青年と女僧侶はエルフの外道術師と戦う


見張りを倒したエアルとマーシャは外道術師の逮捕に向かう。

エアルの鉄拳で扉を破ると、マーシャの加速の奇跡で素早くなったエアルはクリスの手下のエルフと人間の匪賊を次々と殴り倒した。


「残るはお前1人だ。外道術師クリス・シュバルツフォレスト!手下がいなくちゃもう何もできないか?」

エアルの挑発にエルフの外道術師クリスは乗ってしまう。

「見くびるな!俺の魔法で焼き尽くされろ!」

クリスは魔法で作り出した炎の弾丸でエアルを攻撃するが、その悉くをエアルは避けた。

(女神官の加速の奇跡か!?ならば!!)


クリスは今度は雷へと魔力を変換し、雷の弾丸を撃った。今度はマーシャ目掛けて。


「あ…!」

もう少しでマーシャに命中するという所で、

「危ない!!」

エアルが割って入り、エアルが電撃を浴びた。


「エアルさん!怪我は!?今、治癒の奇跡で治しますから…」

心配するマーシャに、

「大丈夫、君が怪我一つ無くて何よりだ」

エアルは自分の身体が傷ついたのに、マーシャに優しく微笑みかける。


「バカな!?なぜ、自分を盾に…!?」

困惑するクリス…マーシャの神聖魔法で傷が癒えたエアルは、クリスに怒りの形相で向き直る。


「ここから本気で行かせてもらう。もう魔法を唱えられると思うなよ…!」

「ひっ…!」

へっぴり腰ながらもクリスはまた魔法を唱えようとするが、その前にエアルはクリスの喉元に強烈な手刀突きを見舞った!!

「…!!」

声が出せず、魔法を使えない…!

「俺は昔から色んな所から色んな技能を学んでいてね…その中で防音拳チャックアーツって格闘技を習った事があってな…基礎だけでやめたが、これ以上あんたの間違った『路』を進み行くのを止めるにはこれで十分だぜ!」

エアルはクリスの腹を殴打し、ついにクリスは意識を失った。


2人はついに外道術師クリス・シュバルツフォレストを捕らえたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る