序盤を読んでの感想です。
高校生活といえば、勉強、部活、友情、恋愛……。けれど、この物語の登場人物たちは、そのすべてを「面白くする」ことに全力を注いでいます。
秋山清彦が所属する勳風学園の1年4組は、個性派ぞろいのクラス。教師ですらノリ良くボケをかまし、生徒たちはツッコミを入れながら、次々と突拍子もない企画を実行していきます。「レボリューションクラブ(レボ部)」の活動は、まさに学園生活を革命するかのような自由奔放さ。罰ゲーム付きゲーム大会や、クラス運営への介入など、枠にとらわれない行動が、読んでいて爽快です。
文体もまた独特で、テンポの良い会話が漫才のようなリズムを生み出し、キャラクター同士の掛け合いが生きてます。それぞれが持つ個性がぶつかり合いながらも、不思議と噛み合っているのが良いです。
「高校生活は自分次第でいくらでも面白くなる」という前向きなメッセージが込められた物語。思わず応援したくなります。