたのか?
誇れるような仕事をしたのか?
人に嫌われて逃げ出した私の問題は解決されてないんじゃないか。
また中地半端に逃げ出しただけじゃないのか。
映画の製作会社を辞めた時と何も変わっていない。
不利な状況に陥ると踏ん張らずに逃げだしたんじゃないか。
毎日がぶがぶお酒を飲んでいた。
飲んでいる時はこういうマイナスな考えが解決して自己肯定できる。
しかし、お酒が抜けると働いていた時の辛い部分だけがフラッシュバックする。
そしてまたお酒を飲む、の悪循環。
楽しい休暇期間は最初の2,3週間でその後三か月は飲んだくれていた。
お酒で稼いだお金を、お酒に使って終わってしまった。
やばい。
働かなければ。
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